原因は、「構造異常」ではなく「関係性」にある。
familychiro 4 月 25th, 2009
約1か月前より、両膝に痛みが生じ、膝の屈伸ができない状態。
動きの検査では、特に左の膝関節が真っ直ぐに伸ばせない。筋力検査では、左の膝関節に関係する筋力がほとんど弱化している。膝以外にも頚椎周辺の関節や肩関節の動きで痛みや違和感が生じる。
アクティベータメソッドで検査、治療を進めていくと、特に左に膝関節周辺の関節部に神経関節機能障害の反応を示す。
ニューロパターンセラピー(心身条件反射療法)でさらにその神経関節機能障害の原因を検査してみると、身体感覚情報の刺激として、ゴルフの姿勢、構えで「緊張パターン」が示された。
施術後には膝もスムーズに伸展できるようになった。
頚椎や肩関節部の緊張原因を調べてみると、身体感覚情報として、ゴルフの上肢の構え、聴覚情報として、ゴルフ関係の音、味覚情報として、遅い時間の夕食にて「緊張パターン」を示していた。
それらの「緊張パターン」のパターンアジャストメント後は、ほとんど首の痛みや肩の違和感が消失した。
最後に、膝関節の動きを全体的に検査してみると、膝関節外側部の一部位に違和感がまだ残っているとのことでさらに検査をしてみると、身体感覚情報として座位姿勢で反応を示す。
思い当たる姿勢を適当に考えてもらったがどれも反応が示さず、最後に家でくつろいでいるソファーの姿勢で反応を示した。
通常、家のソファーではくつろいでいるつもりで何のストレスも感じていないようだが、何もしていない自分に違和感があるということが関係していることが分かった。いつも、活動していることが好きなタイプの方なので、ご本人もその「緊張パターン」に納得されていた様子だった。
そのパターンアジャストメントの後にはほとんど症状が改善され、最後には膝の屈伸もスムーズにできるようになった。
このような症状がある場合、通常の医療では、構造的に問題があるという決め付けで、構造異常の問題を追及していくが、構造異常は「結果」であり、「原因」ではないことがほとんどである。
このようなバランスの悪い状態が慢性的に長引くようになると、半月板や軟骨などの変性や変形を生じさせ、二次的にその変性や変形が痛みの原因となることもある。しかしながら、ほとんどの症例において、最初の本質的な原因は、そのような構造的な原因ではなく、目には見えない「関係性」に隠されている。
このような「関係性」による有機的原因の因果関係の説明には原稿やセミナーなどで数年前から色々と工夫してきている。伝える相手によっては、伝え方が難しいと感じることもあったが、最近では喜びになってきた。
また、ニューロパターンセラピーの理論的概念の説明につながる脳科学の書籍なども増えてきたので、理論的にも説明もしやすくなってきているようにも感じる。
「関係性」とは、単に「骨」「関節」「筋肉」「血液」「リンパ」「神経」など単一の部分で診るのではなく、「関節と筋肉との関係性」、「筋肉と神経との関係性」、「神経と外界との関係性」のような有機的なつながりで診ることを意味する。