こころとからだの関係性(心身相関)

福岡のドクターオブカイロプラクティック(D.C.)のブログ。

機械論的思考ラインのがん研究

familychiro 11 月 26th, 2009

先日、NHKスペシャルの番組で、膀胱がんの手術を受けたジャーナリストの立花隆さんが、一人のがん患者として「人類はなぜ、がんという病を克服できないのか」という疑問に向きあい、世界中の研究者たちを取材して、がんの正体を根源的な部分から見詰め直そうとしている立花さんに密着する番組が放映されていました。

最先端の癌の研究者に取材をしていたようでしたが、やはり、近代科学という機械論的思考ラインからは脱却できていない取材だったように感じました。

研究者たちの研究手法の多くは、機械的で、閉鎖的なミクロ的なアプローチでした。つまり、閉鎖された空間の中で研究を進めているので、外界との関係性で生かされている生命体という本質的な視点からはかなりかけ離れた研究のように感じました。

ただ、一つ興味深かったことは、細胞を癌化させる遺伝子のパスウェイ(シグナル伝達経路)の研究で、酵素やホルモンなどの生化学的な連鎖反応に注目していることでした。これは、単に分子レベルの物質だけの研究ではなく、遺伝子レベルの分子間の関係性をエネルギー的にとらえようとしている研究と表現してもいいのかもしれません。

しかし、この研究も肉体内だけに生じる関係性にとどまるので、本質的な原因メカニズムは見いだせないだろうという感じがしました。

結論的に、それらの研究が進めば進むほど、がんの本質がさらにつかみどころのないものになっていくだろうという印象を受けました。

そして、最先端の抗がん剤治療による治療成績は、抗がん剤治療を受けない患者さんと比較すると、数か月間長く延命できる程度で、治療してもしなくても変わらないというデータも紹介されていました。

そして、立花さんも、抗がん剤治療は受けずに、QOL(生活の質)を向上させることを優先させていきたいということを語っていました。

国民の半数以上の人が癌で亡くなるといわれています。そして、この番組でもわかるように最先端の医学では癌は治らないということです。でも、多くの人はなぜ、その治らない治療を受けつづけて、苦しい思いをするのでしょうか?

多くの研究者は、なぜ、肉体内だけにがんの原因を追い求めるのか?なぜ、心と身体の関係性をがんの原因として追求しないのか?なぜ、機械論的思考ラインの研究から、有機論的思考ラインの研究へとパラダイムシフトできないのか?そんな疑問を抱きました。

恐らく、「心と身体の関係性」にがんの原因を追及している研究者も多く存在していると思いますが、心の状態を客観的に表すことができたいために、研究成果として証明し難いという難点があると思います。

筆者もがん治療の研究やがん予防の研究を、「心と身体の関係性」という視点から臨床的に研究している一人の治療家です。癌になるにはそれぞれに原因のパターンがあると臨床的には感じていますが、その治療効果や因果関係を客観的、科学的に証明するのはとても難しいと感じています。

ただ、言えることは、がんは脳(心)が創り、脳(心)が治すということです。様々な病気のプロセスにもパターンがあるように、がんになるにもパターンがあるようです。治るためには、その病的パターンを認識して、健全なパターンに切り替えることです。

ですので、がんと診断されて良くなる患者さんは、メンタル的なパターンが本質的に切り替わっており、治らない患者さんはメンタル的なパターンが本質的には切り替わり難いようです。

これはがんに限らず、さまざま病気の背後にはメンタル的なパターンがかかわっております。そしてそれは、表面的に分かるレベルのパターンではなく、潜在的なレベルのパターンなので、身体の無意識レベルの反応を診ていかなければ、そのパターン反応はつかめないのです。

「潜在的な感性」と「顕在的な理性」、あるいは「潜在意識の自分」(感性)と「顕在意識の自分」(理性)という二人の自分が離れ離れになっている状態では、癌に限らず、さまざまな病気を作りだしてしまいます。

病気の最大の予防は、感性と理性の統合であり、潜在意識と顕在意識の統合です。言い換えれば、自分の心の中の本音が何であるかをよく理解していることが必要で、その本音の自分を嫌い、排除し過ぎてしまうと、病気へと進行していきます。

ただ、それらは自分自身の意識レベルで判断するのはとても困難です。だから、心身条件反射療法のような潜在意識レベルの「緊張パターン」を検査して、それを統合させる施術が必要なのです。

今後も、一人の治療家として、信頼して通院して下さっている多くの患者さん達が、病気になりたくてもなれないような脳の柔軟性(心の適応力)を身につけることができる治療法の研究を継続していきたいと考えております。

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