こころとからだの関係性(心身相関)

福岡のドクターオブカイロプラクティック(D.C.)のブログ。

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ピーク型(短期的)緊張パターンから波型(長期的)リラックスパターンへ

familychiro 9 月 7th, 2010

最近、肯定的感情が絡んだ「緊張パターン」を検査するようになってから、「喜び」、「高揚」、「楽しみ」、「愛情」、「安心」、「安全」、「自由」などの感情が高まり過ぎて、身体やメンタル面の症状に影響を及ぼしている患者さんを診ることができるようになりました。感情チャートによる診方の幅が広がったことで、治療効果もさらに上がったように感じます。

一般的に、ネガティブな感情が「ストレス」になるという常識がありますが、たとえ肯定的な感情であっても自律神経系の交感神経系や副交感神経系がアンバランス状態になり、身体に影響を及ぼす「ストレス」になるという事実がよく分かってきました。

では、ストレスの原因となる「緊張パターン」を「リラックスパターン」に切り替えるにはどのようにすればよいのでしょうか?当初は、その肯定的な感情を八分目ぐらいに抑えるという感じ方で施術を行っていました。その手法でも症状の改善は得られますが、肯定的な感情を下げるということ自体が不自然な感じで、違和感がある患者さんもいましたので、何かよい方法はないかと試行錯誤し、何度も検証を重ねてきました。

そして、その結果から理想的なパターンが見えてきました。それは、ピーク型(短期的)緊張パターンから波型(長期的)リラックスパターンへと切り替える手法です。例えば、肯定的感情のキーワードである「楽しみ」で反応が示された場合、一時的に感情が高まり過ぎている場合が多いようです。

その場合、長期的にその「楽しみ」が、山あり谷ありのように繰り返されるイメージに切り替えてもらいます。すると、原因パターンとなる肯定的感情を抑えたり、下げたりせずに、「緊張パターン」を「リラックスパターン」へと切り替えることができるということが分かってきました。

やはり、何事も、機械的な直線型、一点集中型ではなく、有機的な波型、循環型の思考パターンの方が脳にとっては受け入れやすく、健全なバランスパターンを創りやすいようです。

論語の中の有名な言葉で、「過ぎたるは及ばざるが如し」という箇所がありますが、喜び過ぎて、短期、集中型でハイテンションになり過ぎると、たとえ肯定的な感情であっても、身体バランスを損ねる原因になるということが、ニューロパターンセラピーの臨床現場では良く分かります。

この「過ぎたるは及ばざるが如し」は、様々な解釈があると思います。受け止め方によっては、意欲的に頑張り過ぎるのも良くないかのように聞こえるでしょう。だから、少しぐらいは手を抜いたほうが良いと、都合よく受け止められがちです。

実際に、意欲的に頑張り過ぎて、「緊張パターン」を示す患者さんも少なくはありません。その場合、頑張る度合いを下げるというよりも、「遊び」や「ゆとり」のある感覚に切り替えてもらうようにアドバイスさせてもらいます。例えば、普通の乗用車のハンドルと、レーシングカーのハンドルとでは、ハンドルの遊び部分の感覚がかなり異なります。

レーシングカーは、乗用車に比べて遊びの部分がほとんどありません。よって、少しのハンドル操作で大きな影響を与えます。もしも、レーシングカーで公道を長距離走ると、神経が過敏になり過ぎて疲れるのではないでしょうか?それに比べ、乗用車は遊びの部分が多く、多少のミスは修正できるので、長距離を走っていても、疲れにくいという効果があるでしょう。このように多少の遊び感覚を残した努力は、長期的にバランスを維持しやすいといえます。

「過ぎたるは及ばざるが如し」という意味は、努力することや、頑張る意欲をほどほどに下げるという意味ではなく、遊びの部分、ゆとりの部分を残しつつ、最大限に努力し、頑張るという意味のことではないでしょうか。

人は、生きている以上、自分の能力よりも少しハードルを高くして、挑戦し、努力し続けることに価値が生まれるのではないかと思います。人間という生き物は、「甘え」の構造が備えられており、油断をすると、「甘え」のパターンに入り、ぬるま湯につかった状態になり、頭も身体も使わなくなって、知らず知らずのうちに、不健康な状態に陥ってしまいがちです。

一時的なピーク型ではなく、循環的な波型で、遊び感覚を保ちながら、挑戦し続ける姿勢こそが、「過ぎたるは及ばざるが如し」をバランスよく実践することではないでしょうか?そして、そのバランス感覚こそが、メンタル的にも身体的にも健康を維持する最大の秘訣になるかもしれません。