こころとからだの関係性(心身相関)

福岡のドクターオブカイロプラクティック(D.C.)のブログ。

腹部・内臓領域

「ストレスの不思議」

familychiro 4 月 4th, 2010

先日、日経ナショナルジオグラフィック社から販売されているNational Geografhicの「ストレスの不思議」とうDVDを購入した。科学的な研究成果に基づいて様々な角度からストレスと病気の関係を分かりやすく解説していた。

昔から胃の痛みは「ストレス」からといわれていが、1980年代初頭にオーストラリアの研究者が胃潰瘍の原因となるピロリ菌を発見。ピロリ菌がなくなれば胃潰瘍が治るという仮説でその薬が世界に広まった。しかし、その後の研究で、3分の2の人々がピロリ菌を保有していることが証明され、ピロリ菌の増殖はストレスによる免疫力の低下であり、その本質的な原因はストレスにあるということが分かったとのこと。

臨床現場でもピロリ菌の増殖は結果であり本質的な原因ではないということは、ピロリ菌の治療を受けた患者さんが、ストレスが多くなるとやはり胃の症状はぶり返しているとう事や心身条件反射療法で症状が改善するということからピロリ菌は「結果であり、本質的な原因ではない」ということは明らかに感じていた。

大脳新皮質が機能していな植物状態の人間であれば、外界との関係性(ストレス)などを無視して機械的に考えることができるだろう。しかし、記憶や五感に関する情報が通過して、様々な感覚と情動との交差点する大脳辺縁系や人間らしい高度な思考能力や感情のコントロールする大脳新皮質との関係性は、外界からの刺激による心理社会的なストレスを生じるところでもあり、自律神経系や内分泌系に命令を出す視床下部に多大な影響を及ぼす。

その外界からの刺激情報による脳の適応性や免疫性を無視して、単に薬だけで治すということ自体に無理があるということを当たり前に感じる人達がもっと増えてくれば、本質的な健康管理ができるだろう。

心理社会的な生活を営んでいる限り、ストレスとのかかわりは切っても切れない関係性であり、それを無視して万能な薬に頼るのには矛盾が多すぎるし、治療者は目には見えない「ストレス」の存在を常に考慮して施術に当たるべきではなかろうか・・・

難治性しゃっくりの改善

familychiro 3 月 22nd, 2010

2週間ほど前よりしゃっくりが止まらないとのことで来院。

病院で処方された薬を飲むと一時間ぐらいでしゃっくりが治まるが、その効果も2時間ぐらいまでとのこと。しゃっくりで夜も眠れないとのことでかなり苦しそうだった。

一回目の検査では、聴覚情報による過敏反応が5項目ほど示された。一週間後の2回目の検査でも同じ聴覚情報に加えて、視覚情報と身体感覚情報の過敏反応が示された。

この時、施術の効果が継続するように、パターン検査で示された「緊張パターン」と「リラックスパターン」のパターン学習の復習を、治療後一時間後、と毎食後に必ず行うようにしっかりとご指導させていたいただいた。

その後、次の治療日の予約の変更があり、前回の治療の翌日にしゃっくりが止まったとの喜びの声をいただいた。

しゃっくりの原因にも色々あり、器質的な疾患が原因であれば、このような脳の学習記憶を切り替える治療では困難であるが、薬で改善すること自体、神経学的な誤作動であることが予測できたし、しゃっくりが発症して2週間程度だったので、治る可能性は十分にあると感じていた。

しゃっくりが出る前に、別の病気で入院されていたとのこと。病院での緊張パターンがいくつか重なっており、ほとんど気にもしていない内容の「緊張パターン」なので、一回目も施術後認の再学習記憶の強化は弱かったようだ。

二回目では、繰り返された「緊張パターン」をしっかりと再学習してもらい、しっかりと記憶に定着するようにご指導させていただいた。

機能的な病気や症状は、脳の学習記憶なので、その病的な学習記憶を健全な学習記憶へと切り替えれば、自ずと症状は改善される。

某テレビ番組では70年間もしゃっくりが止まらなかった90歳代の男性が紹介されていたが、今回の患者様の症例は、発症して3週間、二回目の治療後に改善された。

病気や症状は、脳が学習記憶して創りだしているとうい視座に立つと様々な原因パターンが見えてくる。

慢性的な咳の症状と動悸の症状の原因

familychiro 1 月 17th, 2010

大手企業に勤務されている患者さんで、慢性的な咳と動機の原因パターンを検査してみると、中間管理職への昇進に抵抗があることが原因であることが分かった。実際に、会社には管理職にはなりたくないとの意向を伝えているとのこと。そして、なぜ管理職に抵抗があるのかを深く掘り下げてみると、「自由」が無くなるということだった。

二回目の施術では、同じ原因パターンの反応が出ていたので、さらに自由で得られるものは何かということを掘り下げてみると、「リラックスできること」という、患者さんにとって大切にしているモノが浮かび上がってきた。

ストレス社会に置いて、リラックスすることが全て心身にとって健全であるとは鍵あらない。リラックスし過ぎると、自律神経系がアンバランスになり、心身に影響を及ぼし、リラックスが過ぎると、リラックス感よりもむしろ退屈感を感じて逆効果になることが多い。

また、緊張状態が続いた後だからこそ、リラックスができるというシーソー効果のようなものがある。美味しいものを毎日食べていると美味しくなくなるのと同じで、たまに食べるから美味しく感じるというのは、相対的な効果として日常経験することである。

そのような会話も含めて、管理職になるかどうかは別に、脳・神経系に柔軟性をつける目的で、管理職に対しての印象をポジティブに切り替えてもらいニューロパターンセラピー(心身条件反射療法)で施術した。

その後、気管と心臓の病的な反応は消失し、管理職に対する恐怖心もなくなったとのことで歓んでいただいた。

健康であると人に頼りにされる自分

familychiro 10 月 7th, 2009

40代前半の女性が腹痛、吐き気、排便障害、頭痛などの症状を訴えて来院。症状は学生時代から継続しているとのとのこと。病院でも治療を受けており、過敏性大腸炎の診断を受けているとのこと。いわゆる自律神経失調症の症状を呈している。

漢方薬の処方を受けており症状はやや改善しているらしい。

インターネットで検索されて来院。

10回ぐらいの通院でお腹などの症状も最初に比べると随分と改善。12回目の施術で、生理痛の原因パターンを深く掘り下げて検査を試みた。

生理痛の症状には大きく分けて二つのタイプがある。

一つ目のタイプは、生理が最初に始まる時から生理痛が生じるタイプ。二つ目は、社会人になって男女差を感じ始める頃に生理痛が生じるタイプ。

今回ご紹介させていただく患者様は、前者のタイプで、最初から生理痛が継続しているとのこと。すなわち生理=痛みということが当たり前になっていた様子。

心身条件反射の検査では、「何で女性に生まれたのだろう」「男に生まれたらよかった」という感覚が、意識ではほとんどないようだが、何となくそのように感じている自分がいるとのことで反応が示された。

恐らく、この本質的な原因である「緊張パターン」に脳が慣れれば長い間継続した症状は改善されるだろう。

そして、この患者様は長い間、様々な症状を抱えているので、健康には自信が持てないとのこと。自身が持てないことも症状が改善されない一因にもなっている様子

ファミリーカイロで症状が改善してきていることも含めて、自分の身体に自信が持てるようになりたいという。

そこで、患者さんに、「ご自分の身体に自信が持てるような理想の健康な自分を想像してもらえますか?」とうい質問をさせていただき検査をさせていただいた。

すると、身体は「緊張パターン」を示す。

つまり、頭では理想であると感じていても、身体はその理想に抵抗を示している状態。

「健康であることで、何か失うものはないか、もう一人のご自分に質問してもらえますか?」

患者さんは、その質問に何か気付かれた様子で、「何か健康だと人に頼りにされるのが嫌な自分がいますね・・・」と笑顔で話されていた。

「それは、深い気づきですよね・・・」

責任感の強い方なので、恐らく、無意識のうちに責任のある立場を避けるために、不健康な自分であることを維持しようとしていたのかもしれない。よって、健康に自信がもてていて、人に頼りにされる自分には抵抗が生じていたと考えられる。

深い内容のからくりだが、自分を守るために「疾病利得」というエネルギーが働き、健康体であることを避け、健康にブレーキを掛けることは少なくはない。

自分を守るための防衛本能によるものだと考えられるが、脳の誤作動、あるいは錯覚を追及するとこのような本質的なパターンに行き着くことも少なくはない。

まずは、このような奥深いパターンを認識されることが大切である。後は、長い目で見た人生の損益計算で、そのパターンを継続した方がいいのか、変えた方がいいのかを決めるのは患者さん自身である。

もしかすると、不健康である方が患者さんにとっては都合が良い場合もあるだろう。選択するのは患者さんである。

大切なのは、このような本質的な検査によって、もう一人の自分の存在を知り、認めてあげることが大切だと思う。

Quality of life (生活の質)の向上

familychiro 1 月 26th, 2009

6か月ほど前より、左の腰部に痛みが生じ、左の下肢後面から足までしびれを感じるとのこと。

以前は時々良くなったり悪くなったりの繰り返しだったが、現在では毎日症状を伴うとのこと。
病院で検査、治療を受けるが改善されずに来院。

初回の検査では、アクティベータ療法を施し、心身条件反射療法にて原因パターンを調べた。

肉体面では特に左の股関節部に神経関節機能障害の反応が示された。
心身条件反射療法の検査では、聴覚=列車の音、味覚=アルコールなどの反応が示されて、治療を施した。

施術後は症状が改善された様子だったが、筋骨格系の症状以外にも、胃腸症状は不眠などの症状もあるとのことで、全ての症状を改善されたいとのこと。

どのくらい通院すればよいですかとの相談を受けたので、10回ほどが理想ではないでしょうかとアドバイスさせていただいた。

その後、週に2回ほど通院された7回目の治療日には、睡眠障害や胃腸障害もかなり改善されて大変喜ばれていた。

様々な原因が絡んでいるときは、集中的に通院して下さると改善も早い。

そして、その期間の集中的な通院でQuality of life(生活の質)の向上はかなり期待できる。

様々な原因が絡んでいれば、それなりの通院期間も必要である。

本質的な治療を施せば、無駄なく的確に改善していくことが可能である。

生活の質の向上は、健康のみならず、「衣食住」と調和した生活環境の心地よい「適応」から生まれる。

下血、腹痛

familychiro 12 月 12th, 2008

一週間前より腹痛が始り、3日前に下血して病院を受診。
大腸部や胃などの周辺部位を圧診すると、お腹全体に張りがあり、痛みが伴う様子。
原因を調べてみると、特にご主人に絡んだ原因が3項目ほど関係していた。

最初は、現実と理想とのギャップがあるというような「緊張パターン」からはじまり、「ご自分自身はどのような状態になりたいですか?」という質問には、「幸せになりたい。」というごく普通の願望が見えてきた。

「その幸せは誰と作りますか?」という問いかけには、ご主人だけでなくお子さんたちと作るという答えが返ってきた。

「では、ご主人とお子さんと共に築く幸せが100%のとき、今現在では何パーセントぐらいですか?」という問いかけには、以外にも80%という答えが返ってきた。

つまり、ご主人だけに目を向けると、幸せ度はかなり低くなるが、お子さんたちを含めた全体的視点で見ると80%になるとのことで、ご本人もそのことに気付かれて楽になられた様子。

他の部位の原因を調べて見ると、未来が見えないという「緊張パターン」が見えてきた。
「その未来は誰が作るのですか?」という問いかけに、最初は、ピンとこない様子だったが、しばらくして「自分で作る」という答えが出てきた。その答えは、ご本人にとても新鮮で、大切な気付きだった様子。

今までは、誰かが作ってくれたレールの上を歩くのが当たり前だと錯覚していたようで、自分で自分のレールを作るという発想がなかったとのことだった。

この時点で、表情もかなり明るくなり、腹部の圧痛もほとんど改善されていた。

さらに、胃部のところを検査すると、視覚的情報で条件づけされていた。時系列的には毎日で、お聞きすると、毎日、ご主人の憂鬱な顔を見るのが辛くなっているとのこと。

心配してご主人に「大丈夫」と声をかけるが、毎回のことなので、本当に同情していいのかどうかいつも迷っているらしい。また、最近ではその同情も中途半端になってきており、同情しないでいると、「冷たい」と言われたりしてそれも辛いらしい。

相手の痛みや辛さを理解してあげることは大切だが、もしも、原因が「疾病利得」などに絡んでいる場合は、同情することで、相手の症状を悪化させることもあり得る。

そのような場合、「冷たい人」だと思われるのはつらいかもしれないが、本人や家族全体のことを考えると、あえて、そのネガティブな波長と合わせない方が、本人のためにもなるし、しいては家族全体のためになるだろう。

治療後はからだとメンタル面のモヤモヤがすっきりと整理されて、とても喜んでいただいた。

胃腸障害の原因は、愛犬との「関係性」

familychiro 9 月 9th, 2008

dog-adjt.jpg一週間ほど前に、急に胃腸の調子が悪くなり、食事が摂れなくなって病院を受診。原因が分からないが、とりあえず5日ほど入院。退院後も調子が悪いのでファミリーカイロを受診。

原因を調べてみると、3日ほどつづけて通院していただき、かなり改善されたと喜ばれていた。

dog-adjt.jpgそして、4日ほど経過して再度来院された。また、症状がぶり返した様子。原因を調べてみると、前回も反応がでていた愛犬との関係性で「緊張パターン」の反応がでていた。

愛犬も高齢とのことで、亡くなった時の創造的イメージが緊張パターンになっていた。

ご家族には、90才を過ぎたお母さまと同居しており、そのおばあちゃんが亡くなることに関してはストレスになっていないのに、愛犬がなくなることが何でストレスになるのか不思議に感じているいとのこと。

犬ではあるが、長い間生活を共にしていると、自分の子供のように、脳にプログラムされてくるのだろう。そして、親よりも先に子供が先に亡くなるという感じになって、そのことが思いストレスになるパターンになっているようだ。

以前にも、愛犬を亡くされて、愛犬の命日の前後になると毎年、体調が悪くなる患者様が通院されていたが、やはりわが子を亡くしたかのようにつらかったと云われていた。

筆者も小学生の頃、「ポチ」という名の犬を飼っていたが、亡くなった時には家族で悲しい思いをしたのを鮮明に覚えている。

一般的には、このようなペットとの「関係性」が、症状の原因になっているということは、考えもしないだろう。

人間は、常に外界との関係性の中で活かされているので、その「関係性」に不都合が生じれば、脳・神経系が過敏状態になり、様々な症状を呈する。

肉体内だけの構造的な問題や機能的な問題だけでは本質的な原因は見つからないということをもっと多くの人に知ってほしい。