ストレスは誰かに話すと解放されるという誤解
familychiro 9 月 21st, 2008
心身条件反射療法でのある一場面:
保井:「未来のストレス反応で、日曜日に、お友達と会うことで、身体が緊張パターンになっているようですが、何か思い当たることはないですか?」
患者さん:「え~、友達に会うのを楽しみにしているのですが・・・」
保井:「お友達に会われるときに、なぜ、身体が緊張パターンになるのか、思い当たることは何かないですか?」
患者さん:「いいえ、ほんとうに楽しみにしているので、全然思い当たらないですね・・・」
保井:「ちなみに、お友達に会って、いつもどのような会話をされますか?」
患者さん:「いつも仕事でストレスが溜まっているので、そのストレスをお友達に聞いてもらって、ストレスを吐き出すようにしています。」
保井:「では、そのようなストレスを吐き出した後のイメージをしてみて下さい。」
・・・・・・・
保井:「そのイメージでは、身体は緊張パターンになっていますね。」
患者さん:「え~、ストレスを溜めるといけないと思って、できるだけストレスを友人に話すようにしているのですが・・・」
保井:「一般的にはストレスの事柄を人に話すと、ストレスが吐き出されてすっきりして、ストレスが解放されると思われがちですが、心身条件反射療法のような本質的なパターンを診る検査をしていると、実は、身体は「緊張パターン」になるようですよ。」
患者:「へ~???」
保井:「ストレスを人に話して、相手もそのストレスに共鳴した場合、恐らくそのストレスは増幅されるのかもしれません。」「もしも、人に話して、ストレスが解放される場合があるとすれば、それは、話し相手からのアドバイスなどで、ストレスに対する診方が変わったことによる解放だと思いますよ」
患者さん:「あ~そうなんですね。何か大切なことに気付いた気がします。・・・・」
「ストレスを溜めないように」という情報は、誤解を招きやすく、一般的には、ストレスは人に話せば解放されると誤解をされているが、ストレスは受け止め方や捉え方を変えなければ、単に人に話して同情してもらっても、それは、かえってストレスを増幅させる原因になりかねない。
ストレスを人に話すということ自体がネガティブなエネルギーの循環になるので、人に話す場合は、人を選んで、ポジティブな受け止め方ができるアドバイスをしてくれる人に話した方が賢明だろう。
同じレベルのストレスを抱えたお友達同士で、互いのストレスを話したり、聞いたりしてもストレスの開放にはならないし、ストレスの開放にならないどころかストレスをかえって増幅させる原因になり、その影響は、メンタル面や肉体面に現れるようだ。
この患者さんは、上記のような錯覚で、毎回、週末に「緊張パターン」になっていたようで、そのパターンがプラスに転換されることで、頸部などの症状は改善された。
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