こころとからだの関係性(心身相関)

福岡のドクターオブカイロプラクティック(D.C.)のブログ。

メンタル領域

白鳳は身体面のみならず、メンタル面にも柔軟性がある

familychiro 12 月 2nd, 2010

先日、NHKの特集番組で、白鳳が取り上げられていました。双葉山の69連勝を破るかどうかで注目を浴びましたが、結果的に63連勝でストップしました。番組ではそれまでの経緯やその後の優勝までを取材しておりました。

特に興味深かったのは、白鳳が臨床記録と途切れた豊ノ島戦のビデオ録画を何度の繰り返し観て、研究していたところです。

白鳳は、「ここだね・・」といって、豊ノ島の張り手を受けた後に、正気を失って勝ちにいったのが敗因の原因だとインタビューに答えていました。

もちろん、敗因の原因は身体面ではなくメンタル面なのですが、どの場面でどのようなメンタルパターンが原因になっていたかを、鋭く自己分析していたのには感心しました。

その番組でも紹介されていましたが、白鳳もメンタル的なケアを専門家に受けているとのことでした。

通常、勝負の世界で「勝ち行くこと」が当たり前なのですが、その「勝ち」を意識し過ぎることで、メンタル的なバランスを崩すということを白鳳は、しっかりと把握しているということです。白鳳は身体面のみならず、メンタル面にも柔軟性があると感じました。

専門家によると白鳳の身体能力はとても秀でているとのことですが、身体能力のみならず、このような深いメンタル的な自己分析ができることも一流の資質ではないかと感じました。

スポーツや勝負の世界で、どのようなメンタル状態がベストなのかは人それぞれに様々ですが、まずは、どのようなメンタル状態が自分のベストなのかを知ることが大切で、それは、ニューロパターンセラピーのような施術やトレーニングによって強化することが可能です。

まずは脳の学習パターン(クセ)は書き換えることができるということから意識することが大切です。

病気への「連想ゲーム」

familychiro 9 月 1st, 2010

今朝から急に左胸に痛みが生じたとのことで来院。

原因パターンを検査してみると、朝のテレビ番組で反応を示す。朝起きから観た番組を初めから一つ一つイメージしてもらうと、最初に観た朝のドラマでは反応を示さず、その次に観た健康関連の番組で反応が示された。

その番組で身体が「緊張パターン」の反応を示すので、何か心当たりがないかどうかを尋ねると、あまり思い当たることはないとのこと。

身体に反応を示すということは、何か原因のパターンが隠れているということなので、少し角度を変えながら質問させていただいた。夏バテ、冷え性、漢方、便秘、青汁、娘さんの勤め先、胃腸の問題などのキーワードが反応を示す。何か病気への連想ゲームのように繋がっていた様子。

ある程度、何が身体を緊張させていたのかが明確につながったので、そのような「緊張パターン」を認識されて上で、「リラックスパターン」に切り替えると、症状の反応は消失した。

病気の連想ゲームがうまいようなので、健康への連想ゲームがうまくなるようにしていたほうがいいですねと冗談で笑った。

これは、情報化社会が引き起こす特有なパターンである。様々な「病気関連の情報」が飛び交う中で、その情報に流されて、ついつい病気への連想ゲームがうまくなり、知らない間に病気へのパターンを創ってしまう。

そういう意味では、「情報」という目には見えないエネルギーは、ウイルスや細菌よりも怖い潜在的な伝染病の元になっているのかもしれない。

イップスの症状(卓球)

familychiro 8 月 26th, 2010

半年前のイップスの症状で1度来院され、遠方からの来院だったので、その後どうされているか心配していた。7か月後の来院になり、今回は卓球のラケットとピンポン玉を持参されていた。

初回の検査では、「視覚情報」「聴覚情報」「身体感覚情報」に関係した反応が示されており、前回のパターンを再検査してみると、ほとんど反応を示さなかった。つまり、前回の施術の分だけ効果があったがことを示す。

しかしながら、今回は基本のフォアーの時にだけ、肩周辺の緊張を感じるという。そこだけ診てほしいとのこと。ラケットとピンポン球を持参されていたので、治療前にフォアーの動作をしてもらう。第三者からみてもほとんど分からないが、本人は肩に周辺に緊張を感じているらしい。

卓球のフォアーの動作から検査をしてみると、未来関係で「安全」というキーワードがでてきた。何か「安全」というキーワードに対して心当たりはないかどうかを尋ねてみると。「安全に打つ」「基本通りに安全に打つということかな~」という答えが返ってきた。

つまり、フォアーという卓球の「基本動作」に意識が集中し過ぎているということが分かった。そこで、そのフォアーの「基本」は何のための動作なのかという質問をさせてもらい、その目的につなげるイメージングをしてもらう。

すると、基本動作に集中したイメージングでは反応を示していたが、その基本を目的につなげるイメージングをすると反応は示されなくなった。

その後、ニューロパターンセラピーでの調整を行い、再検査をすると、基本動作でのイメージングでは反応が示されなくなり、実際に持参されたラケットとピンポン玉で基本動作を試してもらっても、肩の緊張、すなわちイップスの症状は生じなくなった。

「基本動作」で何か思い出されたようで、バウンドテニスのサーブの際にも緊張があるとのことで検査をしてみると、やはり、サーブの基本動作に意識が行き過ぎて緊張しているということが分かった。

卓球のフォアー以外に、スマッシュを打つ際にも違和感があるとのこで検査をしてみると、やはり、スマッシュの基本動作に意識が集中し過ぎて、脳の神経回路が誤作動を起こしているのが分かった。

スマッシュのフォアーと同様に、何のための動作なのかを明確にして、ニューロパターンセラピーを施すと反応が消失した。恐らくこれでイップスの症状はかなり改善されているだろう。

治療後にもう一度、実際にラケットとピンポン球で、フォアーの素振りを何度かしてもらうと、違和感は何もなかった様子で、喜んでいただいた。

イップスの症状で悩まされているスポーツ関係者は多いと思うが、何が原因でそのような誤作動を生じさせているのかが明確なれば、ほとんどの症例で改善されるだろう。

ニューロパターンセラピーをイップス療法と特化してもいいくらいである。

頭痛とモヤモヤ感

familychiro 8 月 24th, 2010

昨日、お友達と会った後に、何かモヤモヤした感じで頭痛の症状があるという。思い当たる原因を尋ねると、ご自分なりに、「敗北感」、「嫉妬感」などのキーワードを出され、検査をしてみると、その反応が示された。

少し事情をお聞きしてみると、随分前からのお友達で、そのお友達とはいい意味でのライバル意識がお互いにあるという。数多いお友達の中でもそのお友達に会ったときだけ、なぜかそのようなモヤモヤした気持ちになりやすいという。

モヤモヤした気持ちの背景には、いつも優位に立ちたいという「もう一人の自分」が隠れていたようで、そのことを認め、さらに「負け」を認めることで、自分の成長や学びにつなげるパターンにすると、モヤモヤ感は解放された様子だった。

この患者さんは、経営者の方で、経営の勉強や、メンタル的な勉強もかなり深くされているようで、このような理屈は頭では良く理解されていた。しかし、それを実際の日常生活の中でどのように使ってよいのかの「実践」が欠けていたということが明確になり、その「気づき」を深く味わっていた。

本や研修などで、マイナス思考をプラス思考に変えるということは、理屈的には良く理解されていても、実際の生活の中で生かされていなければ、「絵空事」で終わってしまう。

本や研修で学んだこと「理論」と「実践」とが結びついてとても勉強になると喜んでいただいた。

両膝に痛み

familychiro 8 月 23rd, 2010

先日、ブログでセルフイメージのタイトルでご紹介させていただいた両膝の痛みの患者さんのその後の経過をお伝えしたい思う。

半年前に中耳炎で入院され、その後、両膝の痛みが生じたとう経過があり、単にセルフイメージの施術だけでは根本的には改善されないだろうと予測はしていた。一回目の施術でその時は症状が改善されたが、自宅に戻ってしばらくすると元に戻ったとのこと。

その後、2回ほどセルフイメージの施術を繰り返し、4回目の施術では、本質的な原因パターンが現れてきた。それは、娘さんの結婚に関連したことが絡んでいた。まだ、正式に結婚はしていないが、遠方へ嫁ぐことになっているとのこと。また、下の娘さんも家を離れて現在では一人暮らしをしているとのこと。

事情を詳しくお聞きしてみると、長い間、ご主人と二人の娘さんの4人の家族生活に慣れ親しんでおり、症状が生じる前ぐらいから、ご主人との二人の生活になったとのこと。人のお世話をすることに生きがいを感じていらっしゃるような、やさしいお母様という印象が伝わってくる。

膝だけの症状ではなく、部屋に引きこもるような「うつ」のような症状もあったとのこと。「空の巣症候群」といわれる現象で、二人の娘さんが巣立ち、お世話をしていた子供たちがいなくなりポッカリ穴が開いた状態。ご主人との二人きりの生活に不満があるわけではない。いつも付き添われているご主人は思いやり深い方で、奥様が改善されるように暖かくサポートされている様子が伺える。

病気になって家事のこともご主人が手伝ってくれていたとのこと。様々な緊張パターンの中で、朝の膝の症状の原因を調べてみると、朝の空虚感の反応がでていた。以前は毎朝、家族のためにお弁当を作るのが日課だったとのこと。喜んで食べてくれる娘さん達がいなくなり、毎朝の行動パターンが変化したことも症状の一因につながっていたようだ。

初診から7回目の施術では、娘さん達への「期待感」や仕事を頑張らないといけないという「意欲」の反応が示されていたが、膝の症状がぶり返すこともかなり少なくなったとのことで喜ばれていた。紹介者の方からもお電話をいただき、症状が改善したことにとても喜んで下さっており、ご紹介者の方からも感謝のお言葉をいただいた。

このような施術法は世間一般的ではないので、最初は半信半疑だったと思うが、施術の回数を重ねるごとに、原因パターンが整理され、それに伴って症状も改善されるので、納得せざるを得なかったと思う。

このように、病院では肉体的に異常がなく、「どこも異常がない」といわれて、症状で悩まされている人は多いだろう。「脳が症状を創る」といわれてもピンとこないのが当然の社会ではあるが、いつかこのことが当たり前になる社会になるように、この施術法を広げて、症状で困っている多くの人のお役にたてればと願う。

テニスのイップス

familychiro 6 月 22nd, 2010

5年ほど前から、テニスをするたびに、右腕、肘周辺に力が入った感じで、今までできていたプレーができなくなったとのことで来院。メンタル面が絡んだイップスの症状である。

初回の施術の検査では、スマッシュやボレーの動作で「緊張パターン」が示された。原因の学習記憶としては、意識がフォームに集中し過ぎている感覚だった。その「緊張パターン」を理想に結果にフォーカスするイメージをしてもらうと、「リラックスパターン」に切り替えることができた。

また、テニスではなく野球のキャッチボールでもイップスのような症状があることで、そのパターンも切り替えた。

2回目の施術の検査では、スマッシュでの反応は改善されていたが、ボレーとサーブで反応が示された。テニス以外にも職場での「緊張パターン」が絡んでいたが、特に印象的だったのは、相手に対して手加減をしているパターンが、学習記憶されていたことだった。

教える立場になったりすると、相手のことを考えて手加減をしてしまい、そのクセが学習記憶されて、筋肉の働きに誤作動を生じさせるパターンになっていたようだ。

初回の治療日から7週間後の3回目の来院時には、かなり症状が改善されているとのことで、後はフォアーだけが違和感があるらしい。

検査をしてみると、以前反応を示していたボレーやサーブなどの反応は改善され、フォアーだけが反応を示していた。

原因となるパターンを調べてみると、やはり、フォームに意識が行き過ぎバランスを乱しているとう反応がでたので、理想的な結果のイメージでパターンを切り替える施術を行った。

それ以外にも、筋緊張につながるいくつかの潜在的なパターンが隠れていたが、ニューロパターンセラピーの施術後にはそれらの症状はほとんど改善された。

ニューロパターンセラピーは、イップスの症状改善には理想的な施術法になるだろう。

交通事故による学習記憶(トラウマ)

familychiro 5 月 9th, 2010

保険会社さんから電話が入り、患者さんが当院の施術を希望されているとのことで、施術を依頼された。

3週間ほど前に道路を走行中、減速した際に後方の乗用車に追突される。急ブレーキを踏んで再度追突され、その事故では2回連続して追突されたとのこと。

病院の検査では、レントゲンとMRIを受けたが、特に構造的な問題なく、頚部捻挫の診断を受ける。、週に3回、2週間、牽引、マイクロフェーブ、湿布の施術を病院で施療中とのこと。

ファミリーカイロ来院時の症状は、朝方には痛みはないが、日中にかけて徐々に痛みがくるとのこと。

当院ではアクティベータ療法にて、神経関節機能障害部位を検査し、その調整を行う。交通事故やスポーツ障害の場合、事故当時の衝撃刺激が脳に学習記憶され様々な慢性症状を引き起こす原因となる。

ニューロパターンセラピーでは自律神経系に学習記憶された「緊張パターン」検査して、「リラックスパターン」に切り替える施術を行う。
一回目の施術では、2回目の衝突、事故時の衝撃音、相手ドライバーの声などが「緊張パターン」として示され、「リラックスパターン」に切り替える施術を行う。

二回目の施術では、事故当時衝撃音が再度反応を示し、ブレーキを踏んだ際の感覚なども新しく反応を示していた。そして、患者さんによると、その事故を起こされた車はとても愛着のある車だったとのことで、そのことがとても悔やまれるとのことで、そのことがストレスになっているのではないかと打ち明けて下さった。そして、最後には保険会社さんに誠意がないことにも引っかかっていた様子だった。

3回目の施術では、前回の衝撃音などには反応は消失。しかし、保険会社さんとの関係による緊張パターンは繰り返されていた。修理をしてもらったとはいえ、愛車が事故車になったことはとても心残りだろう。それを前向きに考えるのにはとても難しいということが良く伺えた。

しかし、その「緊張パターン」を身体に悪影響を与えないようにもしたい。とても難しい状況である。そこで、患者さんには、「後、何年後ぐらいまでにそこことを引きずって悔やんでいると思いますか?」という質問をさせていただき、身体での反応も確認させていただいた。

一年後や二年後ぐらいでは開放されない様子なので、年代別に質問させていただいた。

患者さんは現在20代後半なので、30代になったとして、今回の事故のことを振り返ってみて、やはり、悔やんでいるかどうかを尋ねてみた?患者さん曰く、悔やんでいいる様な感じがするとのことで、身体の反応も「緊張パターン」が示された。

では、40代になったとして、今回の事故のことを振り返ってみてどうですか?という質問をさせていただくと、患者さんはしばらくイメージを膨らませて・・・・「何かどうでもいいような感じがする・・・・」とのことで、笑い飛ばしていた。身体の反応も「緊張パターン」は示されなかった。

治療後は頚肩部の症状もすっきりた感じだった。

この調子で治療を継続していけば、脳に学習記憶されているトラウマ情報も柔軟性が増し、事故に関連している症状も改善されるだろう。

ニューロパターンセラピーでプラスのイメージが難しいケースの場合には、時系列で未来にさかのぼり、そこから振り返ってもらって、「過去進行形」のイメージをしてもらうと、とてもパワフルである。

しかし、このような交通事故の例で、相手や保険会社との交渉がもつれ、泥沼化して、裁判をするしないで2年も3年も引きずって多大な時間と労力を費やし、肉体的のみならず、精神的、社会的にも悪循環なってしまう例は少なくはない。

交通事故などのように被害者、加害者というような複雑な関係性が生じる場合には、単に肉体面だけのケアでは不十分になる。このような場合は、早期にニューロパターンセラピーのような心と脳と身体面の関係性を診る施術が必要になるので、保険業者さんには特にこのような施術法があるということを知ってほしいと思うし、事故を受けた患者さんにはぜひ進めてほしい療法である。

イップス 野球 送球恐怖症

familychiro 5 月 8th, 2010

以前、投球恐怖症で通院されていた患者さんが、2週間前の試合で再発したとのことで来院。半年ほど前に5回ほど通院され、その後の経過は、9割ぐらい良くなっていたとのことだった。

今回、イップスに関係するいくつかのパターンの中で大切な気づきだと感じたことは、コントロール面だった。どのように投げているかを質問すると、相手のグラブに向けて投げているとのこと。そのイメージで投げると「緊張パターン」を示す。それに代わる「リラックスパターン」のイメージは、相手のグラブではなく、相手が取りやすい所やランナーをタッチしやすい所に標的を向けることにした。すると、イップスを生じさせる「緊張パターン」が消失した。

それ以外にも、大学卒業後の進路が不明隆なことも間接的に影響を与えていたようで、野球とは全然関係ないことであるが、主体性がないという意味では、相手が指し示すグラブを向けるという受け身のイメージは共通していたようだ。

一度改善している経験があるので、早期に改善するだろう。

うつの症状から元気に回復

familychiro 4 月 24th, 2010

先日、病院で「うつ」の診断を受けて、病院での投薬療法と並行して通院されていた患者さんが2週間ぶりに来院され、会社では問題なく勤務されているとの喜びのご報告をいただいた。

回復するまでの治療回数を数えてみると、合計15回の施術を受けられたことになる。施術開始日から約2カ月足らずでの回復。

最初は、首や肩の症状を訴えて来院され、3回目ぐらいの施術の時に、実は病院でうつの診断をされ、休職しており、一か月前からずっと動悸も続いているとのことだった。

病院でも週種類の薬が処方されており、施術中に異常な汗をかかれていた。中間管理職の立場、チームリーダーとしての立場など様々なストレスが複雑に交差していた。また、早朝覚醒の症状や、会社近くを通るだけでも動悸がひどくなるような症状を訴えられていた。

様々なストレスパターンの中で、大切な気づきだと感じたのは、技術者としてのプライドを大切にしているという価値観が浮かび上がったことだった。

潜在的に周囲からマイナスに評価されるのではないかという錯覚に過敏になられていたようで、その評価は、他人がするのではなく、ご自分自身で今日までの功績を大切に、自分が大事に評価してあげるという受け止め方に置き換えると、緊張パターンからリラックスパターンに切り替わった。

人それぞれに、それぞれの価値観があるが、価値観につながる緊張パターンはとてもパワフルであるがゆえに、症状がでやすい一方で、そこにつなげて切り替えると症状も改善しやすい。

その後の施術では、他にも様々な緊張パターンが絡んでいたが、治ることに対しては自信を持たれており、治った後の未来もプラスの方向へとつなげて施術を行った。

「うつ」の症状も一夜にして生じるわけではない。数カ月から数年単位で脳が誤作動を生じさせるように学習記憶してきた積み重ねの結果である。

それを治すためには、症状につながらないように再学習していけばよい。ただ、これは単に気持ちを切り替えればよいという問題ではない。症状につながる神経回路ができているので、症状につながらない健全は神経回路を作らなくてはならない。

そのためにニューロパターンセラピー(心身条件反射療法)が必要になる。

イップス

familychiro 2 月 1st, 2010

28歳男性がイップスの症状を訴えて来院。

イップスとは、スポーツ選手の間で知られている機能障害である。ゴルフや野球などの動作において、無意識に生じる筋肉の異常緊張で、関節周辺の協調運動がうまくできずに生じる機能障害である。

この機能障害には潜在的なメンタル的ストレスが深くかかわっているということがだんだんと一般に知られてくるようになってきた。今回来院して下さった患者さんは、イップスに関して詳しくリサーチされているようで、最近ではマンガにもイップスのことが語られていると教えてくれた。

イップスという名称がついているから、何か特別な障害かのように聞こえるが、心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)を臨床で実践している施術者にとっては、特別な障害ではない。

イップスに限らず多くの機能障害が、潜在的なストレスと脳と筋肉の関係性によって生じ、スポーツ選手に限らず様々な症状がこの心と身体の関係性によって、脳・神経系に誤作動が生じさせ、筋肉の協調運動がアンバランスになって様々な症状を引き起こす。

一般的な医療では、メンタル面はメンタル面の専門家、身体面は身体面の専門家というように細分化されて、その間を埋める「関係性」の診る専門家がまだ知られていない。

人間はロボットのように部品と部品がそれぞれの役割を果たしているというわけではなく、様々なシステムの関係性の中で生かされており、その関係性を診なければ本質的な治療にはつながらない。

その関係性を診る施術法が永年研究を積み重ねている心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)であり、イップスような心と身体の関係性によって脳・神経系に病的な学習記憶(病的条件付け)をする症状にはベストな施術法といえるだろう。

イップスの原因パターンは様々で、それぞれの患者さんにそれぞれのパターンがあり、心身条件反射療法の検査手順に沿っていけば、その原因パターンが明確になる。また、その原因パターンは単独の原因ではなく、複数の原因が何層にも学習・記憶されている場合が多い。

今回来院された患者さんは、卓球の時に以前のようなパフォーマンスができなくなっているとのことで来院。13年ぐらい前から発症し、最近になってそれがイップスであることを知ったらしい。

まだ、一回しか診させていただいていないが、視覚、聴覚、身体感覚などの感覚刺激に対して、複数の病的条件付けが学習・記憶されていた。

特に印象深い条件付けは、意識がドライブやサーブの部分的なテクニカル面に行き過ぎていたとのことで、その意識を技術から理想的な結果のイメージに切り替えてもらい施術すると、病的な緊張パターンが改善された。

これはスポーツ選手がアンバランスを生じさせる学習・記憶の一つで、ある程度のレベルの達してくると、周りのコーチや様々な情報に影響されて、テクニカル面の改良を試みる際に生じやすい。

基本的な技術の改良は大切かもしれないが、それよりもむしろ理想的な結果をさきにイメージして、その理想の結果のイメージなるように、技術が自然に伴ってくる方が、結果的に脳と筋肉のバランスが保たれることが多い。

部分的な技術に囚われると、意識的にも無意識的にもその部分に意識が行き過ぎて、脳が混乱して筋肉の協調運動に支障をきたす。

イップスの原因はこれだけではないが、スポーツ限らず、ギターの演奏の技術向上にもこのようなパターンが深くかかわる

このような症状は、数カ月から永年の積み重ねられた病的な学習結果なので、一度や二度の施術ですべて改善されるわけではないが、原因パターンを心身に再学習させることで着実に改善の道を辿っていくことができる。

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