マネジメント
familychiro 2 月 5th, 2010
先日、日本から20人の臨床家の先生方がハワイでのドクターファーのセミナーに参加された。私はその通訳をさせていただいた。途中で英語での質問を受けているのに、それを日本語に訳してドクターファーに伝えたりして、日本語と英語が混同する場面もあった。
通訳することにはとてもプレッシャーを感じてはいたが、お陰さまでドクターファーや参加された先生方には満足していただけた様子だった。
6年前のハワイセミナーとは異なり、今回は日本人専用の部屋で、ドクターファーによる特別なセミナーとなり、そのセミナーの中身もとても充実した内容で、消化しきれないほどだったように感じた。
ドクターファーとの出会いからかれこれ17年以上になるが、臨床的テクニックはもとより、今回の一番の学びは、「アジャストメント(治療)自体よりも、マネジメントの方が大切なことが多い」というドクターファーの教えは心に響いた。
私はその言葉を待っていたかのように、その言葉の重みをしっかりと受け止めることができた。
この言葉は深い意味は、永年臨床経験を積んだ臨床家でないと分からないかもしれないが、この言葉は私にとってはとても必要な言葉だった。
治療技術ばかりを追い求めても、患者さんがその治療技術をどのように利用すればよいのかというマネジメントがなければ、宝の持ち腐れになりかねない。マネジメントとは幅広い意味があると思うが、治るまでの目的を達成するための治療計画などを患者さん自身が積極的に理解して、選択できるようにお膳立てするという意味も含まれると思う。
多くの慢性的な症状は、脳の病的な学習記憶なので、健全な学習記憶を再構築させるためにはある程度の時間が必要になる。そのようなことを分かりやすく説明して、ご本人に必要な治療計画をアドバイスるすることが大切になる。
単に症状があるときだけ治療して、症状がなければ治療の必要がないとうようなスタンスでは、患者さんとの信頼関係も築きにくくなり、患者さんを迷わせてしまうこともあるかもしれない。
段階的な治療計画に沿って治療を継続すれば根本的に治る症状も、一、二回の治療で症状が無くなり、また症状がぶり返して、治らないと自己判断して諦めてしまう患者さんもいるかもしれない。
また、本質的な治療を行っているがゆえに、症状があるときだけでなく、症状が無い時も将来の病気の予防という意味も含めたメンテナンス治療は大切だと思う。
肝心なのはその価値をいかに伝えるかである。現在その患者さんに役立つマネジメントを改革中である。改革がうまくいけばもっと多くの患者さんの歓んでいただけると思う。
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