こころとからだの関係性(心身相関)

福岡のドクターオブカイロプラクティック(D.C.)のブログ。

Archive for 9 月, 2010

短気なので腰痛になるという錯覚?

familychiro 9 月 14th, 2010

年に何度か強い腰痛を経験する患者さんで、その時の原因を調べてみると、職場などで「怒り」を感じる時に起こりやすいという。だから、短気は腰に良くないとご自分なりに考えていたらしく、短気を治さないと、腰痛は治らないという結論に至ったのとこと。

長谷川淳史氏の著書「腰痛は怒りである」とうい本の題名からも「怒り」の感情は、腰痛を引き起こす原因にもなる。ただ、「怒り」の感情だけが腰痛の原因ではなく、人によって様々なパターンがあり、多くの場合、複雑な潜在的感情が絡み合って、筋緊張を引き起こすように脳が学習記憶をした結果として生じる。

A(患者)さんは、通常医療が考える構造的な異常=腰痛という考え方をすでに卒業しており、今では潜在的な感情をいかにコントロールして腰痛を予防していくかとういことに意識が転換していることが伺える。医療関係のお仕事のキャリアも長く、ファミリーカイロでも治療経験もあるので、腰痛や頚部痛の痛みが、単に構造的異常や歪みではないということの本質は理解されている。

それゆえに、以前から自覚されているご自分の短気を治さなければ、腰痛は治らないとつなげたようだ。現在、職場には、新人さんの指導も担当されており、怒りを感じることもしばしばだという。

「怒り」=良くないことと思われがちであるが、時には「怒り」が必要なこともある。私自身も、どちらかといえば、よく怒るタイプなのかもしれない。感情的に怒りを感じ、それを表に出した後は、常々反省もするが、その怒りが、自分の私利私欲のため、あるいは自己中心的な怒りなのかを深く客観的に反省するようには心がけている。

無駄なことなのかもしれないが、ついつい相手に大切なことを分かってほしいという思いが強い場合が多い。できることであれば怒りたくはないが、時には愛情を持って、相手のために怒るということは大切なときもあると思う。もちろん感情的にならずに冷静に対応することも大切だが、冷静であるがゆえに伝わらないこともあるだろう。

長い人生の中で、叱られたり、怒ったりすることは誰にでもあり、そのことで、人生の方向修正をした人は少なくはないのではなかろうか?私も両親を初め、学校の先生や部活の監督、先輩、さらには、特に社会に出てからも諸先輩方に叱られながら育てていただいた経験があり、その経験は私の財産でもある。

そういう意味で、怒りには負のエネルギーである一方で、正のエネルギーも含まれており、怒り=良くないことではなく、怒りの背景に深い愛情が隠れている場合が多い。「怒り」の感情をすべて肯定するわけではないが、「怒り」は人間にとって大切な感情であるといえるだろう。

「怒り」を持たない「無」の状態を目指すべきなのかもしれませんが、「怒り」の性質のよっては、人間成長のためのスパイスになるのかもしれません。

ビデオ撮影

familychiro 9 月 13th, 2010

最近、ファミリーカイロの臨床現場では、施術風景をビデオで撮影しております。このビデオ撮影は、数年前にも行っておりましたが、単に撮影しただけで、見返す時間もとらずに終わっていました。

今回のビデオ撮影再開の目的は、施術の質の向上、研究会での事例の紹介など色々な目的があります。施術者がどのように患者様に接しているかを振り返り、反省し、改善していくことはとても大切なこのことだと思います。

実際の施術風景のありのままを多くの人達に知っていただき、健康やメンタル面の向上に役立ててほしいという願いがあります。

このような通常医療とは異なる施術を紹介する際、理論的に説明することも大切ですが、「百聞は一見に如かず」というように、生のライブ映像をそのまま映像的にご紹介した方が分かりやすいだろうということもも含めてビデオ撮影を再開しました。

撮影には患者様の協力が不可欠ですが、ビデオ撮影に抵抗のある患者様もいますので、その場合は遠慮なく申し出していただくようにお願いしております。

特にニューロパターンセラピーは、まだまだ一般的に知られておりませんので、言葉だけの説明では、どのような施術法なのか分かりにくい部分もあります。また、このような本質的な施術を行っていると、患者様との会話の中で、とても奥深い価値ある内容に触れさせていただくことが多々あります。

常々このような内容を書き留めてブログなどで公表していかなくてはならないと考えておりますが、なかなか行動が伴わなくていつも反省しております。今回はビデオ撮影で記録に取っているので、それを振り返りながらブログに紹介すこともできると考えております。

将来は、このニューロパターンセラピーが当たり前の医療の一部になるように、ありのままを開放することができればと考えている今日この頃です。

「慣れる力」

familychiro 9 月 10th, 2010

ようやく猛暑を脱したかのように感じる今日この頃ですが、皆さまはどのようにお過ごしでしょうか。

ニューロパターンセラピーを行っているファミリーカイロプラクティックセンターでも、暑さに対する過敏反応によって、全身的な疲れ感などを訴える患者さんが居られましたので、暑さに対する「過敏反応」から「適応反応」へ切り替える施術を行い、暑さによって自律神経系に変調を生じさせないお手伝いをさせていただきました。

テレビでは連日のように、熱中症、猛暑の情報が飛び込んできていました。気温や熱中症の話題が毎日のように取り上げられていました。「水分や塩分をこまめに補給して、熱中症を予防しましょう」ということは、多くの人が周知されているのではないでしょうか?恐らく、暑さに対しては、全国的に過敏状態になっていたと思います。

暑さ対策という意味では大切な情報ですが、その情報によって、知らず知らずのうちに、マインドコントロールされ、自律神経系が過敏状態に強化され、脳に学習記憶されて、不健康状態を作り出す場合もあるでしょう。

脳は、そのような「情報」によって、無意識的に過敏状態を学習記憶する傾向にあるので、ファミリーカイロではできるだけ、意識的に「暑さに慣れる」ということをお勧めしております。

「どうすれば暑さに慣れるの?」という疑問を持たれる方も少なくはないかもしれません。人間は本来、環境の変化に慣れるという生理的な機能を持ち備えております。通常、環境が変化する際、最初は慣れずに過敏になる傾向があります。

しかし、時間の経過に伴って、だんだんとその環境に慣れてくるということはほとんどの人が体験済ではないでしょうか?その「慣れの感覚」を意識的に繰り返し学習することで、無意識的にその「慣れの感覚」が身に付いてきます。

人間が生まれながらに持っている生理的機能の一つである「慣れの感覚」を意識的に使おうとするか否かでは、自律神経系のスイッチの入り具合が異なるという訳です。

例えば、Aさんは、「わ~めっちゃ暑い~」、「暑いのは苦手~」、「こんなに暑かったら何か変になりそう~」などのように暑さを強調するような「変化過敏型タイプ」だとします。その一方で、Bさんは、「今日は暑いけど、その内なれるだろう・・・」、「サウナ代わりに汗かいて、すっきりしよう・・・」などと、暑さの変化に適応しようとする「変化適応型タイプ」だとします。

さて、どちらが健康的でしょうか?いうまでもなく「変化適応型タイプ」ではないでしょうか?もちろん、楽観視し過ぎて、暑さ対策に注意を払わないのは危険です。リスク計算はしっかりとした上で、暑さに適応できるように意識付けしていくことが賢明でしょう。

様々な情報を参考にして、健康対策をすることも大切なことですが、暑さに限らず、様々な環境に適応できる脳を創ることは、未来の健康を維持するために、大切な秘訣になると思われます。

戦時中、過酷な環境下で生き延びてきた人たちは、この「慣れる力」を十二分に発揮してきたのではないでしょうか。ご自分の「慣れる力」の機能にスイッチを入れて、過敏脳から適応脳へと強化していきましょう。暑さに限らず、環境の変化に適応できるご自分の身体に自信を持ってほしいと願います。

ピーク型(短期的)緊張パターンから波型(長期的)リラックスパターンへ

familychiro 9 月 7th, 2010

最近、肯定的感情が絡んだ「緊張パターン」を検査するようになってから、「喜び」、「高揚」、「楽しみ」、「愛情」、「安心」、「安全」、「自由」などの感情が高まり過ぎて、身体やメンタル面の症状に影響を及ぼしている患者さんを診ることができるようになりました。感情チャートによる診方の幅が広がったことで、治療効果もさらに上がったように感じます。

一般的に、ネガティブな感情が「ストレス」になるという常識がありますが、たとえ肯定的な感情であっても自律神経系の交感神経系や副交感神経系がアンバランス状態になり、身体に影響を及ぼす「ストレス」になるという事実がよく分かってきました。

では、ストレスの原因となる「緊張パターン」を「リラックスパターン」に切り替えるにはどのようにすればよいのでしょうか?当初は、その肯定的な感情を八分目ぐらいに抑えるという感じ方で施術を行っていました。その手法でも症状の改善は得られますが、肯定的な感情を下げるということ自体が不自然な感じで、違和感がある患者さんもいましたので、何かよい方法はないかと試行錯誤し、何度も検証を重ねてきました。

そして、その結果から理想的なパターンが見えてきました。それは、ピーク型(短期的)緊張パターンから波型(長期的)リラックスパターンへと切り替える手法です。例えば、肯定的感情のキーワードである「楽しみ」で反応が示された場合、一時的に感情が高まり過ぎている場合が多いようです。

その場合、長期的にその「楽しみ」が、山あり谷ありのように繰り返されるイメージに切り替えてもらいます。すると、原因パターンとなる肯定的感情を抑えたり、下げたりせずに、「緊張パターン」を「リラックスパターン」へと切り替えることができるということが分かってきました。

やはり、何事も、機械的な直線型、一点集中型ではなく、有機的な波型、循環型の思考パターンの方が脳にとっては受け入れやすく、健全なバランスパターンを創りやすいようです。

論語の中の有名な言葉で、「過ぎたるは及ばざるが如し」という箇所がありますが、喜び過ぎて、短期、集中型でハイテンションになり過ぎると、たとえ肯定的な感情であっても、身体バランスを損ねる原因になるということが、ニューロパターンセラピーの臨床現場では良く分かります。

この「過ぎたるは及ばざるが如し」は、様々な解釈があると思います。受け止め方によっては、意欲的に頑張り過ぎるのも良くないかのように聞こえるでしょう。だから、少しぐらいは手を抜いたほうが良いと、都合よく受け止められがちです。

実際に、意欲的に頑張り過ぎて、「緊張パターン」を示す患者さんも少なくはありません。その場合、頑張る度合いを下げるというよりも、「遊び」や「ゆとり」のある感覚に切り替えてもらうようにアドバイスさせてもらいます。例えば、普通の乗用車のハンドルと、レーシングカーのハンドルとでは、ハンドルの遊び部分の感覚がかなり異なります。

レーシングカーは、乗用車に比べて遊びの部分がほとんどありません。よって、少しのハンドル操作で大きな影響を与えます。もしも、レーシングカーで公道を長距離走ると、神経が過敏になり過ぎて疲れるのではないでしょうか?それに比べ、乗用車は遊びの部分が多く、多少のミスは修正できるので、長距離を走っていても、疲れにくいという効果があるでしょう。このように多少の遊び感覚を残した努力は、長期的にバランスを維持しやすいといえます。

「過ぎたるは及ばざるが如し」という意味は、努力することや、頑張る意欲をほどほどに下げるという意味ではなく、遊びの部分、ゆとりの部分を残しつつ、最大限に努力し、頑張るという意味のことではないでしょうか。

人は、生きている以上、自分の能力よりも少しハードルを高くして、挑戦し、努力し続けることに価値が生まれるのではないかと思います。人間という生き物は、「甘え」の構造が備えられており、油断をすると、「甘え」のパターンに入り、ぬるま湯につかった状態になり、頭も身体も使わなくなって、知らず知らずのうちに、不健康な状態に陥ってしまいがちです。

一時的なピーク型ではなく、循環的な波型で、遊び感覚を保ちながら、挑戦し続ける姿勢こそが、「過ぎたるは及ばざるが如し」をバランスよく実践することではないでしょうか?そして、そのバランス感覚こそが、メンタル的にも身体的にも健康を維持する最大の秘訣になるかもしれません。

サッカー少年へのコーチングケア

familychiro 9 月 2nd, 2010

少年サッカークラブで活躍していた男の子が、やる気が無くなったとのことで来院。
原因を尋ねてみると、試合中に監督からある指示(命令)を受けたことがきっかけだったとのこと。

監督との信頼関係も低くなっているようで、このままサッカーを継続していく気力もない様子。

気力がなくなる原因パターンの質問をしていくと、監督を100%信頼しないといけない。監督の指示通りに行動しないといけない。でも監督の指示には納得ができない。などの矛盾が絡んでいた。

監督から納得のいかない指示を受けたことが、今回の引き金になった様子だが、以前から自分の考える理想のサッカーと監督の考えるサッカーに矛盾があった様子。誠実さを感じさせる素直な少年なので、監督の指示には逆らえないということに悩んでいたようだ。

そこで、「サッカーをこれからも続けるために、100%監督を信頼しなければサッカーが継続できないのですか?」という質問をすると。

「いや、そうではない。」という。

「では、何パーセントぐらい監督さんを信頼すれば、サッカーを今まで通り続けられますか?」と質問すると。

「50%位・・・」とう答えが返ってきた。

「監督を50%信頼するようにすれば、のびのびとサッカーができるようになりますか?」と尋ねると。

何かすっきりした感じで、「・・・できる。」という。

その他にも、将来のことや勉強にことも絡んでおり、コーチング的にプラスのパターンへと導いた。

その後、3週間後に来院され、前回の施術からは、調子が良くなり、試合でも活躍できたとのことだった。

このような、悪循環のパターンを繰り返して、自分の実力が発揮できなくなっている子供たちは多いだろう。

このような場合、単に、指導者の価値観で、「・・・しなさい。」とうい指導や指示だけでは解決しない。

子ども自身が持っている価値観を大切にしながら、自分でその抜け道を見つけ出すように、今まで考えたことのない思考を引き出す価値ある「質問」をしてあげることが大切である。

「答えはすべて子供自信が持っており、指導者の答えを与えるのではない」という基本姿勢が大切だろう。

しかし、低学年では、答えを与えることが必要な場合もある。その場合はいくつかの答えの中から、自分で考えて選択させるということもが大切だろう。

何かうまくいかなければ、未知なる領域に「質問」をして、今まで使っていない脳を活性化させ、新たな答えを導き出す。これがコーチングの基本である。

病気への「連想ゲーム」

familychiro 9 月 1st, 2010

今朝から急に左胸に痛みが生じたとのことで来院。

原因パターンを検査してみると、朝のテレビ番組で反応を示す。朝起きから観た番組を初めから一つ一つイメージしてもらうと、最初に観た朝のドラマでは反応を示さず、その次に観た健康関連の番組で反応が示された。

その番組で身体が「緊張パターン」の反応を示すので、何か心当たりがないかどうかを尋ねると、あまり思い当たることはないとのこと。

身体に反応を示すということは、何か原因のパターンが隠れているということなので、少し角度を変えながら質問させていただいた。夏バテ、冷え性、漢方、便秘、青汁、娘さんの勤め先、胃腸の問題などのキーワードが反応を示す。何か病気への連想ゲームのように繋がっていた様子。

ある程度、何が身体を緊張させていたのかが明確につながったので、そのような「緊張パターン」を認識されて上で、「リラックスパターン」に切り替えると、症状の反応は消失した。

病気の連想ゲームがうまいようなので、健康への連想ゲームがうまくなるようにしていたほうがいいですねと冗談で笑った。

これは、情報化社会が引き起こす特有なパターンである。様々な「病気関連の情報」が飛び交う中で、その情報に流されて、ついつい病気への連想ゲームがうまくなり、知らない間に病気へのパターンを創ってしまう。

そういう意味では、「情報」という目には見えないエネルギーは、ウイルスや細菌よりも怖い潜在的な伝染病の元になっているのかもしれない。