こころとからだの関係性(心身相関)

福岡のドクターオブカイロプラクティック(D.C.)のブログ。

Archive for 2 月, 2010

「自己ベストの記録がでました!!」

familychiro 2 月 18th, 2010

先日の延岡西日本マラソンに出場された選手が来院され、自己ベストの記録がでましたとのご報告をいただいた。

延岡西日本マラソンは九州3マラソン大会のひとつで、国内の一流の選手が参加する大会で、テレビでも中継されていた。

大会の9日ほど前に、昨日より急に肩が痛くなり、スムーズに挙げることができない状態。その三日後の来院日にはかなり改善。

そして、大会の3日前に来院していただいたとき、その前日には微熱がでて一日休んでいたとのことだった。しかし、全体的なバランスを見てみると安定感があったので、新たな病的学習が生じなければ、大会当日には本来の実力が出せるだせるのではないかと感じていた。

予想通り、安定した走りで自己ベストの記録をだされた。優勝できなかったことは残念だが、3位に入賞された。何よりもご自分の実力が発揮できるかどうかが大切だと思う。

今回で10回目の治療になるが、柔軟性のある選手なので、今後もバランスのとれた脳と身体の学習がスムーズに行われ、さらに潜在的な実力が発揮されるように感じる。

今後のさらなるご活躍を期待したい。

「PCRT]マネジメントの実践

familychiro 2 月 12th, 2010

現在、先のブログにも書かせていただいた「マネジメント」を臨床の現場で実践すべく、患者様にお渡しする配布資料や説明の仕方を大幅に改良している途中です。

心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)は、患者さんが治療内容をある程度理解される限り、とても良い治療効果が得られます。言い換えると、ある程度の理解が得られなければ良い結果が得られません。これはどのような治療法にも通じるラポール(信頼関係)の問題です。

世間一般では、症状の原因は肉体構造にあると考える傾向が強いため、「背骨の歪み」を症状の原因として、背骨の歪みを矯正する肉体のみの施術を期待されます。コンセプトしてはとてもシンプルで患者さんにも抵抗なく受け入れやすいようです。

しかし、このコンセプトは機械論的で本質的ではありません。本質的なコンセプトは、心と脳と身体の関係性にあります。その関係性のコンセプトは、まだまだ世間一般では知られていないために、その説明と理解を得ることはネックになっており、心身条件反射療法ではこの本質の説明に挑戦し続けてきました。

いくら治療価値が高くても、このネックを取り除いて多くの人に快く受けていただくことができなければ宝の持ち腐れになってしまうということは以前からの最大のテーマでした。

しかし、最近では様々な工夫(マネジメント)のお陰で多くの患者さん達が違和感なく楽しみながら受けていただいているように感じています。

治療手順のマネジメントの大きな改善点は、一回の治療において施術項目を症状部位も含めて4項目までに止めたことです。

以前は自覚症状が完全に無くなるまで、様々な角度から検査し、全ての項目をクリアーにする傾向が強かったのですが、今回のマネジメントの改善で、最初から患者さんには4項目までにとどめた方が良い理由を説明させていただくようにしております。

症状の部位や病的学習による緊張パターンが多く絡んでいる場合、たとえその場で自覚症状が完全に消えなくても、次回の施術日に回して継続治療していただくように、その患者さんの症状の改善度に応じて臨機応変にご指導させていただいております。

そして、次の治療日に再検査し、前回の病的学習パターンが再現されていなければ、次の段階の検査に進めていくという手順に切り替えました。

実際に多くの緊張パターンが絡んでいる場合、一度に全ての緊張パターンを施術しても、新しい神経回路を作るための学習記憶の効果が半減してしまので、全ての反応が取れなくても治療の数と段階を決めて、着実にその原因となるパターンを改善していく方が、脳の学習効果が高まり、反応パターンが解消されると共に症状が改善するのが分かります。そのような段階的な継続治療で、患者さんとの信頼関係もスムーズに築けていけるということも分かってきました。

「一回ですぐに治ったから・・・」と友人に紹介されて来られられる患者さんも少なくはありませんが、症状を抱えている期間(病的記憶の強化)、病的な学習の数、病的学習の深さによって、それぞれの患者様で異なるということを分かりやすく説明させていただき、それぞれの患者様にオーダーメイドの治療をさせていただいているということの理解に努めております。

このようなマネジメントを工夫することで、いままでなぜ症状が治らなかったのか、そして、なぜ症状が改善されるのかが明確に整理され、自分自身の身体に自信が持てるようになります。

一度身体に学習記憶された病気のクセ(病的学習)を、健康なクセに変えるためには練習時間が必要です。これは、楽器のスキルやスポーツのスキルの上達にある程度の練習時間が必要なのと同じ理屈で、繰り返し練習(治療継続)することで健全な脳の神経回路が再構築され、意識レベルから無意識レベルへと学習が強化され、健康な体へと体質が変わっていくことができます。

症状を治すために、治療者の特別なヒーリングパワーを期待する患者さんも少なくはないと思いますが、それは治療者への強い依存につながるかもしれません。

慢性的な病気は、肉体の構造的な問題というよりも脳の病的な学習記憶の結果です。もしも、肉体構造の異常が直接的な原因であれば、病院での治療が必要ですが、その構造異常は突然変異するわけではありません。脳の病的な学習記憶が強化されて、肉体への潜在的なストレスが加わった結果でもあります。本質的な健康を維持するためには、「結果の治療」ではなく「原因の治療」が大切です。

今年のセミナーでは、治療法のノウハウだけではなく、このような実践につながるマネジメントもご紹介していきたいと思います。

「顕在的ストレス」と「潜在的ストレス」の大きな違い。

familychiro 2 月 8th, 2010

先日、日経新聞2010年2月7日のほどほど健康術のコラムで、「ストレスと寿命は無関係?」という興味深い内容が、新潟大学教授 岡田正彦氏によって掲載されていた。
その内容を抜粋させていただく。

『世の中の研究者たちは、さまざまな工夫を凝らして、ストレスが健康に与える影響を調べている。
例えば、米国には2000人近い人々を対象に、ストレスの原因となりうる日常の諸事について質問し、20年をかけて健康状態を追跡したという調査がある。結果は、ストレスがいくら強くても寿命には影響はないというものだった。
昔から、強いストレスがあると、がんになりやすいともいわれてきた。この点を確かめようと、10万人もの人々を追跡した研究が米国になる。協力したのは看護師たち、対象は乳がん。
この調査でユニークなのはストレスの判定法だ。調査項目を「仕事のきつさ」と「職場の雰囲気」の二面に分けて、ストレスの程度を数字にした。
確かに、仕事はきつくとも周囲の理解があれば精神的なストレスは少なく、逆に、仕事は軽くても嫌な上司がいたりすればストレスも大きいに違いない。
「ストレス」の程度と乳がんの発生は無関係」ということが分かった。』

この記事を読んで、単純にストレスは病気に関係しないのだと思わないでほしい。しかし、この大規模な調査結果はなるほどとうなづける。

なぜかというと、このようにアンケートで数値的に評価された「ストレス」は、頭で感じているストレスで「顕在的なストレス」である。理性的で表在的なストレスである。

一方、心身条件反射療法で検査しているストレスのほとんどは、「潜在的なストレス」で、頭で感じるストレスではなく身体で感じる深層的なストレスなのである。

つまり、このような意識的ストレスは心理的アンケート調査にはで表せられない隠れたストレスともいえるだろう。

普段ほとんどストレスと感じていない内容で、検査の後になるほどとうなずける程度で、普段はほとんど意識には上がってこない。

たとえ頭で感じていることでストレス反応がでても、そのストレスの本質は不明瞭でモヤモヤしていること多く、潜在的なストレスに関連していることが多い。よって意識で明確なストレスはほとんど身体には影響を及ぼしていないという反応がでる。

言い換えると、頭で考える理性と身体で感じる感性とが離れすぎているがゆえに「がん」などの症状を引き起こすといっても過言ではないだろう。だから、このような潜在的ストレスは、意識上で評価するアンケートには上がってこない。

がんの患者さんに限らず、治りにくい症状の患者さんの場合、「理性」と[感性(本能)]、あるいは「建て前」と「本音」がかけ離れ過ぎている場合が多いように臨床的には感じる。

この距離を縮めることができれば、がん症状も改善方向へと向かうが、この距離を縮めることができなければ症状の改善は望めないと臨床的には感じる。

がんに限らず、様々な症状の本質的な原因は「潜在的なストレス」であり、心理的アンケートでも表にはでないストレスであるということを多くの人に知ってもらいたい。

将来、脳認知科学の分野が進歩すれば、このような潜在的ストレスと病気の関係性が科学的に証明される日もそれほど遠くはないのかもしれない。

アレルギー

familychiro 2 月 7th, 2010

先日、アレルギー症状で困っているお子さんが、テレビ番組で紹介されていた。途中からたまたま目にした番組だったが、アナフィラキシーショック症状を発症してから、病院からアレルギー症状に関係する食品の除去を指導され、その食品除去の影響で栄養が偏り、骨が変形してくる病併発して、足の骨が変形してきているという。

病院ではそれでは良くないということで、今まで完全に除去してきた食品を、病院で徐々に摂取してもらいながら改善していく方法が紹介されていた。

病院のアレルギーの治療は、基本的にはアレルギー反応のある食品を除去するという手法が主流で、減感作療法という本質的療法もあるようだが、まだ一般的には知られておらず、ほとんどが対症療法のようだ。

今回の番組ではその対症療法の弊害に気付いて、アレルギー食品を身体に合わせようという手法を試みていたようだ。

食品の除去療法は、療法というよりも、単に身体に合わないものは避けて、排除するという考え方で、身体に合わないものを身体に合わせようとする治療概念はほとんどない。

心身条件反射療法のアレルギー治療は、減感作療法の考え方に似ていると思うが、アレルゲンも含めて、身体に合わない情報を合わせて適応力、免疫力を身につけるという考え方が基本にあるので、様々なアレルギー食品や物質に触れても適応できる体質へと変化してくる。

基本的に脳には柔軟性(可塑性)という性質があるので、強い毒物以外は、様々な食品や物質などに適応できる能力を本来持ち備えている。

ただ、適応できる学習能力がある一方で、過敏になる負の学習能力ももち備えているから、アレルギーのような症状を引き起こされるのである。

よって、アレルギー症状の治療では、脳がどのような過敏学習をしているかどうかを検査して、治療では「過敏」から「適応」へと再学習を促す治療を施す。

アレルギーの治療の基本は、脳の再学習なので、脳が学習するためにある程度の治療期間が必要である。一つのことに慣れるのに繰り返しの学習が必要なように、一つのアレルゲンや刺激情報に慣れるのには繰り返しの学習が必要になる。

よって、アレルギー症状に対する治療期間も症状を抱えている期間や、アレルゲンの種類、病的学習パターンの深さによっても人それぞれに様々である。

しかしながら、「過敏」学習を消去法のように「適応」学習に変えていく限り段階的に改善されてくることがほとんどである。肝心なのは、根気強く治療を継続して、何が原因で、どのように改善していったのかを肌で感じ、自分の体質改善に自信をもつことである。

マネジメント

familychiro 2 月 5th, 2010

先日、日本から20人の臨床家の先生方がハワイでのドクターファーのセミナーに参加された。私はその通訳をさせていただいた。途中で英語での質問を受けているのに、それを日本語に訳してドクターファーに伝えたりして、日本語と英語が混同する場面もあった。

通訳することにはとてもプレッシャーを感じてはいたが、お陰さまでドクターファーや参加された先生方には満足していただけた様子だった。

6年前のハワイセミナーとは異なり、今回は日本人専用の部屋で、ドクターファーによる特別なセミナーとなり、そのセミナーの中身もとても充実した内容で、消化しきれないほどだったように感じた。

ドクターファーとの出会いからかれこれ17年以上になるが、臨床的テクニックはもとより、今回の一番の学びは、「アジャストメント(治療)自体よりも、マネジメントの方が大切なことが多い」というドクターファーの教えは心に響いた。

私はその言葉を待っていたかのように、その言葉の重みをしっかりと受け止めることができた。

この言葉は深い意味は、永年臨床経験を積んだ臨床家でないと分からないかもしれないが、この言葉は私にとってはとても必要な言葉だった。

治療技術ばかりを追い求めても、患者さんがその治療技術をどのように利用すればよいのかというマネジメントがなければ、宝の持ち腐れになりかねない。マネジメントとは幅広い意味があると思うが、治るまでの目的を達成するための治療計画などを患者さん自身が積極的に理解して、選択できるようにお膳立てするという意味も含まれると思う。

多くの慢性的な症状は、脳の病的な学習記憶なので、健全な学習記憶を再構築させるためにはある程度の時間が必要になる。そのようなことを分かりやすく説明して、ご本人に必要な治療計画をアドバイスるすることが大切になる。

単に症状があるときだけ治療して、症状がなければ治療の必要がないとうようなスタンスでは、患者さんとの信頼関係も築きにくくなり、患者さんを迷わせてしまうこともあるかもしれない。

段階的な治療計画に沿って治療を継続すれば根本的に治る症状も、一、二回の治療で症状が無くなり、また症状がぶり返して、治らないと自己判断して諦めてしまう患者さんもいるかもしれない。

また、本質的な治療を行っているがゆえに、症状があるときだけでなく、症状が無い時も将来の病気の予防という意味も含めたメンテナンス治療は大切だと思う。

肝心なのはその価値をいかに伝えるかである。現在その患者さんに役立つマネジメントを改革中である。改革がうまくいけばもっと多くの患者さんの歓んでいただけると思う。

「意味づけ」

familychiro 2 月 2nd, 2010

最近、多くの患者さんで「意味づけ」のパターンがあることを発見して、数か月ほど患者さんに検査、治療をして、とても良い結果を得ているので、ぜひ今年のPCRTのセミナーでご紹介したいと考えています。

これは、一般的にいわれている「思い込み」と同じ意味にはなるかもしれませんが、「思い込み」によって痛みが生じているというのは、体に問題があると考えている患者さんにとってはとても受け入れ難いことです。単に「気のせい」で痛いのであれば、気持ちの持ち方を変えれば良くなると誤解を受けやすいと思います。

心身条件反射療法で検査する「意味づけ」は、「・・・だから痛い」、「・・・だから肩がこる」のように患者さんなりの症状を引き起こすそれなりの理屈があります。

例えば、
骨盤が歪んでいるから膝が痛い(整体の先生から言われた情報)
椎間板ヘルニアだから痛い(整形の先生から言われた情報)
関節が変形しているから痛い(健康番組などの一般情報)
長時間歩くと関節に負担が掛るから痛い(健康番組などの一般情報)
長時間座ると腰が痛くなる(健康番組などの一般情報)

これらは、身体に症状を引き起こす「自己暗示」のようなもので、この暗示効果はとてもパワフルで実際に症状につながる神経回路を脳で作り病的に機能します。この自己暗示には意味づけが関与しているので、単に「痛い痛いの飛んで行け」だけのプラスの暗示では改善されません。

例えば、「骨盤が歪んでいるから膝が痛い」のような意味づけに対しては、「骨盤の歪みは筋肉の異常緊張による結果であり原因ではないので、筋肉のバランスが良ければ痛くない」などの新しい健全な「意味づけ」、すなわち自己暗示が必要になります。

基本的には自分の体のバランスや脳の柔軟性を信じることのできる自己暗示が必要で、肉体の構造異常が症状に原因なるというような誤解をすると、構造異常が改善されない限りは、それに関連した症状はずっと改善されないということになります。

臨床的には、この意味づけの検査は、基本的な施術を行って、筋力も回復して、機能障害も改善しているのに痛みを感じているような患者さんにこの「意味づけ」の検査を試みます。

意味づけの検査反応が出た場合、その施術を行い、再検査で検査反応が消失するのに伴って、症状が消失するのでその意味づけが原因だったということが良く分かります。

ただし、この「意味づけ」の検査、治療を行うタイミングは、心身条件反射療法でおこなう五感情報による病的な学習記憶(病的条件付け)がすべて解消された後で、まだ症状を訴える患者さんに検査を行うのが前提で、単に「意味づけ」の検査治療で症状が全て改善するというわけではないということを心にとどめておいてください。

この「意味づけ」の検査、治療を行うことで、施術効果もさらに上がり、なぜ治り、なぜ治らないかがさらに明確になり、施術もスムーズに行いやすくなります。

イップス

familychiro 2 月 1st, 2010

28歳男性がイップスの症状を訴えて来院。

イップスとは、スポーツ選手の間で知られている機能障害である。ゴルフや野球などの動作において、無意識に生じる筋肉の異常緊張で、関節周辺の協調運動がうまくできずに生じる機能障害である。

この機能障害には潜在的なメンタル的ストレスが深くかかわっているということがだんだんと一般に知られてくるようになってきた。今回来院して下さった患者さんは、イップスに関して詳しくリサーチされているようで、最近ではマンガにもイップスのことが語られていると教えてくれた。

イップスという名称がついているから、何か特別な障害かのように聞こえるが、心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)を臨床で実践している施術者にとっては、特別な障害ではない。

イップスに限らず多くの機能障害が、潜在的なストレスと脳と筋肉の関係性によって生じ、スポーツ選手に限らず様々な症状がこの心と身体の関係性によって、脳・神経系に誤作動が生じさせ、筋肉の協調運動がアンバランスになって様々な症状を引き起こす。

一般的な医療では、メンタル面はメンタル面の専門家、身体面は身体面の専門家というように細分化されて、その間を埋める「関係性」の診る専門家がまだ知られていない。

人間はロボットのように部品と部品がそれぞれの役割を果たしているというわけではなく、様々なシステムの関係性の中で生かされており、その関係性を診なければ本質的な治療にはつながらない。

その関係性を診る施術法が永年研究を積み重ねている心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)であり、イップスような心と身体の関係性によって脳・神経系に病的な学習記憶(病的条件付け)をする症状にはベストな施術法といえるだろう。

イップスの原因パターンは様々で、それぞれの患者さんにそれぞれのパターンがあり、心身条件反射療法の検査手順に沿っていけば、その原因パターンが明確になる。また、その原因パターンは単独の原因ではなく、複数の原因が何層にも学習・記憶されている場合が多い。

今回来院された患者さんは、卓球の時に以前のようなパフォーマンスができなくなっているとのことで来院。13年ぐらい前から発症し、最近になってそれがイップスであることを知ったらしい。

まだ、一回しか診させていただいていないが、視覚、聴覚、身体感覚などの感覚刺激に対して、複数の病的条件付けが学習・記憶されていた。

特に印象深い条件付けは、意識がドライブやサーブの部分的なテクニカル面に行き過ぎていたとのことで、その意識を技術から理想的な結果のイメージに切り替えてもらい施術すると、病的な緊張パターンが改善された。

これはスポーツ選手がアンバランスを生じさせる学習・記憶の一つで、ある程度のレベルの達してくると、周りのコーチや様々な情報に影響されて、テクニカル面の改良を試みる際に生じやすい。

基本的な技術の改良は大切かもしれないが、それよりもむしろ理想的な結果をさきにイメージして、その理想の結果のイメージなるように、技術が自然に伴ってくる方が、結果的に脳と筋肉のバランスが保たれることが多い。

部分的な技術に囚われると、意識的にも無意識的にもその部分に意識が行き過ぎて、脳が混乱して筋肉の協調運動に支障をきたす。

イップスの原因はこれだけではないが、スポーツ限らず、ギターの演奏の技術向上にもこのようなパターンが深くかかわる

このような症状は、数カ月から永年の積み重ねられた病的な学習結果なので、一度や二度の施術ですべて改善されるわけではないが、原因パターンを心身に再学習させることで着実に改善の道を辿っていくことができる。