こころとからだの関係性(心身相関)

福岡のドクターオブカイロプラクティック(D.C.)のブログ。

Archive for 5 月, 2009

耳鳴りと低音型突発性難聴の改善

familychiro 5 月 29th, 2009

一か月前より耳鳴りと肩コリを発症。耳鼻咽喉科にて、耳鳴りと低音性難聴の診断。投薬の処方を受ける。症状が改善されないとのことでファミリーカイロに来院。

初診時からニューロパターンセラピー(心身条件反射療法)にて耳鳴りの原因となる「緊張パターン」を検査する。遠方からの来院なので、集中的に10回の治療を予定してもらうことにした。
施術6回目ぐらいで、本質的なパターンが見えてきた様子で、8回目の施術日には「耳鳴りがよくなりました。」とのご報告をいただいた。

初診時から身体に条件づけされている様々な「緊張パターン」が示されたが、やはり6回目の施術で本質的な「緊張パターン」が明らかになったように感じる。

その本質的なパターンとは、「自由が無くなる」すなわち「変化がなくなる」という錯覚と「自分の存在価値が無くなる」という錯覚だった。

患者様は、将来に結婚を予定しているとのことで、長年務めていた会社を退職したらしい、退職したことで自分の存在価値がなくなってしまうという錯覚と、結婚することで今までの独身生活で得られていた自由が無くなってしまうという錯覚が重なっていた様子。その脳の「錯覚」が潜在的に身体に大きな影響を与えていたようだった。

その他の「緊張パターン」として、友人やインターネットからネガティブな情報を得て、自己暗示的に「緊張パターン」を増幅した反応も示されていた。

患者様は、初診時からこの施術に理解が深く、積極的に「緊張パターン」の検査に関わっていただいたことも良い成果につながったと感じる。

このような心因性の難聴や耳鳴りは、脳の神経回路の構成で創られた誤作動による結果なので、その神経回路の構成による誤作動を修正すれば改善する。

耳鳴りや難聴に限らず、様々な症状は脳の神経回路のつながりで創られているので、その神経回路のつながりを創りなおせば症状は改善される。

「構造異常」ではなく「情報伝達異常」

familychiro 5 月 1st, 2009

5月1日付の日経新聞に、「脳の神経細胞、情報伝える瞬間撮影」とう見出しで、脳の神経細胞同士が情報を伝える瞬間の撮影に、北海道大大学院医学研究科の榎木亮介助教(神経生理学)らの研究グループが成功、30日付の米科学誌ニューロンに発表した。ものを覚える際には情報を渡す側の細胞が活発に働くことも確認。記憶の仕組みの一端が明らかになった。と伝えていた。

心身条件反射療法(ニューロ・パターン・セラピー)では、脳の神経細胞のネットワークのパターンを切り替える治療を行っているが、このような科学的な研究成果は、心身条件反射療法の科学的理論の裏付けをバックアップしてくれるように感じる。今後もこのような脳科学の論文が、ますます増えてくることが期待される。

神経系への「情報伝達」は、治癒力の引き出す治療家にとってはとても大切なキーワードであり、治療家にとってはとても重要なコンセプトが隠されている。

特に神経系の機能異常の改善を主な目的とするカイロプラクティックでは、この神経系への情報伝達に注目しなければならない。しかし、背骨のズレ、位置異常をあたかも症状の原因かのように語る臨床家がいまだに多いように感じる。

「背骨のズレ」はあくまでも結果であり、原因ではないということを早く認識してほしいと願う。

機能的な「背骨のズレ」はなぜ生じるのかを深く考察してほしい。

簡単にいえば、「背骨のズレ」の原因は、背骨を支えている筋肉のアンバランスな緊張の結果であり、その筋肉の異常緊張は、神経系のコントロール異常による。

そして、その神経系のコントロール異常の原因は、脳の神経細胞間の情報伝達異常、すなわち、筋肉に緊張を生じさせる病的な神経回路の構築による。

さらには、その脳や脊髄レベルでの病的な神経回路構築の原因は、外界との情報伝達異常による結果であり、目には見えない外界との「関係性」(情報)によって引き起こされているとう仮説が成り立つ。

情報伝達とはエネルギー交換でもあり、自然治癒力を引き出すことを目的とする治療家は、症状を構造的な異常と捉えるのでなく、エネルギー的な情報伝達異常として捉えることが大切なポイントになるだろう。

患者様にとって、様々な施術法がある中、治療家がどのような考え方で、症状に対する施術を行っているかが大切になってくる。

同じカイロプラクティックの看板を掲げていても、症状の原因に対する考え方が異なれば、施術法も異なり、治り方も異なる。

結果的に治れば良いのだが、的外れな治療では、すぐに改善されるはずの症状も改善されないままになるだろう・・・