急性腰痛ぎっくり腰

西洋医学 心身条件反射療法(PCRT)
概略 通称「ぎっくり腰」と呼ばれ、日常的に遭遇する疾患のことである。
この疾患に対応する最も重要なポイントは、単純な急性腰痛症なのか基礎疾患を伴う急性発症腰痛症なのかを鑑別することである。 急性腰痛症の原因部位としては、筋・靭帯などの軟部組織、椎間関節、椎間板、椎骨、内臓疾患からの関連などが考えられている。しかし、実際にはこうした部位診断が可能な割合は腰痛患者全体の10%程度とされており、原因部位不明で症候名を疾患名とする「いわゆる腰痛症」が大部分である。
原因が明確な急性発症腰痛症には、高齢者に多い胸腰椎圧迫骨折、椎間板ヘルニアの急性発症、脊髄腫瘍、乳癌・肺癌・前立腺癌などの腰椎転位、化膿性脊椎・椎間板炎、尿路結石・動脈痛・婦人科疾患などからの放散痛が挙げられる。
特に悪性腫瘍の骨転位はときに転移巣の症状が、先行することがあり、注意を要する。
「急性腰痛症」は大部分が1ヵ月以内で軽快するが、3ヶ月以上持続し慢性化する場合もある。慢性化の原因はわかっていない。
一般的な急性腰痛の原因は、「重いものを持った」「腰を捻った」「姿勢が悪かった」などの腰の動きに原因があったと錯覚するケースが多いが、その動作の多くはいつも行っている動作で、特別な動作を行ったわけではない場合が多い。
すなわち、その体勢や動作を行う前に、身体は緊張状態にあり、その緊張状態で動かすと、結果的に痛みが生じたのであり、その姿勢や動作が原因ではない。 本質的には、
無意識的なストレスによって身体が緊張を引き起こしている
のであり、その緊張のままで腰を動かすから痛みが生じるのである。 PCRTでは身体に緊張を起こす根本的な原因を分析して、緊張しない身体へと切り替える治療を施す。
検査目的 単純な急性腰痛症なのか基礎疾患を伴う急性発症腰痛症なのかを鑑別する必要がある。 PCRTでは、心身一如という考え方に基づいて、心と身体の関係性を診る。 症状はあくまでも結果であり、その本質的原因は、
症状←筋肉・臓器系←脳・神経系←病的条件付け(プログラム化)←潜在的思考パターン
という一連の有機的つながりの中にあると考えて検査を行う。
検査 問診(発症日時と経過、痛みの部位・性質、きっかけとなった動作や外傷、腰痛の既往、発症前後に起こった腰痛以外の症状の有無)、SLR、レントゲン写真、MRI(神経や椎間板の状態)、脊髄腔造影(硬膜管や神経根の圧迫)など。 生体の神経反射作用を利用して、足長検査、筋力検査、脈診などを行い、生体内外のエネルギー異常部位(神経、筋肉、臓器、経絡)を特定。そして、それらのエネルギー異常を生じさせている脳・神経系への病的条件付け(プログラム化)、潜在的思考パターン、過去のトラウマ、未来への不安などのストレス因子(関係性)を特定し、マイナスの思考パターンとプラスの思考パターンを検査分析する。
治療方法 薬物療法(自発痛がある場合は腰部を冷やし、非ステロイド系鎮痛薬NSAID、筋弛緩剤、神経ブロック療法などを検討する)、理学療法(アイシング、超音波など)、日常生活習慣改善による予防(ストレッチング、筋力強化、さらし・コルセットによる姿勢保持など)など。 ストレス因子(関係性)が特定された後、クライアントはそのストレス情報をイメージしながら腹式呼吸を行う。施術者は、呼気と吸気の終わりに振動器具、あるいは手技にて、丹田部への振動刺激を加えて、脳・神経系を再起動させる。 この治療によって、特定のストレス因子で条件付けされた「ストレスパターン」が「リラックスパターン」へと切り替えられる。 もしも、ストレス因子が的確に特定され、条件付けが改善されたのであれば、症状の軽減、あるいは消失が即座に表れる。