「意味づけ」
familychiro 2 月 2nd, 2010
最近、多くの患者さんで「意味づけ」のパターンがあることを発見して、数か月ほど患者さんに検査、治療をして、とても良い結果を得ているので、ぜひ今年のPCRTのセミナーでご紹介したいと考えています。
これは、一般的にいわれている「思い込み」と同じ意味にはなるかもしれませんが、「思い込み」によって痛みが生じているというのは、体に問題があると考えている患者さんにとってはとても受け入れ難いことです。単に「気のせい」で痛いのであれば、気持ちの持ち方を変えれば良くなると誤解を受けやすいと思います。
心身条件反射療法で検査する「意味づけ」は、「・・・だから痛い」、「・・・だから肩がこる」のように患者さんなりの症状を引き起こすそれなりの理屈があります。
例えば、
骨盤が歪んでいるから膝が痛い(整体の先生から言われた情報)
椎間板ヘルニアだから痛い(整形の先生から言われた情報)
関節が変形しているから痛い(健康番組などの一般情報)
長時間歩くと関節に負担が掛るから痛い(健康番組などの一般情報)
長時間座ると腰が痛くなる(健康番組などの一般情報)
これらは、身体に症状を引き起こす「自己暗示」のようなもので、この暗示効果はとてもパワフルで実際に症状につながる神経回路を脳で作り病的に機能します。この自己暗示には意味づけが関与しているので、単に「痛い痛いの飛んで行け」だけのプラスの暗示では改善されません。
例えば、「骨盤が歪んでいるから膝が痛い」のような意味づけに対しては、「骨盤の歪みは筋肉の異常緊張による結果であり原因ではないので、筋肉のバランスが良ければ痛くない」などの新しい健全な「意味づけ」、すなわち自己暗示が必要になります。
基本的には自分の体のバランスや脳の柔軟性を信じることのできる自己暗示が必要で、肉体の構造異常が症状に原因なるというような誤解をすると、構造異常が改善されない限りは、それに関連した症状はずっと改善されないということになります。
臨床的には、この意味づけの検査は、基本的な施術を行って、筋力も回復して、機能障害も改善しているのに痛みを感じているような患者さんにこの「意味づけ」の検査を試みます。
意味づけの検査反応が出た場合、その施術を行い、再検査で検査反応が消失するのに伴って、症状が消失するのでその意味づけが原因だったということが良く分かります。
ただし、この「意味づけ」の検査、治療を行うタイミングは、心身条件反射療法でおこなう五感情報による病的な学習記憶(病的条件付け)がすべて解消された後で、まだ症状を訴える患者さんに検査を行うのが前提で、単に「意味づけ」の検査治療で症状が全て改善するというわけではないということを心にとどめておいてください。
この「意味づけ」の検査、治療を行うことで、施術効果もさらに上がり、なぜ治り、なぜ治らないかがさらに明確になり、施術もスムーズに行いやすくなります。