こころとからだの関係性(心身相関)

福岡のドクターオブカイロプラクティック(D.C.)のブログ。

重度の顎関節症からの改善

familychiro 5 月 7th, 2011

6か月前よりかみ合わせが悪くなり、顎関節の症状で歯科治療を受ける。なかなか治療効果が得られずに、歯科医院を転々として、現在、4件目の歯科医院のところで治療を受けているとのこと。特に3件目の歯科医院では、同意を得ることなしに、前歯を削られてショックを受けたらしい。現在の歯科の先生は、ゆっくりと丁寧に説明してくれるので安心して治療を受けているとのこと。

しかしながら、顎関節症の症状は改善されず、ファミリーカイロに来院。来院時は、食事や話すこと自体が辛くなってきているとのことで、かなり日常生活に支障をきたしているという。また、口の中に石ころがあるような感じで、舌をどこに落ち着かせればいいのかも分からなくなっており、舌をかむことが多くなってきていた。初診(一回目)の施術で、かみ合わせが明らかに変化し、しばらくぶりの改善に喜んでいただき、継続治療を開始する。

6回目以降の施術では、ほとんど顎関節に関連する異常反応は無くなり、口の周りの口輪筋や舌の動きで反応が示されていた。9回目の施術では、初診時の異常反応に比べて、かなり軽減していたので、通常では症状が改善してもおかしくはないはず。来院時には毎回「今日はどうですか?」と施術前に尋ねると、毎回「変わらない・・」といわれる。

しかし、毎回の施術直後に「症状はどうですか」と尋ねると、毎回「いいです。(改善している)」という。この繰り返しが、初診時から継続していたので、もしかすると、以前の歯科治療でつくられた何らかの「信念体系」が背後に隠されているのではないかと察して、過去のいきさつについて質問し、検査をしてみると、『前歯を治して、奥歯を治さないと善くならない。』という信念があるということが分かった。つまり、前歯や奥歯が治らないのに、症状が改善するということは、その信念に反するのである。

さらに質問をしてみると、以前受けていた歯科の顎関節の治療では、その先生なりの理論があったそうで、その理論通りの基準で治療をしてもらったが、結果的には症状が改善されなかったとのこと。しかしながら、歯科で植えつけられた基準、すなわち、『前歯を治して、奥歯を治さなければ治らない』という理論だけは、しっかりと学習されていた様子。現在行っているテンプレートの治療も、「その治療の基準は何ですか?」と尋ねると、患者さんは「???」。「恐らくその基準は、患者さんの主観、つまり、患者さんが良くなりましたと言えば、必要なくなるのではないですか?」と尋ねると、「その通りです」という。

このようなことを色々と質問させていただいて、患者さんもその理論の矛盾に気づかれたようで、その偏った信念体系のパターンを開放する施術をさせていただいた。そして、10回目の来院日に「どうですか?」と尋ねると、初めて、「それがいいんですよ・・・」と、安心の笑顔で答えてくれた。実際の検査でも口輪筋の異常反応も消失しており、「反応の消失」と「症状の改善」がほぼ一致するようになった。しかしながら、さらに次の段階に検査を進めると、舌を前に突き出す動作や吸引させる筋肉の動作などでの反応がでていたので、もう少し継続治療が必要だが、6か月間の悩みはかなり解消され、自分の体に自信を持っていただいている様子。

無意識に創られた「信念体系」は、治る力をかなり制限させるということを改めて認識させられた症例である。この信念体系がすべての原因ではないが、明らかに治癒力を制限させている。このような傾向は長い間症状が改善せずに、病院や治療院をいくつか転々とされた患者さんにみられる。本来は、適切な治療を受ければ治るはずの症状も、自分の身体に自信が持てないように、知らず知らずのうちに脳が学習し、強化されているのである。

一般的に顎関節症などの症状があると、歯科医院に相談されることが多いのかもしれない。もしも、構造的な問題があるのであれば、必要になるかもしれない。しかしながら、顎関節症の問題の多くは、筋肉系、神経系の問題にあり、構造的な問題が症状につながっていることは臨床上少ないようだ。

筋肉系や神経系のバランス調整はカイロプラクティックの得意とする分野であり、構造的な異常を見つけ修正するのは歯科医療が得意とする分野である。どちらも大切な医療であはるが、特に顎関節症の場合は、まずは、筋肉系や神経系のバランス異常を整えたうえで、必要であれば構造異常の修正を行う方が理想的だろう。

簡単に言えば、もしも、筋肉系と神経系のバランスが悪いまま、かみ合わせなどの調整を構造的にしてしまうと、筋肉系が歪んだままで、歯の構造異常が調整されることになる。そして、筋肉系の歪みが正常になった場合には、今度はかみ合わせが合わなくなるというような悪循環を繰り返しかねないだろう。

さらに言えば、歯科矯正が大人になっても行うことができるということから考えると、歯の位置関係というものは、微妙に変化して、位置を変えて、身体に適応できるようになっているのである。つまり、歯に多少の構造的な異常が生じたとしても、筋肉系と神経系のバランスが正常であれば、そのバランスに適応できる能力、すなわち構造異常を修正できる能力を本来持ち備えていると考えた方が自然だろう。

そのような適応能力を有機的機能といい、これは人間の素晴らしい能力でもある。人間は機械仕掛けのロボットではない。よって、有機的機能をもつ筋肉系や神経系との関係性を無視して、それを機械論的に考えて治療を行うと、変化に適応できずに無理が生じるのである。また、有機的な人間を診る際、さらに大事なことは、筋肉系、神経系、そして、神経系に影響を及ぼすメンタル系をも考慮して施術を行わないと全体的、統合的な施術とはいえないのである。

機械論的思考が先行する医療現場で、どれだけの医療従事者が、この有機論的思考に基づいて施術に当たっているのだろうか?
 

2011年度PCRT研究会レポート

familychiro 5 月 6th, 2011

先日のPCRT研究会後に、Basic1でご紹介させていただいたブレインマップの臨床現場での効果などをお尋ねして、何人かの先生にコメントをいただきました。それぞれの先生方に、それぞれの気づきや学びがあったようです。その中からお二人の先生からのコメントを一部ご紹介させていただきます。

最初はT先生からのコメントを抜粋させていただきご紹介させていただきます。

『筋骨格系の症状にはかなり有効だと思います。特に動作痛や可動域をあげるのはEBの反応がしっかり取れれば、変化が出ました。腰痛のファセット、肩こり、首の回旋制限、腰の回旋制限などは顕著に効果が出ました。例えば、AMでT12のアイソしたときに、腰に突っ張り感がでたので、その状態でブレインマップを使ったら、突っ張り感が0になりました。即効性があるので、痛みや違和感があれば、その場でブレインマップをすると消失するので、毎回患者さんに「どうですか?」と聞くのが楽しくてたまりません!!』

『一番の気付きはなぜ、PCRTの施術で症状が消失するか?その理論の一部が理解できたことです。PCRTの施術の目的は、自律神経系の誤作動を見つけ、それを切り替えることであるということ。自律神経とは自分ではコントロール(意識)できない無意識の反応である。自律神経系の誤作動は無意識の反応なので、自分では気づかない習慣(パターン)となっている。自律神経の誤作動は意識的にコントロールするのは無理。なので、治療が必要。インコヒーレントな状態(EB)が学習記憶され、それが自律神経系の誤作動を招く学習記憶されたインコヒーレントな情報を見つけ出し、患者の脳内からその情報を引き出し【イメージしてもらい】インコヒーレントな状態を消失させる情報を入れて、反応を打ち消し、自律神経の誤作動を修正する。その引き出した情報を打ち消す情報であれば、ブレインマップであれ、五感であれ、経絡であれいいのかと考えます。ストレス自体にプラス、マイナスを付けずに、ただ患者さんにとってインコヒーレントな状態であるならば、消失させる。そう考えると、ストレスに対するアプローチといっても、性格を変えるわけでも考え方を変えるわけでも、認識を無理やり変えるわけでもないのですね。ストレスは感情だけでなく、五感、人、食べ物すべてエネルギーなわけですから、肉体外にインコヒーレントな情報が学習記憶されたら、それらがEBとなるわけですね。PCRTはそれを消失させることが目的だと認識しました。もしかしたら的はずれな説明かもしれませんが、自分の中ではすごく腑に落ちたので書かせていただきました。』

T先生は2年ぶりの参加でしたが、しっかりと大切なポイントをご理解いただいてたいへんうれしく思いました。臨床でも深く考えながら施術されている様子がうかがえます。

次はK先生からのコメントです。

『ブレインマップはほぼ全員の来院者さんに使用しています。ブレインマップの治療成績ですが、アクティベータメソッドと併用していますが、抜群です。』

【症例1】
罹患歴8年の股関節痛、整形外科、整体にて治療歴あり…2回目来院時EBもなかったので終了しました。

【症例2】
罹患歴1年のゴルフ肘。整形外科で3回痛み止めを打っていましたが改善しなかったそうです。初回はゴルフ時の痛み、物を持ち上げる時をイメージしてEBがあり、ブレインマップで処置しました。2回目は1週間後の来院時、骨膜の腫脹が引いていました。ゴルフ時の痛みはなかったそうですが物を持ち上げた時のEBが出ていたのでブレインマップで処置しました。あと、ゴルフのラウンド後に握力が低下するそうでEBがあったので処置しました。趣味のバス釣りをしている時に痛みがあったそうでイメージしてもらうとEBがありましたので処置しました。初回施術から2回目の来院が1週間後と私が提案した時は痛みが取れたことに驚かれていたのですが、それ以上に1週間も大丈夫かと不安そうでしたが僕自身の方の痛みが改善されていたので自信を持って1週間後に来院をするように言いました。翌日からゴルフのラウンド時に痛みが引いていたので安心されたそうです。

【症例3】
罹患歴半年の膝関節痛、プロの競技ダンサーですがダンス中の痛みをイメージして頂くとEBがあり、処置すると周辺のトリガーポイントが消えていました。

【症例4】
罹患歴6年の主婦湿疹、痒みに対してEBをひとつずつ潰していったら1週間後に全体の赤身と痒みが殆ど引いていました。ついでにヘルペスの痛みがあるので痛みに対して有効なら取って欲しいとのことだったのでEBを取り除くと痛みが消えたそうです。施術時間5分です。ヘルペスのはり治療をしていた時は30分ほどかけていましたがこれほど効果はなかったです。

『患者さんに驚きを与えられるのは施術者冥利につきます。』

K先生も数年前に1度PCRTを受講され、昨年より再度挑戦されて、前回の研究会にてシルバー認定を授与されました。さらに、多くの患者さんに喜んでいただければと願います。

最後にM先生からのコメントです。

Basic1で習いました「ブレインマップ」は現在当院の全ての患者様に行い大きな効果をあげています。例を挙げます。

【症例1】
・50代女性 ― 2週間前より急に右手の甲側にシビレが出現。原因に関しては本人も思い当たる事がないとのこと。仰向け状態でシビレの箇所を意識してもらいブレインマップによる施術を行った所、その場でシビレの約8割が消失。残り2割はセルフイメージにて消失しました。患者様は次の日にも脳神経外科に行き検査してもらおうと思っていたらしく大喜びで帰っていかれました。

【症例2】
・30代男性 ― 急に右肩~右首にかけて痛みが発生し来院。
筋力検査にて胸鎖乳突筋の弱化、右肩関節の動きに多少の制限が認められました。ブレインマップにて左の中脳をタッチしてもらい右肩関節を動かすと瞬時にその制限は解除され患者様は驚かれました。
といった様々な結果が出ています。ブレインマップを使いはじめてまだ日は浅いですが「腰部伸展検査」(両脚挙上の抵抗検査)で陽性を示す方は主に「両前頭葉」で陰性になるケースが多いように思います。

M先生ははじめての参加でしたが、患者さんに喜ばれて何よりです。

バレエレッスンによる踵の痛み

familychiro 4 月 29th, 2011

バレエレッスンを熱心に受けている患者さんで、両方の踵と左足の甲の部分に痛みを訴えていた。いつも施術後には改善されるが、ぶり返す状態が2回ほど続いていたので、すこし角度を変えて検査を試みた。

まずは、レッスン中にふつうに立っている状態をイメージしてもらい神経反射検査を行うと、その立位姿勢での「情報」で反応を示したので、そのパターンでニューロパターンセラピーの施術を行った。

次に立位姿勢から、前後、左右、45度などの重心を掛けるイメージングをしてもらうと、後方と左側へ重心をかけているイメージにて反応が示された。そして、その反応「情報」を合わせるように施術を行った。

その後、立ってもらい、実際に立位姿勢でのバレエの動作を試してもらったところ痛みは消失し、喜んでいただいた。

抗重力筋に対する検査で、後方と左方への反応が示されたが、後でお聞きすると、ご自分でもその方向への違和感があったとのことで、身体が正直に反応を示してくれたようだ。

症状がぶり返される原因となるパターン、すなわち学習記憶は必ずどこかに隠されているという前提で検査を工夫していくと、その答えが見つかることが多いし、また、それが新たな検査法となって、他の患者さんにも応用ができる。

今回の症例では、抗重力筋に対する神経系の誤作動が、症状をぶり返す原因になっていたということのようだ。
 

2011年度PCRTBasic1研究会

familychiro 4 月 21st, 2011

pcrt2011basicsyugoupic.jpg先日、今年度初めてのニューロパターンセラピーベイシック1の研究会を開催した。研究会の収益金を東日本大震災に寄付させていただくということも踏まえて、全国から多数の施術者の先生方がに集まっていただき、満席で開催することができた。

今年のベイシック1は、すぐにでも結果を出せる施術法を念頭に置いてプラグラムを組んだ。また、地震の影響によるめまいの施術法も特別にご紹介させていただいた。特にブレインマップによる施術法は好評で、二日目が終わるころには、多くの先生方がその効果を実感されていた様子。

冒頭で、ニューロパターンセラピーの特長である、「生体エネルギー」、「振動」、「学習記憶」、「心身相関」を概論的にご紹介させていただいた。施術自体は、振動による切り替えで、消去法のようにエネルギーブロックを開放させていくシンプル施術法なのあるが、その背景にある概念や哲学は幅広く奥が深いので、継続的に参加していただかなければしっかりと把握できないという一面もある。

受講されている先生の中で個人差はあるものの、昨年度、シルバー認定を受けられ、しかも臨床で活用されている先生は、着実に上達されいるのが感じられた。この施術法の上達する一つの基準として、神経反射検査法の信頼度を上げることが必要で、検査法の信頼度が高まるにつれて、施術の効果も高まってくる。

初めての受講される先生方にとっては、専門的な用語に慣れない面も多々あったと思われるが、最低一年間の継続、そして二年、三年・・・の継続で、着実にそのレベルは向上する。エネルギーレベルの検査法に慣れない先生方も多く、「この検査法をマスターするには相当に時間がかかるだろう」と、自分で自分の能力に制限を掛けてしまう先生方も少なくはない。そのような先生方には、自分の能力に制限を加えないコツをアドバイスさせていただいた。

その一方で、ある程度マスターされてい先生方には、自己満足度が高まり、貪欲に学ぶ姿勢が欠けているようにも感じられた。ある程度、臨床現場で結果がでてくると、知らず知らずのうちに自分の治療技術に慢心してしまい、自分の成長を阻害してしまうことがある。治療家としてのテーマは永遠に続くものである。治療者は常に、現状に慢心せずさらに多くの患者さんに喜びを与える努力を積み重ねる必要があるだろう。

この努力こそが、私達の幸せの源泉になり、私達を支えてくれている柱になるのだろう。

「復興」のために、それぞれの「職の本分」に全力を尽くす

familychiro 4 月 11th, 2011

東日本震災から1カ月が経ちました。いまだに行方不明者が1万4千人を超えるという信じがたい現実に直面しています。自然災害の恐ろしさにただただ息をのむばかりです。

今日の日経新聞によると、支援の状況は自衛隊の派遣人員が約10万6360人、米軍の活動人員が2万人以上、主な義援金が約1339億円。ライフライン・生活面で、停電が約15万8千戸、断水が約24万9千戸、都市ガス停止戸数が約11万5千戸ということです。

あまりの規模の大きさに、他人ごとのように感じてしまいがちですが、日本国民として「敗戦以来の国難」に直面しているという事実をしっかりと認識しなくてはならなということだと思います。戦争と天災では比較にならないのかもしれませんが、敗戦後の危機に、日本が直面しているということでしょう。

新聞には、あちらこちらに「復興」の文字が目につきます。建物の破損などには「復旧」という用語、暮らしや経済には「復興」という用語を使っています。「復旧」とは、もと通りになること。「復興」とは、また、ふたたび盛んになること。という意味です。

敗戦時には、多くの国民が、この「復興」を強く意識して、日本復興のために、地域で協力し合いながら奇跡的な高度の経済成長を遂げられたのだと思います。今回の大災害も国を上げて、「復興」にむけて、多くの人々が支援の力、善意の力を注いでいます。このような正念場で、人それぞれに様々立場で、様なことを考え、様々な行動をとることになります。

このような国難な時こそ、しっかりと地に足をつけ、積極的に考え、間接的にも直接的にも地域社会に役立つ行動を取ることが大切なのでしょう。このような時、ついつい守りに入りがちですが、このようなときこそ保守的にならず、積極的に考え、行動に移すことが肝心なのかもしれません。

災害に直接的にかかわらない西日本の人々は、できるだけ日本の経済活動の火を消さないように、それぞれの職の本分をさらに活性化させ、その経済のエネルギーを東日本へ回していかなければなりません。

「復興」という文字を常に心に秘め、今、目の前にある課題、すなわち、それぞれに「職の本分」に全力で立ち向かうこと。それが、「復興」の一助となり、その行動が、巡り巡って自分の幸せの糧になるのだと思います。

強いめまいと吐き気の症例報告

familychiro 4 月 2nd, 2011

先日、強いめまいと吐き気の症状で遠隔治療と来院されての治療にて改善した症例のレポートを書いてメールをいただきました。

以下は患者さんがまとめてくれたレポートです。

『職場の異動も伴うお別れ会に参加した帰り道、ふらっとめまいがしたのが、症状の発端でした。そして帰り道は、とうとう車を運転できなくなり、パニックになりながらもどうにかタクシーで家にたどり着くことができました。

その夜は、目に見える物がぐるぐると大きく回り、目を閉じても回るのが分かりました。吐き気も強く、「なぜ急にこうなるのか。これから先どうなるのか。良くなるのか。」と不安だらけの夜を過ごしました。

病院に行くという選択肢もありましたが、原因を調べるのに検査入院をし、何かの処置をして退院するのに一ヶ月かかると思い、即座にその案は却下し、翌朝すぐにファミリーカイロの電話による遠隔治療を受けました。

朝の一回目の治療で、4月からの新しい仕事に対する恐怖感、孤独感、義務感、高揚感、喜び、評価を得ようとする戦いなどが出てきました。すると、ずっと続いていためまいと吐き気が止まりました。

昼の2回目には、神経がばらばらに使われているような感覚を統一する治療と、まっすぐに歩く治療、車の運転に対する恐怖感をとる治療を受けました。その治療のお陰で、身体がどうにか動かすことができるようになり、夕方にはファミリーカイロに出かけて治療を受け、その翌日の朝にもう一回、車の運転に対する平衡感覚を直す治療を受けて、全快しました。

僅か1日半でほとんど全快したのです。治療をしてくださった先生、スタッフの方々、そしてこういう治療法を知っていたことに、心から感謝するのみです。』

追記のメール内容もとてもいい内容なので掲載させていただきました。
以下も患者さんからのメール文

『今日の帰りは、回復したのをとても感じながらの運転でした。まず、座っている安定感があり、それで怖くなくなりました。また、視線も自由に動かす余裕ができ、スピードを出すのも、視線を湾曲を描いて動かす時も、だいぶん落ち着いてできるようになりました。それと同時に、人間の平衡感覚とは、なんと精巧にできているのだろうとつくづく感じながら帰りました。

なぜなら、真横に動かすのではなく、少しずつ曲がっていくように動かすのですから、コンピューターで同じ動きをさせようとすれば、なかなか難しいプログラムが必要だと思うし、それに様々な角度や速さの条件も加わるし、それを瞬時に計算してなめらかな動きにできる三半規管?はすごいなあと思った次第でした。

ただ私の症状としては、素早く後ろを見て前を見るという動作をすると、ちょっと??という感覚が残ります。これは、少しずつ感覚がもどってくるのでしょうかね?

とにかく先生、本当に本当に、心から感謝申し上げます。また同じく、スタッフの皆さんさんにも感謝しています。どうかよろしくお伝えください。』

保井からのコメント

今回、とても強いめまいと吐き気の症状にも関わらず、早期に改善することができました。このように早期に効果が得られた背景には、以前から定期的に通院して下さっている患者さんで、信頼関係が深かったということが前提条件にあります。

めまいで車が運転できない状態になった場合、多くの人は救急車を呼んでいると思います。脳梗塞などの脳の障害がある場合には、早期に病院で検査をされた方がいいのですが、直感的にファミリーカイロで改善すると感じられたのだと思います。

このような症状が起きると、深刻なパターンに入りやすいので、できるだけ深刻パターンに入り込んでパニックにならないように配慮しながら施術を行いました。

数回の遠隔治療を終えて、夕方ファミリーカイロに来院される際、高速の路肩で停車して、再度の遠隔治療を行うということもありましたが、無事に来院されて、施術を行いました。

遠隔治療の効果も維持されて、ある程度バランスがとれていました。しかし、この様な強い症状がある場合、そんなに早く治ることは想定外になっており、治ることにブレーキを掛けることがあるので、念のために、「今日の治療を終えた後の予定は・・・?」と尋ねてみると、「車を駐車場に置いて帰る予定でした。・・・」という、「え、治って安心して帰るシナリオではなかったのですね・・・」というと、患者さんも気づかれたようで、笑い話になりました。

患者さんが無意識に創る「シナリオ」の影響力は強く、この場合、早く治ってしまうと、脳は想定外の現象を受け入れ難く、何らかの症状がないとおかしいとう方向へと向かう傾向がでてきます。

今回は、このような治ることにブレーキを掛ける隠れた「シナリオ」も明確になって、調整することができたので、早期に回復することができました。このような深いレベルの「緊張パターン」を検査できるのも、深い信頼い関係のお陰だと思います。

心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)は、めまいの症状に対しては、脳や耳の構造的な異常がない限り、とても効果的です。今回の震災によるめまいや浮遊感など症状で困っている患者さんに、この施術法を役立てていただければと願うのですが・・・今はライフラインや、公衆衛生、感染症などに対応できる通常医療が先決な時だと思います。

このような施術法を多くの医療関係者にマスターしていただき、微力ながら、何かお役にたつことがあればと願っております。

即効性のある施術法の提供

familychiro 3 月 31st, 2011

大震災から3週間が経過しようとしている。国境を越えて支援の輪が広がる一方で、まだまだ先が見えない状況であり、毎日掲載される行方不明者の数が減っていかないことが心苦しい。

心身の健康をサポートする専門家として、その職の本分を災害現場でも活かすことができればと願うが、どのように行動すればいいのか、みえてこない。

今は、与えられた仕事を淡々とこなし、いつもより以上に、一つでも多くの歓びを作っていくことが、日本の復興につながると信じたい。

3週間後には、心身条件反射療法(ニューロパターン)セラピーの研究会が控えているが、このような状況だからこそ、即効性のある施術法を伝えたいと思う。

アクティベータメソッドも即効性のある施術法だが、それを効果的に補える施術をご紹介する予定。まずは、ハード面の施術で患者さん自身が効果を体感できないとしっかりた信頼関係は築けない。

その後、症状がぶり返されるようであれば、段階的に感情面のパターン検査、施術へと進んでいく。メンタル面に触れるとに抵抗のある患者さんもおられるので、そのような患者さんに対してもスムーズに効果的な施術ができる手法を分かりやすくご紹介できればと思う。

このような即効性のある施術を通院されてい患者さんへ、さらには被災地で困っている人達へ提供できればと願う。

大自然の「脅威」と「感謝」

familychiro 3 月 20th, 2011

今回、想定外の大災害が生じてしまい、被災された皆様にとってはとても辛い出来事であり、なんとお悔み申し上げていいのか言葉がありません。一人の日本人として、できる限りのご協力ができればと願いますが、それも微力でしかありません。

このような自然災害はいつ何時に私達に襲いかかるかもしれません。何事もないことをお祈りしますが、私達は常にできる限りの備えをして、その覚悟をしておかなくてはなりません。

しかし、万が一、今回の津波のように、全てが失われるような災害に遭遇した場合、私達はどのような気持ちでこの困難を乗り切ることができるでしょうか?

このような自然災害を防ぐ方法はあるのでしょうか?この自然災害は私達に何を教えてくれているのでしょうか?

当たり前のように生活させていただいている「自然の豊かさに」に慢心することなく、生活を支えてくれている「自然の恵み」に対して、ただただ感謝し、お祈りするしかないのかもしれません。

私達家族は、毎朝、仏様に手を合わせ、「今日も一日よろしくお願いします」とお祈りし、夜は、何事も起こらなかったことに対して、「今日も一日ありがとうございました」と感謝の祈りをささげるようにしております。毎日の小さな積み重ねによる行動習慣が、目には見えない力になってくれると信じております。

「人生は山あり谷あり」今回のように谷が深いほど、次の山は大きくなってくれるはずです。直接災害を受けた方々にとっては、今を生きることが精いっぱいで先のことなど考えている余裕などないかもしれませんが、未来への希望を捨てないでいただければと願います。

この大地震によって、日本が再起動され、「日本の和の精神」を取り戻し、日本再生へとつながることを願っております。ニュースでは悲惨な状況が映し出される一方で、温かい支援の輪が国境を越えて広がっているようです。そして、一人一人の協力によって、着実に復興が進められていくはずです。

被災地の一日も早い復旧・復興を私共一同心より祈念するとともに、弊社でも微力ながら、できる限りの支援をさせていただく所存でございます。

最後になりましたが、この度の東北地方太平洋沖地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災されました皆様、またそのご家族の方々に対しまして心よりお見舞い申し上げます。

健康であることを制限する「信念」

familychiro 3 月 2nd, 2011

「信念」とは、正しいと信じる自分の考えのことで、通常、正しいという理論的な裏付けがあり、善きも悪しきも信じた道を歩くという感じである。そして、その信念が脳に深く学習記憶されていればいるほど、オートパイロット(自動操縦)のように、無意識的に行動が伴い、自動的にその目的地へ向かってくれる。

「一念発起」や「一念岩をも通す」という信念に関係する言葉があるように、強い信念は、時には、想像以上の能力や成果を引き出してくれる。信念は、目標への道のりを後押ししてくれるパワーであり、心の軸になるようなものかもしれない。信念の多くは肯定的に表現され、ほんとうの真実はどうであれ、その人が正しいと信じている内容である。

「信念」は時折、「頑固」と混同される場合がある。「頑固」とはかたくなで、なかなか自分の考えを改めようとしないことや、人の意見を聞き入れないようなことで表現される。頑固の多くは否定的に表現され、正しいとか正しくないというよりも、自分の「我」を押し通そうとしているとことが多い。

さて、この「信念」や「頑固」という強い脳への学習記憶が、「健康であることを制限する」場合があるということを述べてみたい。例えば、腰や関節に痛みがある場合、「使いすぎたから悪くなった。」、「重い物を持ち過ぎたから悪くなった。」というように、関節に負荷を掛け過ぎたから、その構造的なストレスで関節を痛めてしまったと思い込んでいる人が多いようだ。

その場合、使い過ぎ=関節の負荷=痛みという方程式のような因果関係を疑う余地もなく信じているようで、これもある種の信念体系を形成しているといっていいだろう。では、健康のために、ウオーキングやジョギング、あるいは筋肉トレーニングは、関節に負荷を抱えないのか?使い過ぎとは何を基準に使い過ぎと判断するのだろうか?健康のために運動の必要性は理解しつつも、関節を使い過ぎると腰や関節に良くないという信念のような思考パターンが、神経系に誤作動を生じさせている場合がある。

関節は、生物学的には、本来使うためにあるのであって、それを使わないようにしてしまうと、関節を構成する筋肉は萎縮し、本来の関節の役目が無くなり、関節同士がつながろうとして、骨が変形しやすくなるかもしれない。では、関節をいくら使ってもそれが症状の原因にならないのだろうか?という疑問が生じるかもしれない。

もしも、関節を使う動作に関係する原因が考えられるとすれば、関節を使う前に、関節を構成する筋肉が緊張をしたままで、関節を構成するバランスが乱れ、筋肉や靭帯に負担がかかり過ぎて痛みが生じることもあるだろう。また、関節を使っている最中に、何らかのメンタル的なストレスが加わり、そのストレスが神経系に誤作動を起こし、その誤作動によって筋肉系のバランスが乱れて、関節の痛みにつながることもあるだろう。要するに、関節の痛みが生じる場合、使い過ぎというよりも、神経系の誤作動を引き起こしたまま、関節を使うので、筋肉の緊張が生じて痛みを生じるというケースがほとんどではなかろうか?

また、朝起きた際の首の痛みなどの寝違えの症状なども、寝る姿勢や枕を原因としがちである。しかし、寝る場所や枕を変えたわけではなく、その日に限って、症状がでるのはなぜだろうか?通常、眠っている場合は、無意識状態でにあり、本能的に心地よい体勢で寝ているはずである。脳は寝ている状態も常に活動をしており、時には歯ぎしりをしたり、寝返りを何度も打ったり、あるいは、首や肩に無意識的に緊張を生じさせたりする。この無意識の筋の緊張が寝違いの正体であり、枕や寝る姿勢は、二次的なもので本質的な原因ではないだろう。

朝起きた時の寝違えや腰痛などの本質的な原因は、無意識に脳が生じさせているのに、枕やベッドの硬さが原因であると思いこんでしまうと、自分に合った枕やマットレスを追い求め、結局はどの枕もマットレスも自分には合わないということにもなりかねない。例え、自分の身体に合った枕があったとしても、その枕でしか寝られないという信念をもつこともあり、旅行などで泊ったホテルの枕では寝られないということにもなりかねない。

このように自分の身体の適応力よりも、枕やマットレスの方を強く信じ込んでしまうと、身体の働きに制限が生じてしまう。自分の身体の適応力や柔軟性に信念を持つことは健康的であるが、自分の身体自体の適応力よりも外の環境や常識的な健康情報を信じ込んでしまい、それが信念体系となって、健康に影響を与えるという例は少なくはない。

これは、栄養面に関しても言えることで、自分の本能的な感覚よりも、栄養学的情報を信じる傾向が強く、栄養バランスにとらわれ過ぎて、不健康になっている人も少なくはないようだ。もちろん、本能的な感覚が偏り過ぎて、栄養バランスを乱すのも不健康になるので、理性的に調整することも必要だ。健康を維持していくためには理性と感性の両方をバランスよく上手に使い分けて、健康であることを制限する「信念」にはくれぐれも注意が必要になるだろう。

医学的情報VS本能的感覚?

familychiro 2 月 4th, 2011

先日、ある患者さんが雑誌のコピーを持ってきてくださった。野球で有名なイチロー選手のことが書かれており、私が患者さんに言っていた考え方とまったく同じ考え方をしているという。

雑誌の名前はNumberといい、特集のタイトルには、『アスリート 最強の食卓 「食と野球人生と」イチロー』と記載されている。

何が同じ考え方なのかな・・・と興味深く読んでみた。なるほど、確かに食生活に対して同じような考え方をしている。

イチロー選手と同じ考えだからといって、食生活に関して同じ教育を受けたわけではない。ただ、これを読んで感じたのは、イチロー選手も私も経験と感覚で培った考え方を重視して、一般常識にはとらわれないという点で一致しているとうことだろう。

年齢を重ねても変わることのないパフォーマンスを生み出すために、栄養学に頼るアスリートは少なくはない。しかし、イチローはそうではない。(January 2011 Number 20)より引用

イチローは、栄養学についての意識は皆無に近く、栄養学の知識もないし、勉強もしたことがないとのこと。

「・・・食べることが好きな人がそこを縛られてしまったら、別のストレスが増えて病気になるんじゃないかって思っちゃうんですよ」とイチローは述べている。

イチローは、技術を磨くことに関しては絶対的な自信を持っている。・・・・・そして同時に、その技術を必要とする場面で、正確な技術の再現を邪魔するのが心だということも知っている。だから普段からストレスを溜めないように意識して、心の状態に起伏が生まれないように、同じリズムで生活をしているのである。(January 2011 Number 20)より引用

イチロー曰く、
「・・・仕事のなかではストレスは溜まります。なのに、食事の席でカロリーがどうした、野菜はどうだ、この肉が何だって聞かされたら、ストレスを感じるじゃないですか。結果、脳ミソに何かが溜まっちゃうこともあると思うんです。でもその一方で、栄養を考えてバランスをよく摂らないと、それも身体のどこかに疾患が出る可能性がある。そう考えると、ストレスの溜まり方は人それぞれなので、食とどう対峙するかも人それぞれがいいと考えています。」(January 2011 Number 20)より引用

イチロー選手は、何を食べたら身体に良いなどと「頭で考えて」食べるのではなく、「感じるまま」に食べているようだ。「甘い物を食べすぎないように・・」とか、「野菜を食べないと健康に良くない・・・」といったような、食生活に対する一般常識的な考え方に囚われず、本能に任せているという感じである。

つまり、医学的情報からもたらされる「栄養素」を重視しているというよりも、本能的な「美味しいという感覚」を重視している。

私は、ドクター教育のカリキュラムの一環として栄養学を学び、実生活でもサプリメント等も含めて、健康を維持するという目的で栄養のバランスに気を使った時期もあった。

しかし、ニューロパターンセラピーによる臨床研究を通じて、本質的な原因パターンを検査していくうちに、健康飲料水や栄養バランスを規則正しく守ること、あるいは、身体を温める食事をしなければならない・・等の健康情報に囚われてしまう方が、むしろ身体に影響を及ぼしているということが明確になり、患者さんにもそのような説明をさせていただいている。

この記事をご紹介してくれた患者さんは、お子様のアトピー性皮膚炎で通院されている。通院当初は、いくつかの病院で治療を受けたり、様々な所からの情報を得たりして、食事のバランスや制限にかなり神経を使っている様子だった。

食事制限がストレスになり、そのネガティブな感情や制限に関する信念がお子さんにも影響を与えていた様子。検査反応の結果を通じて、「食べたいモノは、ほどほどに、美味しく食べた方が身体のバランスがいいようですし、その方がお子さんにもいいかもしれませんよ・・・。」というような内容のことをお話ししたことがある。

病院では、アレルギー症状がある場合、アレルギー検査をして、食事制限を指導する。検査結果に従って、食事制限を指導するのは簡単だが、指導された方は大変である。本人はもちろん、その家族にもその影響が波及してくる。

ニューロパターンセラピーでのアレルギー治療は、アレルゲンを避けるのではなく、身体がアレルゲンに適応できるように施術を行っている。まじめな患者さんにとって、医学的データに基づく「食事制限」は、一種のマインドコントロールとして作用することがあり、それは、時として自然治癒力に制限を加えているかのように感じることがある。

また、医学的なアレルギー検査で、アレルギー反応が強いと診断された食品などが必ずしも当院の身体を使った検査と一致するとは限らない。血液検査によるデータに基づくアレルギー検査がどこまで臨床上重要なのか、また、アレルギー検査で陽性反応がでたからといって、それが、直接的に症状につながっているのかどうかについては、疑問に感じることが多い。

医学の科学的なデータが正しいのか、身体の反応が正しいのか、ということになるかもしれないが、選択するのは患者さん自身なので、検査反応はあくまでも情報としてお伝えするようにしている。

今回、この記事をご紹介してくれた患者さんご夫婦は、来院当初、お子さんの症状がとても重く、周囲からも色々なアドバイスを受けて、色々な面でご苦労をされてきた。様々な情報があり過ぎて、何を信じていけばいいのか分からないという状態だったかもしれない。

最近では、症状も改善されてきて、治るという自信が持ててきている様子で、少しずつ安定してきている様子。また、お子さんの症状で、とてもご苦労をされている一方で、様々な学びを得られている様子が良く分かる。それは、健康に関することだったり、家族の和であったり、きっと将来役立つ学びなのだと思う。

今回、このような記事をご紹介していただけたということは、患者さん自身が、様々な医学的な情報よりも、まずは自分の身体、自分の感覚を信じることの大切さに共感していただいているということなので、そのことはとてもうれしく思う。

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