こころとからだの関係性(心身相関)

福岡のドクターオブカイロプラクティック(D.C.)のブログ。

Archive for 1 月, 2009

「時代の流れ」と「脳の柔軟性」(2009年2月-3月ニュースレター)

familychiro 1 月 27th, 2009

連日、金融危機や景気悪化のニュースが飛び交っているようですが、皆様はどのようにこの時代の大変動を受け止めていますでしょうか?

実際に何らかの影響を受けているかもしれませんし、今までとは何も変わらないかもしれませんし、逆にチャンスと受け止めているかもしれません。あるいは、時代を先取りしてこの大変動の流れを傍観しているかもしれません。

専門家によると、ここ数年は、100年や数十年に1度の激動年になり、政治、経済のみならず、世界的規模で人々の価値観が大きく変わり、混乱する人も増えるのではないかともいわれております。

このような激動の年には、脳をどのように使いこなすかが、健康を守る上で重要になってきます。端的にいえば、変化に適応できるための「脳の柔軟性」を高めることに尽きるのですが、脳の柔軟性を高めるということと、鈍感になるということとは意味合いが違います。

環境の変化が激しい時には、その変化を察知するための「脳の鋭敏性」も必要になります。気が付いたら遅いということにならないような変化や問題を感知する「先見力」も求められます。単にその変化や問題に過敏になるだけでは、脳は緊張したままになり、思考力や免疫力が低下して病的になりがちになります。変化や問題を感知した後には、脳がその変化や問題の環境にいかに適応できるかの「脳の柔軟性」が求められます。

脳の柔軟性を高める際に大切なのは、「観方」、「捉え方」です。このような変化が激しい時にこの変動をどのように捉えるかが「脳の柔軟性」を高めるうえでとても重要なポイントになるでしょう。まずは「脳の鋭敏性」を高め、時の流れをよみ、今の時代の流れにあった考え方を選択して、自分自身を時代の流れに適応させることが大切です。

nikkei0916.jpg今、日本経済新聞で「景気循環と恐慌」と題した記事が連載されております。経済のことに詳しい訳ではないのですが、病気や健康を研究する者にとって、とても興味深いことが書かれているように感じました。

経済学者によると、景気の浮き沈みには周期的な波があるというのです。経済学者のJ・A・シュンペーターは、「五十―六十年に一度の、景気循環の大きな谷に過ぎないと」日経新聞2009年1月5日付と述べているそうです。彼以外の学者も20年周期説、10年周期などの景気循環説を客観的な視座で分析されているようです。

murayama.jpgまた、「経済と文明の衝突」という本の中で、著者の一人である村山節氏は、800年毎の周期で世界文明が崩壊しているということを発見しました。そして、その崩壊によって東西文明が入れ替わるという事実が分かったといいます。世界的な歴史学者であるアーノルド・トインビー博士も、その800年周期を半分は認めたとのことです。そして、21世紀の初頭である今の時代は、その800年周期によると世界史的転換期に当たるようです。つまり、今後は、予期しない出来事が次々と表面化する時代でもあるということです。

このように人間の力の及ばないところで景気の波が動かされているとしたら、政府がいかに景気対策をとっても、それは徒労に終わるのかもしれません。

もしも、本当にそうだとすると、どのようにこの大変動を受け止めますか?

メンタル的に先が見えないということはとても不安なことです。もしも、ある程度の先の周期や変動が予測されているとしたら、不安要因は軽減されるかもしれません。「谷あれば山あり」です。全体的なマクロの視点では谷にあっても、ミクロの視点では山かも知れません。それをどう受け止めるかはあなた次第です。大切なのはこの激動の波にうまく乗れるかどうかです。この激動の時代を豊かに過ごせる人は、波を先取りしてチャンスに変える人もいるかもしれませんし、波の力に任せてうまく適応している人かもしれません。

このような変動の激しい時代は、様々な情報が飛び交う時代でもあります。その時代の情報をうまく処理できずに心身に影響を及ぼしている方も少なくはありません。

また、その情報によって、自分の大切にしている価値観を見失う事も少なくはないようです。

理想やゴールに向かうとき、ご自分にしかない大切な価値観を保つことはとても重要なことです。ご自分だけの大切な価値観を正しいとか正しくないとか、あるいはその価値観に優劣をつけることはとても困難ですし、他人が評価できることではないのかもしれません。

特にこのような変化の多い時代には、その時代に合ったご自分の大切な価値観を明確にし、その価値観を大切に保ちながら、実生活の中で実践することが、豊かさを保つ上で大切になるのではないかと思います。

ファミリーカイロのスタッフ一同もそれぞれの大切な価値観を保ちながら、同じレールの上を走って、それぞれの価値観をそれぞれが実践して、皆様の健康と豊かさに貢献できることを願っております。

Quality of life (生活の質)の向上

familychiro 1 月 26th, 2009

6か月ほど前より、左の腰部に痛みが生じ、左の下肢後面から足までしびれを感じるとのこと。

以前は時々良くなったり悪くなったりの繰り返しだったが、現在では毎日症状を伴うとのこと。
病院で検査、治療を受けるが改善されずに来院。

初回の検査では、アクティベータ療法を施し、心身条件反射療法にて原因パターンを調べた。

肉体面では特に左の股関節部に神経関節機能障害の反応が示された。
心身条件反射療法の検査では、聴覚=列車の音、味覚=アルコールなどの反応が示されて、治療を施した。

施術後は症状が改善された様子だったが、筋骨格系の症状以外にも、胃腸症状は不眠などの症状もあるとのことで、全ての症状を改善されたいとのこと。

どのくらい通院すればよいですかとの相談を受けたので、10回ほどが理想ではないでしょうかとアドバイスさせていただいた。

その後、週に2回ほど通院された7回目の治療日には、睡眠障害や胃腸障害もかなり改善されて大変喜ばれていた。

様々な原因が絡んでいるときは、集中的に通院して下さると改善も早い。

そして、その期間の集中的な通院でQuality of life(生活の質)の向上はかなり期待できる。

様々な原因が絡んでいれば、それなりの通院期間も必要である。

本質的な治療を施せば、無駄なく的確に改善していくことが可能である。

生活の質の向上は、健康のみならず、「衣食住」と調和した生活環境の心地よい「適応」から生まれる。

頸部緊張からの下肢のしびれ

familychiro 1 月 23rd, 2009

2か月ほど前より頸部の痛みと右大腿部のしびれ感を発症。
首を前に曲げると常に右大腿部前面にしびれ感がともなうとのこと。
整形外科にてレントゲンおよびMRIの検査を受け、頸椎椎間板ヘルニアの診断。

病院にて頚椎の牽引治療を受けるが改善されずに知人のご紹介にて来院。

初回の検査にて、アクティベータ療法にて全身の神経関節機能障害部を特定して、正常神経反射機能に切り替える施術を行う。

次に、本質的原因となる「緊張パターン」の原因を心身条件反射療法にて検査。検査ではランニング、ボクシングの構え、筋トレでの「緊張パターン」が示されたので、その「緊張パターン」を「リラックスパターン」に切り替える。

頚椎の痛みは改善されたが、首を前に曲げた時のしびれ感はあまり改善されずに一日目の施術を終了。

3日後の2回目の施術でも同様にアクティベータ療法を行った後に、心身条件反射療法にて「緊張パターン」を検査。

初回で検査したランニング、ボクシングの構え、筋トレでの「緊張パターン」は解消されていた。

さらに運動時に思いたたる原因はないかと尋ねると、プロレスも練習しているとのこと。その練習の中で細かく調べてみると、受け身、後回り、前回りの動作、並びに急に相手に首を動かされた時のイメージで「緊張パターン」を示していた。

それ以外に症状の「学習パターン」も切り替えて施術を終了。治療後に首を前に曲げてもらうと、しびれ感の症状がかなり改善されているとのこと。

一般的に椎間板ヘルニアと診断されると、そのヘルニアが引っ込まなければ改善されないのではないかと思われがちだが、このように目には見えない「病的な条件づけ」を改善すると症状は改善する。

股関節の激痛

familychiro 1 月 15th, 2009

昨年の12月中旬ごろより左股関節部と腰部に痛みが生じ、だんだんと悪化しているとのこと。特に寝ているときに痛みが強く。痛みで眠れないとのこと。

初診時は歩くのもかなりつらそうで、左股関節を動かすのが困難だった。初回の施術では、アクティベータ療法にて、骨盤や股関節の神経バランスを調整して、施術後はかなり楽になられた。

2回目の施術では、寝ている体勢で「緊張パターン」を示している反応を示し、さらに聴覚刺激で、ご自分の心の声が身体を緊張させていた。つまり、自分自身に対して自問自答して脳を過剰にして「緊張パターン」を示していることが、心身条件反射療法の検査にて明確になった。

3回目の施術では、かなり歩くも楽になられたとこのことで、ある程度の睡眠も可能になったとのこと。検査ではやはり聴覚の反応があり、ご自分の心の声で何か心配なことはないですかと尋ねてみると、再生不良性貧血で死にかけていたとのことを話された。もしかするとその病気のことで心配しているとのことで検査をすると反応を示した。

前回の治療までは、しばらく寝ている状態が困難だったが今回は大丈夫な状態になった。

4回目の施術では、睡眠も普通にとれるようになり、かなり改善されている様子だった。

痛みが激しければ激しいほど、その痛みのサイクルは脳に学習され易く、悪循環を繰り返す。そのような「パターン」の施術には、心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)たとても有効な治療手段となる。

全国大会2連覇

familychiro 1 月 10th, 2009

先日、新年早々にバトミントンの全国大会で優勝されたとのご報告をいただいた。

 

昨年度は、5年生で全国優勝し、今年は6年生で連覇を達成。小学生では全国ナンバー1になる。

 

大会前のメンテナンスケアで、肉体面とメンタル面の両方の検査させていただいたが、心身共にバランスの取れた申し分のない状態だった。

 

本人の実力はもとより、数年前より定期的なケアを積み重ね、小学生ながらメンタル面のコントロールもとても上手になってきているように感じる。

 

本人の素質や努力はもちろんではあるが、特にご家族のサポートは絶大で、一流選手の陰のサポートには、深い愛情が背景にあり、それが強いパワーになっているということをつくづく感じさせられる。

 

来年度からは中学生になるが、さらにその先のビジョンが明確であることも強さの秘訣なのかもしれない。

「笑い」は健康の源

familychiro 1 月 9th, 2009

ph_031.jpg先日、1月5日付の新聞で、イタリア政府が「臨床道化師治療」に2.5億円を支出することを決めたと報じられていた。臨床道化師治療はオランダで始まり、米国の医師の実話に基づく1998年の映画「パッチ・アダムス」で有名になった。

臨床道化師が病院を訪れ、つらい治療を受けている子供の前で道化を演じるもので、欧米に続き日本でも治療が行われているとのこと。比較的陽気で笑いの多いイタリアの国柄ならではの政策ではないかと思う。

日本の政府がこのような療法に補助するのにはまだまだ先のことかもしれないが、このような国際的なニュースから見てもメンタル面と身体との関係性の関心は高まってきているように感じる。

心身条件反射療法などの心身相関療法が、国の政策、支援で病院などの公的機関で使われるようになるにはまだほど遠いかもしれないが、そのようなときが来ることを願って、広く認知されるように、臨床研究に励み、セミナー活動を継続していきたい。

心身条件反射療法も年を重ねるごとに進化し、検査法や施術法もシンプルになり、楽しく施術を受けて下さる患者様(クライエント)が多くなってきている。また、施術中に笑いが飛び交うことが増えてきて、施術する側も楽しい。

例え深刻なトラウマでさえも、イメージ力さえあれば、容易に心身の「緊張パターン」を「リラックスパターン」に切り替えることが可能になってきた。

イメージ力とは簡単にいえば、「作り話」ができるかどうかである。たまに過去の事実をゆがめることに抵抗があるという真面目な方もおられるが、治療目的であり、脳の可塑性(柔軟性)を高める目的でお願いすると、ほとんどの方が問題なく柔軟にイメージが創れるようだ。

このイメージ力は、恐らく笑いを創りだす「臨床道化師治療」に通じるものがあるように感じる。脳科学的にいえば、イメージ力(想像力)は、新たな脳の神経回路を構築することにつながり、脳内ホルモンの分泌も変化する。そして、脳の神経回路は病的なパターンから健全なパターンへと切り替わり、自然治癒力が高まることになる。

今年も患者様一人一人の価値観を大切に保ちながら、まだ気づいていない本来の価値観を引き出すお手伝いや心身の健全なパターンへの切り替えのお手伝いを患者様とともに楽しく、笑いを創り出す施術を心がけていくことができればと願う。

謹賀新年 2009年

familychiro 1 月 8th, 2009

昨年は、ヒプノ・セラピー、NLP(神経言語プログラミング)、コーチングなどの研修をスタッフとともに学び、充実した年だったように思う。

特に、11月の受講したジョセフ・オコナー氏によるICC国際コーチング認定トレーニングは、とてもタイムリーな研修だった。前8日間にわたる長期の研修だったので、通院して下さっている患者様にはご迷惑をおかけしたが、その分のマイナスは、研修の成果によって、多くの患者様に還元できると思う。また、留守を任せたスタッフにとっても良い経験になったように感じる。

オコナー氏のトレーニングプログラムの内容ももちろん充実していたが、セミナーに参加されていたそれぞれの受講者のレベルの高さにも感心した。プロのコーチやコンサルタント、医師、教員など幅広い分野の一流の専門家が全国から貴重な時間を割いて来られていたようだ。

特に勉強になったのは、クライエントの価値観を保ちながら、新たな行動パターンへと切り替えるというところで、クライエントの価値観を大切にするというところは特に勉強になった。価値観が高いか低いか、あるいは、価値観が正しいか正しくないかは、あくまでもクライエントが決めることであって他者ではないという学びは新鮮であり、実践的であった。

倫理道徳的、あるいは教育的分野では、価値観の高い、低いが問題となるかもしれないが、上から下に教えるというメンター的形式ではなかなか受け入れ難い場合が多く、実践的にはなり難いように感じる。

本人が心の底から気づくこと、その「気づき」を助けるのがコーチのパワフルな質問力であり、クライアントとのラポール(信頼関係)は、もっとも重要なポイントとなる。

世の中の変化が加速し、情報が溢れている時代において、他者からの情報があたかも自分の価値観であるかのように錯覚して、ひずみを生じさせる場合も少なくはないようである。

心身条件反射療法では、そのようなメンタル面の「潜在的ひずみ」も特定し、修正することが可能である。今年から、コーチングの手法も取り入れていく予定なるで、さらに施術法がスムーズになり、多くの患者様、クライエントに喜んでいただけることが期待できる。

今年も、目の前の患者様を一人一人大切にしながら、アクティベータや心身条件反射療法などのセミナー活動、そして、様々研修を積み重ね、スタッフとともに幅広く学んでいきたいと願う。

今年もまた、「学びの年」にしていきたい。