こころとからだの関係性(心身相関)

福岡のドクターオブカイロプラクティック(D.C.)のブログ。

Archive for 12 月, 2008

全国大会連続第2位

familychiro 12 月 29th, 2008

先日、アマチュアのエアロビックス大会に出場され、第2位の成績を収められたというご報告をいただいた。

大会前日のメンテナンスの検査では、聴覚に対する過敏反応が示されていた。

その詳細を調べてみると、指導して下さるコーチの方の声が過敏反応として示されていた。

前年度の大会も2位の成績を収めており、今年は優勝しなけばという期待に対する緊張感があったのかもしれない。

「緊張パターン」から「リラックスパターン」に切り替えると、過敏反応は示されなくなった。

「絶対に勝つんだ」という気持ちで臨んで良いパフォーマンスが得られるスポーツ選手もいるかもしれないが、やはり、自分の大切なモノ・・・・すなわち、スポーツを始めた原点(価値観)のようなものは、大きなエネルギー源になるようだ。

その原点は、人それぞれに異なるので、その原点を常に大切に保ちながら勝負することが、ご自分らしいパフォーマンスを維持する上で重要なポイントになるように感じる。

応援してくれる人たちためにも頑張るという精神も大切だが、それが負担になると身体が緊張して本来のパフォーマンスが発揮できなくなるかもしれない。

今回は、惜しくも優勝を逃したが、審判員の一人の方から、昨年よりもリラックスできていというお褒めの言葉をいただいたとのことで、ご本人もご自分のパフォーマンスには満足されていた様子。私達もその喜びを分けていただいた。

自分にしかない自分の価値観を大切にした「自分らしさ」は、スポーツのパフォーマンスはもちろん、あらゆる事柄において大切なキーワードになるように思う。

女子プロゴルファーの苦悩からの脱却

familychiro 12 月 23rd, 2008

「ゴルフの調子が大分良くなりました。」

女子プロゴルファーの方が遠方から来院され、今日は5回目の施術日。

最初は腰痛や首の痛み、頭痛、しびれ、違和感、その他の症状を訴えていた。

原因を検査してみると、色々な原因が絡んではいたが、特にゴルフのパフォーマンスが影響を及ぼしていた。

尋ねてみると、半年ぐらい前から自分のゴルフが分からなくなっているらしい。

ゴルフのスイングのイメージをしてもらうと、いくつかのスイングで緊張パターンを示す。

3回ほど施術した後、「主に技術面に意識が集中し過ぎているということで、「緊張パターン」が脳にプログラム化されていた。」ということが見えてきた。

4回目の施術で、ホワイトボードを使って、今のメンタル面のパターンを図式化して、ご自分で答えを探し出してもらい、心身条件反射療法を施した。

その後、5回目の施術に来られた時には、とても調子がいいらしく。今までなぜ調子が悪くなったのかの因果関係もご自分で説明できるくらいに明確になられていた。

頭で考えるゴルフが先行し過ぎて、大切な感覚が抑えられていた様子。

施術前まではスイングの際に、技術面ばかり気にしていたが、今では技術にはとらわれずに、ご自分が心地よいイメージングでスイングすると、とても良いショットができるようになったらしい。

あらゆるスポーツにおいて、基本的な技術面の指導は必要かもしれないが、結果が良ければ、基本的技術という既成概念にとらわれない方がよいようである。

どのような技術が良いかどうかは、ご本人自身の身体が一番よく知っているのであって、コーチではないというような基本前提も必要かもしれない。

既成概念にとらわれない独自の技術を確立した例としては、イチロー選手や元メジャーリーガーの野茂さんなどがいい例なのかもしれない。彼らに共通する背景には、仰木監督という既成概念にとらわれない名コーチが存在していることも興味深い。

心身条件反射療法では、できる限り患者様自身が、自分自身で自分に心地よい答えを探し出すサポートをしていく。この手法はコーチングの技法を取り入れているが、患者さん自身が見つけ出した答えは心の奥にグッと入っていく感じで良い結果が得られる。

まずは理想の状態(ゴール)を明確にして、それぞれのゴールのための第一歩とのなる行動を導き出す。その時大切なのが、それぞれの患者さん自身が大切にしている大切なもの(価値観)とともにそのゴールに向かうことが重要なポイントになる。

人から指導された価値観があたかも自分の価値観かのうように錯覚してゴールに向かうと良い結果がでない。その価値観は、他人が考える価値観であって、自分本来の価値観ではないからである。

自分が大切にしている自分本来の価値観かどうかは、心身条件反射療法で身体を使って検査すれば、身体が正直に反応を示してくれる。

だから、早期にゴールを達成しやすくなる。

ただし、頭で考えるゴールの価値観と体で感じるゴールの価値観とが離れすぎている場合には、その両者を統合するのに時間がかかる場合もある。

下血、腹痛

familychiro 12 月 12th, 2008

一週間前より腹痛が始り、3日前に下血して病院を受診。
大腸部や胃などの周辺部位を圧診すると、お腹全体に張りがあり、痛みが伴う様子。
原因を調べてみると、特にご主人に絡んだ原因が3項目ほど関係していた。

最初は、現実と理想とのギャップがあるというような「緊張パターン」からはじまり、「ご自分自身はどのような状態になりたいですか?」という質問には、「幸せになりたい。」というごく普通の願望が見えてきた。

「その幸せは誰と作りますか?」という問いかけには、ご主人だけでなくお子さんたちと作るという答えが返ってきた。

「では、ご主人とお子さんと共に築く幸せが100%のとき、今現在では何パーセントぐらいですか?」という問いかけには、以外にも80%という答えが返ってきた。

つまり、ご主人だけに目を向けると、幸せ度はかなり低くなるが、お子さんたちを含めた全体的視点で見ると80%になるとのことで、ご本人もそのことに気付かれて楽になられた様子。

他の部位の原因を調べて見ると、未来が見えないという「緊張パターン」が見えてきた。
「その未来は誰が作るのですか?」という問いかけに、最初は、ピンとこない様子だったが、しばらくして「自分で作る」という答えが出てきた。その答えは、ご本人にとても新鮮で、大切な気付きだった様子。

今までは、誰かが作ってくれたレールの上を歩くのが当たり前だと錯覚していたようで、自分で自分のレールを作るという発想がなかったとのことだった。

この時点で、表情もかなり明るくなり、腹部の圧痛もほとんど改善されていた。

さらに、胃部のところを検査すると、視覚的情報で条件づけされていた。時系列的には毎日で、お聞きすると、毎日、ご主人の憂鬱な顔を見るのが辛くなっているとのこと。

心配してご主人に「大丈夫」と声をかけるが、毎回のことなので、本当に同情していいのかどうかいつも迷っているらしい。また、最近ではその同情も中途半端になってきており、同情しないでいると、「冷たい」と言われたりしてそれも辛いらしい。

相手の痛みや辛さを理解してあげることは大切だが、もしも、原因が「疾病利得」などに絡んでいる場合は、同情することで、相手の症状を悪化させることもあり得る。

そのような場合、「冷たい人」だと思われるのはつらいかもしれないが、本人や家族全体のことを考えると、あえて、そのネガティブな波長と合わせない方が、本人のためにもなるし、しいては家族全体のためになるだろう。

治療後はからだとメンタル面のモヤモヤがすっきりと整理されて、とても喜んでいただいた。

摂食障害に絡んだ過去のトラウマ

familychiro 12 月 11th, 2008

20代の女性で、腰痛、肩こり、摂食障害などの症状があるとのことで来院。

しばらく慢性的な症状を抱えて、他の医療機関でもなかなか改善されないので、単に肉体だけの問題ではなく、恐らくメンタル面の影響もあると感じたらしい。そして、そのような心身両面の治療をしてくれるところをインターネットで探して、ファミリーカイロを選ばれたとのこと。

摂食障害の原因を調べてみると、6~7歳の時のトラウマが影響を及ぼしていた。

五感では味覚、聴覚、体感覚が脳に条件づけされていたので、そのネガティブなイメージをポジティブなイメージにそれぞれの感覚で変えていただいた。

変え難いイメージもあるとのことだったので、「作り話でいいですよ」とアドバイスさせていただき、イメージを創ってもらった。作り話でいいということで安心された様子だった。

2回目の来院で、前回のトラウマ反応を検査してみると、反応を示さなくなっていた。

患者さんにお聞きしてみると、今までは、事あるごとに嫌な思い出がちらちらと思い出されていたが、前回の心身条件反射療法の施術後以来、遠い昔のように、そのことが思い出せなくなったとのことで、そのことに対して平常心でいられる様子。表情もとても明るくなっていた。

一回の治療でこんなによくなるのは気のせいかと感じていたが、やはり本当によくなったということを二回目の再検査で確認できたことにとても喜んでいただいた。

摂食障害に絡んだトラウマは一回の施術で改善したが、それ以外にもバランス調整が必要なところがあるので、継続治療させていただく予定。

2008年度心身条件反射療法アドバンス2

familychiro 12 月 9th, 2008

先日、今年最後となる心身条件反射療法のアドバンス2のセミナーが無事終了した。
セミナー一日目は、乳幼児、小児、動物へのアプローチ、スポーツ選手のパフォーマンス向上のためのアプローチ、メンタル領域へのアプローチ、不眠症、気分障害(うつ傾向)、サプリメント適合、ならびに適量検査法、症状記憶(学習)の消去などを紹介。

二日目は、コーチング領域へのアプローチで、ゴールについて、ゴールへの基本的なPCRTコーチングの進め方、未来ビジョンのためのメンタルブロック開放、症例報告、人生バランスのメンタルブロック、長期の行動計画などを紹介した。

コーチング領域のアプローチは、初めての試みで、ご紹介できることを楽しみにしていたが、受講された先生方にとってもとても参考になったのではないかと思う。

一日では語りつくせない内容だったが、それぞれの先生方が、それぞれに必要な気付きをされたのではないかと感じた。

PCRTにコーチングの手法が導入されることで、患者さんやクライアントさんへの対応の仕方や、質問の仕方がかなり異なってくるだろう。

ドクターと患者という関係性になると、ついつい施術者側が答えを提供して、患者さんはその答えを待つという形式になり易い。

しかし、コーチング手法の前提を取り入れると、答えはあくまでもクライアントさんがもっているといことになるので、施術者はその答えを引き出すお手伝いをするという形式になる。

そのような患者さんやクライアントさんが主体になる形式をとると、患者さんが大切にしている価値観と統合させて、スムーズに行動に移すことができやすくなる。

このクライアントの大切な価値観を保ったまま行動に移すコーチング手法は、ICC(International Coaching Community)国際コーチ連盟会長のジョセフ・オコナー氏から学んだ。

とても奥深い学びだったので、PCRTの臨床現場で活用し、研究していきたい。