こころとからだの関係性(心身相関)

福岡のドクターオブカイロプラクティック(D.C.)のブログ。

スポーツ障害・交通事故

イップス 野球 送球恐怖症

familychiro 5 月 8th, 2010

以前、投球恐怖症で通院されていた患者さんが、2週間前の試合で再発したとのことで来院。半年ほど前に5回ほど通院され、その後の経過は、9割ぐらい良くなっていたとのことだった。

今回、イップスに関係するいくつかのパターンの中で大切な気づきだと感じたことは、コントロール面だった。どのように投げているかを質問すると、相手のグラブに向けて投げているとのこと。そのイメージで投げると「緊張パターン」を示す。それに代わる「リラックスパターン」のイメージは、相手のグラブではなく、相手が取りやすい所やランナーをタッチしやすい所に標的を向けることにした。すると、イップスを生じさせる「緊張パターン」が消失した。

それ以外にも、大学卒業後の進路が不明隆なことも間接的に影響を与えていたようで、野球とは全然関係ないことであるが、主体性がないという意味では、相手が指し示すグラブを向けるという受け身のイメージは共通していたようだ。

一度改善している経験があるので、早期に改善するだろう。

「自己ベストの記録がでました!!」

familychiro 2 月 18th, 2010

先日の延岡西日本マラソンに出場された選手が来院され、自己ベストの記録がでましたとのご報告をいただいた。

延岡西日本マラソンは九州3マラソン大会のひとつで、国内の一流の選手が参加する大会で、テレビでも中継されていた。

大会の9日ほど前に、昨日より急に肩が痛くなり、スムーズに挙げることができない状態。その三日後の来院日にはかなり改善。

そして、大会の3日前に来院していただいたとき、その前日には微熱がでて一日休んでいたとのことだった。しかし、全体的なバランスを見てみると安定感があったので、新たな病的学習が生じなければ、大会当日には本来の実力が出せるだせるのではないかと感じていた。

予想通り、安定した走りで自己ベストの記録をだされた。優勝できなかったことは残念だが、3位に入賞された。何よりもご自分の実力が発揮できるかどうかが大切だと思う。

今回で10回目の治療になるが、柔軟性のある選手なので、今後もバランスのとれた脳と身体の学習がスムーズに行われ、さらに潜在的な実力が発揮されるように感じる。

今後のさらなるご活躍を期待したい。

イップス

familychiro 2 月 1st, 2010

28歳男性がイップスの症状を訴えて来院。

イップスとは、スポーツ選手の間で知られている機能障害である。ゴルフや野球などの動作において、無意識に生じる筋肉の異常緊張で、関節周辺の協調運動がうまくできずに生じる機能障害である。

この機能障害には潜在的なメンタル的ストレスが深くかかわっているということがだんだんと一般に知られてくるようになってきた。今回来院して下さった患者さんは、イップスに関して詳しくリサーチされているようで、最近ではマンガにもイップスのことが語られていると教えてくれた。

イップスという名称がついているから、何か特別な障害かのように聞こえるが、心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)を臨床で実践している施術者にとっては、特別な障害ではない。

イップスに限らず多くの機能障害が、潜在的なストレスと脳と筋肉の関係性によって生じ、スポーツ選手に限らず様々な症状がこの心と身体の関係性によって、脳・神経系に誤作動が生じさせ、筋肉の協調運動がアンバランスになって様々な症状を引き起こす。

一般的な医療では、メンタル面はメンタル面の専門家、身体面は身体面の専門家というように細分化されて、その間を埋める「関係性」の診る専門家がまだ知られていない。

人間はロボットのように部品と部品がそれぞれの役割を果たしているというわけではなく、様々なシステムの関係性の中で生かされており、その関係性を診なければ本質的な治療にはつながらない。

その関係性を診る施術法が永年研究を積み重ねている心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)であり、イップスような心と身体の関係性によって脳・神経系に病的な学習記憶(病的条件付け)をする症状にはベストな施術法といえるだろう。

イップスの原因パターンは様々で、それぞれの患者さんにそれぞれのパターンがあり、心身条件反射療法の検査手順に沿っていけば、その原因パターンが明確になる。また、その原因パターンは単独の原因ではなく、複数の原因が何層にも学習・記憶されている場合が多い。

今回来院された患者さんは、卓球の時に以前のようなパフォーマンスができなくなっているとのことで来院。13年ぐらい前から発症し、最近になってそれがイップスであることを知ったらしい。

まだ、一回しか診させていただいていないが、視覚、聴覚、身体感覚などの感覚刺激に対して、複数の病的条件付けが学習・記憶されていた。

特に印象深い条件付けは、意識がドライブやサーブの部分的なテクニカル面に行き過ぎていたとのことで、その意識を技術から理想的な結果のイメージに切り替えてもらい施術すると、病的な緊張パターンが改善された。

これはスポーツ選手がアンバランスを生じさせる学習・記憶の一つで、ある程度のレベルの達してくると、周りのコーチや様々な情報に影響されて、テクニカル面の改良を試みる際に生じやすい。

基本的な技術の改良は大切かもしれないが、それよりもむしろ理想的な結果をさきにイメージして、その理想の結果のイメージなるように、技術が自然に伴ってくる方が、結果的に脳と筋肉のバランスが保たれることが多い。

部分的な技術に囚われると、意識的にも無意識的にもその部分に意識が行き過ぎて、脳が混乱して筋肉の協調運動に支障をきたす。

イップスの原因はこれだけではないが、スポーツ限らず、ギターの演奏の技術向上にもこのようなパターンが深くかかわる

このような症状は、数カ月から永年の積み重ねられた病的な学習結果なので、一度や二度の施術ですべて改善されるわけではないが、原因パターンを心身に再学習させることで着実に改善の道を辿っていくことができる。

マラソン選手のコンディショニング

familychiro 12 月 19th, 2009

マラソン選手が背中のこりを訴えて来院。特に激しい運動をすると悪化するとのこと。毎日、20~30キロは走りこんでいるという。

筋力抵抗運動の検査では、右の腰方形筋、左方向への腰回旋筋群、左の後背筋、右の僧帽筋下部、右の大腿屈曲筋群の筋力弱化が確認された。

触診検査では、胸椎全般に弾力性が低下、胸椎両サイドの脊柱起立筋群の膨隆が確認された。

アクティベータメソッドの後に、ニューロパターンセラピーにて、胸背部症状の原因パターンを検査した。

最初は体感覚で走るときのいくつかの緊張パターンが示され、特に印象的だったのは、試合での結果を意識し過ぎての「緊張パターン」だった。

スポーツ選手にとって、勝つことが最終目標になるので、当然の持つべき意識ではるが、多くのスポーツ選手はその結果を意識し過ぎて、身体が緊張して実力が発揮できないケースが多い。

そこで、勝つことも大切だが、自分のパフォーマンスを自分らしく最大限に発揮しているイメージに変えてもらうと、「リラックスパターン」ができた。

後は、味覚情報でも緊張パターンが示されており、栄養面にかなり気を使っているとのことだった。

一流のスポーツ選手には栄養面のバランスはとても大切だが、そこで脳の錯覚に陥りやすい。どのような脳の錯覚で緊張パターンに生じやすくなるかというと、いつも栄養バランスを整えているにも関わらず、何かが不足しているかのように自己暗示をかけてしましい、自分の身体を自分で信じられないパターンで食事をするクセがついてしまう。

そのような情報をもとしてもらい、いつも栄養バランスを整えている自分の身体を信じてるイメージに切り替えてもらい施術をすると、緊張パターンが開放された。

治療後には弱化した筋肉がすべて強化され、脊柱起立筋のこり感もほとんど解消された。

今までは、マッサージなどの肉体だけの施術だけなので、元から筋肉がほぐれなかったのではなかろうか?

今後、メンタル面との関係も兼ね合わせた治療を継続すると、さらにコンディションが良くなり、ご自分の潜在的な実力が発揮できると思う。

お正月駅伝の全国大会に出場されるとのことなので、活躍を期待したい。

効果がすぐに期待できるタイプ

familychiro 10 月 20th, 2009

ハンドボール部に所属している中学一年生の女の子が、一か月ほど前より両膝に痛みを感じ、整形外科を受診、オスグット氏病との診断を受けて、安静を指示される。アクティベータ療法とPCRT療法で施術を行う。
治療前にはしゃがむと膝の痛みがあったが、治療後には改善された様子だった。

その後、一ヶ月後に来院。膝の症状はほとんど良くなったと喜んでいただいた。今回は、足首をひねって痛めたとのこと。前回ご紹介した小学五年生の女の子もオスグット氏病の症状で来院していただいたが、一回の施術でかなり改善したが、これで、永続的に痛みが起こらないというわけではない、また、新たな原因が生じれば痛みが出ることもある。しかし、本質的な治療をして、脳がそのような原因となるストレスに対しての適応力を学習できれば痛みが起こりにくくなる。

病院などを受診した場合、オスグット氏病は、スポーツを中断して、安静を指導されるぐらいで、効果のある治療法があるわけではないようだ。しかし、ファミリーカイロでの症例では、一回から数回の治療で改善する症例が多い。一年以上も本質的な治療を受けていない場合は、一回や数回では改善されない症例もある。

アクティベータ療法も運動器系などの症状に幅広く効果があるが、心身条件反射療法(ニューロ・パターン・セラピー)は本質的な施術法なので様々な症状に効果があるのに加えて、何が原因だったかが明確になる。

本来、ほとんどの人の脳には治る力(自然治癒力)が備わっており、その脳の柔軟性(可塑性)を利用すれば、様々な症状が改善される。

心身条件反射療法(ニューロ・パターン・セラピー)が全ての人に万能に効果があるというわけではない。治療者の技量にもよるが、原因の深さや原因の数の多さによっても、すぐに治る人もいれば、時間がかかる人もいる。割合的にはとても少数であるが効果が引き出せない人もいる。

基本的に脳は平等に治る力を備え持っているので、治るのが当たり前と思いつつも、その脳の力のすごさには治療者としても驚かされることが度々である。

永年、なぜ人は治るのか、なぜ治らないのかを深く研究していると、以下のような傾向がみえてくる。

効果がすぐに期待できるタイプの傾向として、
 西洋医学的に診断される病気や症状、ならびにその治療法に対しての固定観念がないタイプ。
 心と身体の関係性(心身相関)による影響を素直に受け入れて、ご自分でその因果関係を積極的に分析しようとするタイプ。
 もう一人の自分の存在(潜在意識の自分)を認めて、もう一人の自分と積極的に対話をしようとするタイプ。
 治ることで多くの利益が得られるタイプ。
 もとごとを柔軟に幅広くみることができるタイプ。
 自分自身を客観的に、かつ俯瞰的にみることができるタイプ

簡単にいえば、治療者や治療法に対する深い信頼関係ができていれば、ほとんどの症例で効果があるように感じている。

始めからタイプを決めつけることはできないが、患者様にこのようなタイプによっても治療効果に影響をあたえるということを自覚していただくことも効果を引き出すうえで大切な要因になると考える。

オスグット・シュラッテル氏病 成長痛の本質的な原因

familychiro 10 月 11th, 2009

バレーを習っている小学5年生の女の子がお母さんに支えられながら来院。両膝、両足首、肩、首の痛みを訴えて来院。7か月ほどまえより、両膝、両足首の痛みを発症。3か月後に整形外科を受診。オスグット氏病・成長痛との診断を受け、それ以来バレーは休んでいるとのこと。3か月後に改善が見られず、他の整形外科を受診。そして、歩行時でも痛みが強くなりファミリーカイロに来院。

筋力検査では、両側の大腿四頭筋の検査にて、脛骨租面という大腿四頭筋の付着部付近に痛み。動かさなくても痛みを感じるとのこと。

アクティベータの検査・治療では骨盤部と腰部、そして、両膝蓋骨の下方変位が示された。
次に心身条件反射療法で「緊張パターン」を調べてみると、内的な声と姿勢で反応を示す。
内的な声はどのような分野なのかを検査してみると、「家族関係」で反応を示す。

家族一人一人をイメージしてもらうと、お父様とお母様に対しての内的な声で反応が示される。お父さんもお母さんも忙しいのでもう少し構ってほしいという寂しさの感情が脳に緊張パターンを生じさせていた様子。

次にどのような姿勢なのかを調べると、お母さんが仕事で使う椅子で、くるくる回して遊んでいるときの姿勢で示された。

「緊張パターン」を「リラックスパターン」に切り替える施術では、先の内的な声の緊張パターンと姿勢とを合わせて切り替えた。

半年以上症状が継続しているので、そのようなケースでは症状のパターンを脳が学習して悪循環を繰り返している場合が多い。検査をしてみるとやはり、症状を脳が学習していたのでその症状の学習記憶を切り替える施術も施した。

また、自然教室が3日後に控えているとのことで、自然教室に参加しているイメージをしてもらうと、「緊張パターン」が示されたので、それも切り替えた。施術後、立って歩いともらい、歩く動作を試してもらうと「あっ、痛くない、痛くない」と喜んでいただいた。

治療後の感想を聞いてみると、「気持ちが身体の痛みの原因になっているということに驚いた・・・・」

自然教室に参加したいということなので、次の日も続けて治療を受けてもらった。二日目に来院されて、お母さまに経過をお尋ねすると、治療後は良かったが、家に帰ると少し痛がっていたとのこと。

膝の「緊張パターン」は改善されている様子だが、両足首に痛みがあるとのこと。両方の足首の筋力検査で痛みが強くなる。

ニューロパターンの検査をしてみると、バレーの場面で反応を示す。バレーを3か月ぐらい休んでいるのでお友達に追いつけるだろうかという心配が原因になっていた。

また、今回の痛みと同時期に食欲も落ちてきているとのこと。食欲不振につながる腹部の「緊張パターン」を検査してみると、バレーで練習している同じぐらいの年代の友達と比較していることで反応が示された。そして、それに代わる「リラックスパターン」のイメージがし難かったようなので、こちらから提案させていただいた。

「教えてくれている先生や先輩たちの中で、自分が将来なってみたいような理想のモデルの人はいませんか?」

「・・・・います。」

「それでは、同期の友達と自分のパフォーマンスを比べるのではなくて、自分のペースで理想のモデルの人のようになっていく自分をイメージしてみましょうか?」

「はい・・・」

心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)で施術をすると、食欲不振の腹部の「緊張パターン」の反応が消失。

施術後は、両足首の痛みが消失し、受付でジャンプを試して大丈夫だった様子。

小学5年生だが、心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)を通じて、潜在的な感情が身体の痛みなどの症状に影響を及ぼしていたということを初めて体験。

一般的には身体の構造や働きなどが原因で痛くなるという既成概念があるが、身体の異常は結果であって原因ではないという本質的な心と身体の関係性を小学5年生から理解することができたということになる。

このようなことが小学生から理解できるということは、すごいことである。
健康を守る上でとても重要な要因になるだろう。

世間一般でまだまだ、痛みなどの症状は身体の構造が問題であるという偏った情報が溢れすぎて、本質的な改善ができずに悩んでいる方が多いだろう。

このような本質的な原因パターンを検査できる治療家がもっと増えて、多くの小学生にその本質な治療を伝えてほしいと願う。

バレー少女の足の痛みの本当の原因 その3

familychiro 4 月 13th, 2009

5日目の来院で、前回に引き続いて症状はないとのこと。明日に予定されている合同練習にどうしても参加したいとのことで、その練習に参加することを前提に検査をする。

前回のバーレッスンやフロアーレッスンでの場面での検査では反応が消失。また、聴覚刺激反応のお友達の声をイメージングしても反応が示さなくなっていた。

指導者が指導する声にも反応が示されていたが、自分が注意されるのではなく、二人で踊る場面の相手が注意されることで「緊張パターン」が示された。

そのような状況で「リラックスパターン」に切り開けるのは難しい様子だったが、「自分がリードして上げるから大丈夫」という感じ方でプラスに切り替わった。

他に「緊張パターン」がないかどうかを調べてみると、最初の幕があがるときの静止のつま先立ち姿勢で反応が示された。他の人は動いているが、主役の二人はつま先立ち姿勢で静止状態でなければならないとのこと。

どこの意識を置いていますか?と尋ねるとお腹に意識を置いているとのこと。その意識のパターンでは身体が「緊張パターン」を示すので、天から頭が糸で引っ張られているようなイメージをしてもらうと「リラックスパターン」を示したので、そのパターンで切り換えた。

最初の痛みの原因となる「緊張パターン」がかなり明確になってきたので、パフォーマンスもかなり向上するだろう。

バレー少女の足の痛みの本当の原因 その2

familychiro 4 月 11th, 2009

 前回の「緊張パターン」を再検査すると、全て陰性反応を示す。今度は、最初に踵が痛くなった原因を検査。

片足立ちやジャンプなどの動作をイメージングしてもらうと、聴覚刺激(お友達の声)と連動して緊張パターンを示した。

また、公演の当日のイメージングをしてもらうと人に見られるという「視覚情報」でも「緊張パターン」を示していた。バレーを始めて8年以上経過しているとのことだが、知らず知らずのうちに緊張させる学習が脳にプログラム化されている様子だった。

さらに、「頑張らなければ・・・」「うまく合わせなければ・・・」などの「ねばならないパターン」で身体が「緊張パターン」に学習されていた。おそらくこのような「緊張パターン」が最初の痛みの原因だろう。

このように本質的な原因を早期に改善しなければ、二次的な条件づけが加わり、悪循環を繰り返してさらに症状を長引かせることになるだろう。

二日後の4回目の来院日、症状を尋ねると、痛みはもうないとのことだったが、前回の「緊張パターン」を検査すると、やはり、前回で示されたお友達の声を聴覚の過敏反応が示されている。

この「緊張パターン」反応を解消しなければ、現在は痛くなくても、練習に戻れば痛みがぶり返す恐れがある。

そのお友達のことを尋ねてみると仲が良いお友達らしく、技術面のことでアドバイスしてくれるらしい。

他のお友達から同じようなアドバイスを受けているとのことなので、他のお友達の声のイメージングをしてもらうと、反応を示さない。同じアドバイスの声でも反応を示す声と示さない声があるのには何か原因がありそうだ。

しかし、本人にはその原因が自覚できていないとのこと。もう少し、そのお友達のことを尋ねてみると、反応を示さないお友達は、ご本人よりもバレーがうまいとのことで、反応を示すお友達は、自分と同じぐらいのレベルのうまさらしい。

潜在的にライバル意識があるのかもしれないが、本人はそのようなことは感じてないとのことなので、とりあえず、そのお友達の声を聞ききながら緊張状態を再現してもらい、パターンアジャストメントで調整した。

その後、さらにバーレッスンやフロアーレッスンの場面を想像してもらうと、どちらも反応を示す。ニューロパターンの検査では、聴覚刺激で、自分の内なる声に過敏になっていた。

練習中に心の中で何か自分に言い聞かせるようなことはないかを尋ねてみると、よく分らないとのこと。そばでの見ていたお母さまが何か気付いたらしく、尋ねてみると、X脚ぎみなので、お腹を上げないといけないと指導され、いつもそういう意識があるらしい。

そのことをイメージングしてもらうと、「緊張パターン」を示す。指導者の方はうまくなるように指導してくれているのだが、その技術的な言葉のいわゆる「暗示効果」が、身体部分に意識が集中するようになり、全体としてのバランス感覚が「緊張パターン」にプログラム化されている様子だった。

このようなケースはニューロパターンセラピー(心身条件反射療法)の臨床現場では珍しいことではない。ある程度のレベルに達したアスリートに陥り易い「緊張パターン」のケースである。

テクニカル的な指導は大切なことではあるが、マインドが機械的に身体の解剖学的な部分に集中させるようにプログラム化されると、全体としてのバランスが損なわれる傾向にある。

保井:ちょっと質問させてもらってもいいですか?Aさんは何のためにバレーをしていますか?
患者様:・・・・自分のために
保井:自分の何のために
患者様:・・・・・・・
保井:だいたい喜びと感動とかのためにやっている人が多いようですがどうですか?
患者さんは大きくうなずかれた。

スポーツだけではなく、習い事などは、最初は喜びのために、自分がしたくて好きではじめたはずなのだが、だんだんとねばならない(must)的な義務感などへのパターンに転化してしまい、脳に緊張パターンを作ってしまう傾向は少なくはない。

~ねばならない(Musut)的な思考パターンを本来の自分らしい、自分が~したい(want)という思考パターンのイメージングに切り替えてもらいパターンアジャストメントを行うと、先ほどのバーレッスンやフロアーレッスンでの反応は消失した。

そして、ジャンプをしてもらっても足の痛みは感じなくなった。つづく

バレー少女の足の痛みの本当の原因 その1

familychiro 4 月 10th, 2009

中学2年生のバレーを習っている少女のお母さまから、バレーの練習で右足がだんだんと痛くなり、整形外科でレントゲン診断を受け、特に骨の異常はない様子だが、痛みがあるので安静にしましょうということで、シーネ固定してもらったとのことで来院。

日常生活で動かすには痛みはないがつま先立ちをすると痛みがあるという。痛みのある踵骨の外側部を軽く圧すると痛みが強い様子。

アクティベータメソッドにて全体のバランスを検査して矯正すると、特に右の踵に関連する関節に神経機能異常障害の反応が多く示された。治療後には全体的なバランスは取れたようだが、踵の圧痛には変化がない様子だった。

一か月後にあるバレーの公演にはどうしても出なければならないとのこと。しかし、整形外科の先生の診断では、一週間位シーネ固定をして、一か月間安静となると、バレーの公演には参加できないことになる。恐らく、シーネ固定をしたままにすると、脳が足関節固定の学習をしてしまい、筋肉の柔軟性を損ないかねない。
公演までにはどうしても治したいとのことなので、後は患者様の判断に任せて固定を外してもらうことにした。

2回目の施術ではニューロパターンセラピー(心身条件反射療法)にて、圧痛の原因を深く掘り下げてみた。すると、聴覚情報で脳・神経系の過敏反応を示す。家族や友人などを検査しても反応を示さなかった。誰の声に脳が過敏反応を示しているのかしばらく分からなかったが、最初に診察を受けた病院の先生の声を思い浮かべてもらうと反応を示した。

保井:先生の声のイメージで反応を示すようですが、先生は足を触りながら何か言っていませんでしたか?覚えている言葉を適当にイメージしてみてください」

患者様:・・・・・
保井:今のイメージで反応を示しますが、どんな言葉でしたか?
患者様「一週間は休みなさい(安静にしない)・・・」
保井:「なるほど、恐らく一週間安静にしなければならないというネガティブな「暗示」の言葉とこの部位を圧してもらっている感覚が連動して脳に学習、記憶されているようですね・・・」
「そのネガティブな学習・記憶を修正するために、作り話でいいですから、その先生が足を圧しながらすぐに治りますよ・・・などといったようなことにしてくれますか・・・」
患者様:「ハイ・・・・・」
保井:「そのイメージングで「緊張パターン」の反応が示されなくなりますから、そのイメージングで調整(パターンアジャストメント)しますね・・・

その後、圧痛がかなり軽減した様子。患者様も不思議な様子でそばで見ていたお母さまも驚かれていた。その後、さらにつま先立ちをして症状を確認してもらうと、まだ痛みがあるとのこと。原因を調べてみると、先の先生の他の言葉が、他にも条件づけされている様子。
保井:「その先生の言葉で、他に何か気になった言葉はないですか・・・もしあったら、適当に考えてみてください・・」
患者様:「?・・・・」
保井:「今のイメージングで反応を示しているようですが、どんな言葉でした?」
患者様:「一ヶ月間ぐらいは使わない方がいい・・・・」
保井:「なるほど。それでは、さっきの要領で、その先生をご自分の心地よい言葉に変えてみてください。たとえば、すぐに稽古に復帰できるから大丈夫だとか・・・」
患者様:「ハイ・・・・」
保井:「いいですね。そのイメージングで「緊張パターン」の反応がなくなりますから、それで切り替えますね・・・・」

その治療後、つま先立ちをしてもらっても痛みがなくなる。
ご本人は治る可能性を感じてきたようだった。
明日また続けて来てもらうようにした・・・つづく

エネルギー的パフォーマンスの重要性

familychiro 3 月 13th, 2009

images3.jpgダンスインストラクターの方が、ぎっくり腰のような症状で来院。初回の施術では、肉体のバランスだけをアクティベータ療法で整えてある程度症状が改善される。

2回目の施術では、心身条件反射療法にて原因パターンを検査してみると、「体感覚」の動作情報で反応を示す。

ダンスのイメージをしてもらうと、最初のダンスイメージでは反応を示さないが、2回目のイメージでは反応を示す。

その二つのイメージングの違いをお聞きすると、最初のイメージは技術的なことは気にせずにダンスしているイメージで、2回目のイメージはトウシューズを履いて技術的なことを気にしているイメージとのこと。

トウシューズを履いての「緊張パターン」と「リラックスパターン」を切り替えると腰の緊張や痛みが消失し、左足首の緊張や背中首の緊張も消失した。

ダンスに限らず、エアロビックス、ヨガなどの身体的パフォーマンスに関連する「緊張パターン」の多くは、身体の構造的バランスを意識し過ぎている場合が多い。

指導者によっては、肉体構造の説明を強調し過ぎるがゆえに、肉体構造の部分的な偏りが、メンタルとボディーの関係に影響を及ぼす場合が多いようである。

そのようなパターンの患者様には、人間の身体は機械ではないので、もっとエネルギー的に、身体自体をエネルギー体として捉え、自然に活かされているイメージをされた方が、「リラックスパターン」になり易く、さらに良いパフォーマンスができますよと、アドバイスさせていただいている。

施術でもよく感じることだが、人間自体が有機体なので、機械論的に捉えてしまうと無理が生じる。

人間は機械ではなくエネルギー体であるという認識は、健康やパフォーマンスを向上する上でとても重要だと思う。

さらには、人間も大自然の一部として活かされているという考え方も大切かもしれない。

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