familychiro 2 月 12th, 2010
現在、先のブログにも書かせていただいた「マネジメント」を臨床の現場で実践すべく、患者様にお渡しする配布資料や説明の仕方を大幅に改良している途中です。
心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)は、患者さんが治療内容をある程度理解される限り、とても良い治療効果が得られます。言い換えると、ある程度の理解が得られなければ良い結果が得られません。これはどのような治療法にも通じるラポール(信頼関係)の問題です。
世間一般では、症状の原因は肉体構造にあると考える傾向が強いため、「背骨の歪み」を症状の原因として、背骨の歪みを矯正する肉体のみの施術を期待されます。コンセプトしてはとてもシンプルで患者さんにも抵抗なく受け入れやすいようです。
しかし、このコンセプトは機械論的で本質的ではありません。本質的なコンセプトは、心と脳と身体の関係性にあります。その関係性のコンセプトは、まだまだ世間一般では知られていないために、その説明と理解を得ることはネックになっており、心身条件反射療法ではこの本質の説明に挑戦し続けてきました。
いくら治療価値が高くても、このネックを取り除いて多くの人に快く受けていただくことができなければ宝の持ち腐れになってしまうということは以前からの最大のテーマでした。
しかし、最近では様々な工夫(マネジメント)のお陰で多くの患者さん達が違和感なく楽しみながら受けていただいているように感じています。
治療手順のマネジメントの大きな改善点は、一回の治療において施術項目を症状部位も含めて4項目までに止めたことです。
以前は自覚症状が完全に無くなるまで、様々な角度から検査し、全ての項目をクリアーにする傾向が強かったのですが、今回のマネジメントの改善で、最初から患者さんには4項目までにとどめた方が良い理由を説明させていただくようにしております。
症状の部位や病的学習による緊張パターンが多く絡んでいる場合、たとえその場で自覚症状が完全に消えなくても、次回の施術日に回して継続治療していただくように、その患者さんの症状の改善度に応じて臨機応変にご指導させていただいております。
そして、次の治療日に再検査し、前回の病的学習パターンが再現されていなければ、次の段階の検査に進めていくという手順に切り替えました。
実際に多くの緊張パターンが絡んでいる場合、一度に全ての緊張パターンを施術しても、新しい神経回路を作るための学習記憶の効果が半減してしまので、全ての反応が取れなくても治療の数と段階を決めて、着実にその原因となるパターンを改善していく方が、脳の学習効果が高まり、反応パターンが解消されると共に症状が改善するのが分かります。そのような段階的な継続治療で、患者さんとの信頼関係もスムーズに築けていけるということも分かってきました。
「一回ですぐに治ったから・・・」と友人に紹介されて来られられる患者さんも少なくはありませんが、症状を抱えている期間(病的記憶の強化)、病的な学習の数、病的学習の深さによって、それぞれの患者様で異なるということを分かりやすく説明させていただき、それぞれの患者様にオーダーメイドの治療をさせていただいているということの理解に努めております。
このようなマネジメントを工夫することで、いままでなぜ症状が治らなかったのか、そして、なぜ症状が改善されるのかが明確に整理され、自分自身の身体に自信が持てるようになります。
一度身体に学習記憶された病気のクセ(病的学習)を、健康なクセに変えるためには練習時間が必要です。これは、楽器のスキルやスポーツのスキルの上達にある程度の練習時間が必要なのと同じ理屈で、繰り返し練習(治療継続)することで健全な脳の神経回路が再構築され、意識レベルから無意識レベルへと学習が強化され、健康な体へと体質が変わっていくことができます。
症状を治すために、治療者の特別なヒーリングパワーを期待する患者さんも少なくはないと思いますが、それは治療者への強い依存につながるかもしれません。
慢性的な病気は、肉体の構造的な問題というよりも脳の病的な学習記憶の結果です。もしも、肉体構造の異常が直接的な原因であれば、病院での治療が必要ですが、その構造異常は突然変異するわけではありません。脳の病的な学習記憶が強化されて、肉体への潜在的なストレスが加わった結果でもあります。本質的な健康を維持するためには、「結果の治療」ではなく「原因の治療」が大切です。
今年のセミナーでは、治療法のノウハウだけではなく、このような実践につながるマネジメントもご紹介していきたいと思います。