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カイロプラクティックー統合医療の到来に向けての考察

◆ はじめに
 

「統合医療の中で果たすカイロプラクティック」という大きなテーマの原稿依頼を受け、このテーマを語る立場でもないし、適任者でもないと思われるが、まずは筆者自身がこのテーマに対して、一度整理しておきたいという理由、そして、日本におけるカイロプラクティックに対する誤解を修正するという意味において、若輩者が引き受けさせていただいたことを最初にご了解いただければと願う。


 

◆ 市民が目を向けはじめた西洋医学の功罪
 

統合医療(Integrative Medicine)という新たな医療概念を簡単に表すと、歴史的に正統とされる近代西洋医学と、それに代わる医療、すなわち補完・代替医療{Complementary Alternative Medicine;(CAM)}との組み合わせによる医療。
もう少し分かりやすくいうと、患者のケアを中心に西洋医学とCAMとが互いの役割を認識し、それぞれの持ち味を生かしたサービスを提供することができる「連携の医療システム」ということになるであろう。
このような統合医療システムの実践はすでに欧米で行われており、積極的に発展されつつある。
統合医療システムが注目されはじめた背景には理由がある。
西洋医学が代替医療と統合せざるを得なかった理由と言ったほうが直接的かもしれない。
代替医療は、西洋医学の強烈な反発にもかかわらず、1970年代以降から急激に発展してきた。
その代替医療の大きな発展を支えた本質的な原動力は、政府の医療に対する政策方針ではなく、西洋医学自身の方向転換でもない。
それは価値のある医療、効果のある医療、ニーズに応えてくれる医療を求めた一般市民の動きであり、本質的には医療に対する一般市民の意識変化である。
米国におけるCAM利用者は高学歴で不健康な人たちで、年齢では50歳~64歳のグループが最も多く、65歳以上のCAM利用者は増加傾向にある。
1997年の時点で、アメリカ人の42%(8300万人)の人々が何らかのCAMを利用。健康維持組織(HMO)が代替医療を提案する理由として以下の統計データがある。(図1参照)
もちろん西洋医学は、多方面に渡って、人類に多大な貢献をもたらしてきたが、それが絶対的でないこと、万能でないことに一般市民が気づき始めたのである。
図1

西洋医学は、部分的な悪いものを切除し排除する治療に力を入れ、抗生剤治療の成功により、薬剤による“治癒”モデルが主流になった。
だが患者は、西洋医学の恩恵を受けながらも、生活習慣や全身的なバランス、こころと体の関係など全体を診ずに、部分だけを見る細分化された専門医療に満足できなかった。
患者は必然的に西洋医学に代わる医療を探し求めたのである。
代替医療を求める理由は、痛み(65%)、ストレス(22%)、ヘルスプロモーション(7%)という統計もある。
(David Spiegel,MD, Professor of psychiatry and behavioral sciences at Stanford University)。
この統計からも分かるように、痛み止めの薬は根本治療ではないということを一般市民が認識し始めた。
病気というものはもともと自らの力(自然治癒力)で治るようにできており、癌にしても医者が治すのではなく、患者自身の生命力が治すのであって、薬も注射も手術も病気を治す補助に過ぎず、治るはたらきを活性化しなければ治る病気も治らない、という病気の治癒に対する本質を一般市民が理解し始めたのである。
西洋医学の立場からすれば、科学的証明がなければ、医療としては認めがたい、効果があるかどうかが分からないという主張をするが、市場はニーズに応えてくれる医療に敏感になりはじめたのである。

 

◆ 科学優先の教育の弊害を憂う
 

そのような世界の潮流において西洋医学が代替医療を真摯に学び、理解するという新しい動きも同時に現れ始めた。
科学主義による「病の科学化」と「医師の権威化」によって、病も病因も、専門家の言葉を通じてのみ語られるものとなり、それらは素人には見えないものとなっていた。
しかし、市場、現場の反応は正直である。
加えて科学主義による地球規模の環境破壊に、一般市民は、「科学優先主義」に疑問を投げかけ始めた。
西洋医学が最優先してきた「科学とはなんぞや」ということも深く考え始めたのである。
文献によると「全ての医学療法の約15%だけが、科学的証明によって支持されているまた、医学雑誌に書かれている論文の1%だけが科学的に述べられているので、“科学的証明”というのはほんの一部にしか過ぎない。」(Smith R, Where is the wisdom?. BMJ 1991; 303(6806):798-9 / Medline ID:92033401)と述べられている。
科学的に証明されているとされる、西洋医学による癌の治療法も効果がないために年々癌患者は増加傾向にある。
科学的に証明されているから、効果がある、副作用がないと単純には判断できないこともわかってきたのである。
日本の西洋医師が語る代替医療に関する文献でによるとカイロプラクティックや針治療には副作用があるとして批判を受けているが、西洋医学に比べるとその数字は微々たる数値である。
世界には次のような報告もある。
「治療目的による処方薬によって198,815人が死亡し、880万人が入院している。これは全入院患者の28%に相当する。それに対する医療費は182兆ドルである。」(American Medical News. Jan 15, 1996,P11)
医薬品は医療費を増大させるだけでなく、入院期間をかなり長引かせ、死亡リスクを増大させる。(Classsen DC; Pesttnik SL: Evans RS: Loyd IE Bucke IP Adverse drug events inhospitalized patients Excess length of stay extra costs and attribute mortality JAMA 1997; 277(4);301-6 / Medline ID; 97155988)。
国際的に権威のある英国の医学雑誌「ランセット」によると、「医療過誤による死亡は年々増加傾向にあり、外来患者の131人につき一人が医療過誤によって死亡している。」「患者はその事実を認識し、処方薬の潜在的危険性について十分に注意を払わなければならない。」ということが述べられ続けている。(Philips DP; Christenfeld N; Glynn LM. Increase in US medication-error deaths between 1983 and 1993[letter].Lancent 1998;351(9103):643-4/Medline ID: 98159958)。
毎年、180,000人の人々が医療過誤によって死亡している。
これは、二日置きに3機のジャンボジャット機が墜落した場合と同等の人々が死亡したことになる。(Leape LL. Error in Medicine. JAMA 1994; 272(23): 1851-7 / Medline ID : 95082 105)
ということも米国の医学雑誌には述べられている。
これらは、科学最優先主義がもたらした西洋医学の弊害であるとも認識しなければなるまい。
このような科学最優先主義の教育を受けた西洋医師が、統合医療システムとして代替医療に関わるとき、近代西洋医学と代替医療との治療方針に対する考え方の違い、価値観の違い、哲学の違い、思想の違いを互いに正しく理解しあうことがなければ、本当の意味での奥深い患者中心の西洋医学と代替医療の統合、融合は望めないのではなかろうかという懸念がある。


 

◆ キーワードは東洋思想、東洋哲学
 

代替医療にも様々な哲学、価値観、治療観、人間観があり、また、西洋医学にも哲学、思想がある。
しかし、代替医療の中にも治療法が異なるだけで、西洋医学的な価値観、治療観にて患者をケアする代替医療もある。
西洋医学VS代替医療などと二項対立的に比較することに無理があるかもしれないが西洋医学と代替医療(特にカイロプラクティックや東洋医学)との基本的な概念を比較するならば、哲学論的に心身二元論VS心身相関論、特定病因論VSバランス理論、人間機械論VS人間有機論などの違いを語る必要がでてくる。
近代西洋医学の原型はデカルトによって確立されたと言われており、その特徴として、こころ(精神)と身体を分離し、身体を物体、機械論的に捉え、病気は機械の故障であり、医学はその機械の修理に専念するという方向へ進んでいった。
そのため目に見えないこころと身体のつながりや「気」「生命エネルギー」「自然治癒力」などという生命論的思考や有機論的思考を軽視するようになったのである。
人間は精神と肉体の結合であると考える二元論的人間観を持ち続けていた。
しかし、フロイトの登場によって、潜在意識や深層心理が身体の様々な病気の原因になることを原理的に解明、二元論的人間観を科学的な根拠に基づいて否定した。
潜在意識や深層心理の心と身体との関係は、数千年前から仏教の唯識論によっても語り継がれている。
また、物理学の世界では東洋思想と合体させる新たな学問形態(ニューサイエンス)が登場し、様々な分野から脚光を浴びているようである。
物理学の世界で有名なニールス・ボーアは、晩年、中国の易経を学んでいたという。
また、不確定性原理の提唱者であるハイゼンベルグも東洋思想、東洋哲学と量子力学との類似性に気がついていたといわれており、一流の物理学者が量子力学を追求していくと、どうしても東洋思想や東洋哲学に行き着いてしまうとのことである。
このように西洋医学の世界でも追求すればするほど、東洋医学の哲学、思想に行き着くことになるのであれば、本質的なところでの統合が期待される。


 

◆ 統合・融和・調和の生命論的思考
 

さて、カイロプラクティックの大枠を紹介するにあたって、筆者なりの見解としてまずは哲学的な側面から述べさせていただく。
カイロプラクティック哲学広義の概念において、西洋医学が機械論的パラダイムであるのに対し、カイロプラクティックは生命論的パラダイムである。
しかしながら、カイロプラクティックの歴史において、ドクターとしての社会的地位を確立するために科学的な客観的評価を重視してきたことや、カイロプラクティック大学の基礎医学教育が西洋医学とほぼ同等の教育を取り入れていることなどの理由から、カイロプラクティックの哲学の中でも機械論的思考が主体となる治療哲学と、生命論的思考が主体となる治療哲学とに潜在的に大きく分けられている。
機械論的パラダイムは部分に細分化され、無機質であるがゆえに科学的立証が容易であるのに対し、生命論的パラダイムは全体論(Holism)で有機的であるがゆえに科学的立証が困難である。
そのために、西洋医学やカイロプラクティックの機械論的思考のドクターは、目に見えるモノのみを対象にして、「証明されているか」「証明されていないか」に重点を置き、「気」や「生命エネルギー」など数値的に証明されにくい「目に見えないモノ」などを軽視する傾向にあった。
「気」や「生命エネルギー」は科学の進歩により様々な角度から計測することが可能になってきているが、全体的な「生命力」や「自然治癒力」を計測するまでには至っていないようである。
量子力学の世界ではこのような引用文がある。「人体は、初めに量子力学的な波動という目には見えない強い振動形態をとる。そしてそれが集まって、エネルギーの振動や物質の粒子になっていく。(クオンタム・ヘルス、ディーパック・チョプラ著、春秋社)
生命体の本質、健康になるための本質、病気を治すための本質を理解する上で、デカルトの心身二元論やニュートンの機械論的概念では対処できないことがだんだん解明されてきているのである。
また、1977年度ノーベル化学賞を受賞したイリヤ・プリゴジンの著書「混沌からの秩序」のまえがきで、未来学者のアルビン・トフラーは次のように述べている。
「宇宙のある部分は機械のように働くであろうが、それは閉じた系であり、閉じた系は物理世界のほんの小さな部分を占めるにすぎない、と著者(イリヤ・プリゴジン)は考えている。
事実、われわれにとって興味ある現象の大部分は開いた系である。
そこでは、環境との間で、エネルギーや物質(さらに、情報も加えてよいだろう)の交換が行われている。
生物学的な系や社会学的な系は、確かに開いている。
したがって、これらの系を機械論的に理解しようという努力は失敗する運命にある」。
機械論的思考への警鐘とも思われる奥深い文である。
この文面から小宇宙である人体システムを理解する際、分離、分割の機械的思考、すなわち閉鎖系で捉えても限界がある。
部分と全体との関わり、それを取り巻く環境との関わり合い、交じり合いにおいて、統合、融合、調和の生命論的思考、すなわち「開放系」の概念によって人体システムを捉えなければ、「病気」「健康」という概念の本質には到達できなということであろう。

 

◆ 神経エネルギーレベルを診る有機論的思考
 

歴史的に見て多くのカイロプラクターが、合法化目的や、西洋医学との連携目的も含めて、計測可能な機械論的思考、構造学的思考に基づいて治療哲学を発展させた。
その結果、腰痛などの筋骨格系の機能障害を主に治療する専門ドクターかのように発展した。
しかしその一方で、生命論的、有機論的思考のカイロプラクターは、部分の病気のケアではなく、全体的な健康のケアであるという立場を主張し、近代西洋医学と治療法を競い合うのではなく、異なる立場、異なる役目において患者のケアにあたるという方向性を目指してきた。
また、カイロプラクターの治療目的もおのおのの治療哲学によって異なり、構造学的思考のカイロプラクターは、「背骨を主とする構造学的不整が神経系のはたらきを低下させ、病気を引き起こす」という概念のもとに背骨の不整を矯正する。
それに対し有機論的思考のカイロプラクターは、「神経系のはたらきの異常(低下、亢進)が構造学的不整を引き起こし、病気を引き起こす」という概念に基づいて神経系を改善する目的で矯正する。
両者とも神経系を正常化させるというカイロプラクターとしての治療目的においては同じであるが、評価分析の最初の窓口がそれぞれ異なるのである。
構造論的思考のカイロプラクターは、レントゲン診断などによる背骨の構造学的不整位置や、関節の動きを診ているのに対し、有機論的思考のカイロプラクターは、神経反射を介して有機的な神経エネルギーレベルを診る。
様々なカイロプラクティックのテクニックを比較検討する際に、人体の原則的理論として神経系→筋肉系→骨格系におけるどのレベルの結果的反応を評価し治療するのかが重要なポイントになる。
しかし、日本国内ではこのような本質的なカイロプラクティックの認識レベルが非常に低いため、治療の矯正手技だけが強調されて、カイロプラクティックの目的が、ただ単に背骨を動かす、ずれを戻す、などと誤解されて低いレベルで認識されているようである。
日本の代替医療に関する文献にもある程度目を通したが、日本のカイロプラクティックに対する認識は残念ながら全般的にはあまり良い印象ではないし、非常に曖昧である。


 

◆ プライマリケアドクターとしての認知
 

誤解のないように米国におけるカイロプラクティックの実情を整理しておきたい。
米国内ではカイロプラクティックを職業とする者をDoctor of Chiropracticと称し、米国政府が正式に公認している学位である。
通称カイロプラクターと呼ばれている。日本では身体を扱う全般的なドクターといえば、西洋医師だけであるが、米国には西洋医師であるメディカルドクター(Medical Doctor;MD)やドクターオブカイロプラクティック(Doctor of Chiropractic;DC)、それ以外にオステオパシーを業とするドクターオブオステオパシー(Doctor of Osteopathy;DO)がある。
これらの3つの専門分野のドクターは、プライマリケア(第一医療)のドクターとして認知されている。
ドクターオブカイロプラクティック(DC)は、西洋医師(MD)と同様に開業権、診断権があり、全米50州において法的に身分が定められている。
また、カイロプラクティックの診察や治療は、安全性と効果が認められているため多くが保険診療の対象になっている。
全米においてカイロプラクティックは、西洋医学、歯科に次いで3番目に大きなドクターレベルの第一専門職(First Professional)である。
これらの第一医療専門職の学位を習得するためには、3~4年の一般大学にて一般教養課程ならびに、生物、物理、化学などの必修科目の単位を修得した後に、ようやく4年の専門大学への入学が可能となり、ドクターとしての厳しい教育が叩き込まれるこれらのドクターの学位は、大学院レベルの修士号(M.S.)よりも上のランクの学位に位置されている。
米国にて開業する際には米国国家試験に加えて、それぞれの州試験に合格する必要がある。
開業免許を取得した後も、法律によって定められた卒後教育セミナーを履修しなければ、開業免許が取り消しとなる。
また、カイロプラクターは、脊椎や四肢関節における神経生理学的機能異常、すなわちサブラクセイションを矯正する職業であり、患者にそれ以外の疾病の疑いのある場合は、ドクターとして他の専門医に紹介する義務も課されている。
そのため米国ではそのような疾患を見逃した場合の責任も厳しく問われることも少なくない。
そのようなドクターとしての責務からカイロプラクターは、治療を行う前に、プライマリケアのドクターとして、身体検査はもちろんのこと、レントゲン検査などの各種検査を行い、必要に応じて、尿検査や血液検査などの生化学的な検査も行う。
もしも、これらの初回の検査において、内科的に疑いのある検査結果があるようであれば、専門医に速やかに紹介し指導を仰ぐのである。

 

◆ 草創期からあった統合医療の実践
 

米国の医療現場ではすでに制度的にも統合医療システムが構築されおり、米国の風土的にも、患者を中心とした西洋医学との連携がスムーズに行われているようである。
その中の一症例をご紹介する。

{肩の痛みでカイロプラクターを受診した患者が転移性がんの患者であったため、腫瘍遺伝子学専門医に紹介。
診断の結果、同専門医よりローフォース・カイロプラクティックテクニック(アクティベータ・メソッド)の治療を継続するように勧められる。
12日間で合計7回の治療によって、疼痛および可動域制限が解消される。}

日本における西洋医学では転移性がんの患者にカイロプラクティックの治療などは、言語道断という認識であるかもしれない。
カイロプラクターは、健康を害するサブラクセイションという神経系の機能異常を改善させる目的で治療を行っているのである。
患者もその目的を十分理解したうえでカイロプラクターを受診している。
現在のところカイロプラクティックによってがんが治るという客観的な証明はない。
カイロプラクターも直接的に癌治療を行っているわけではない。
しかし、人体をコントロールする神経系の機能が正常化され、自然治癒力が向上すれば、間接的にがんの回復や副作用的な諸々の症状の改善が促されることは十分に考えられる。
このような連携治療は大いに患者のプラスになるのである。
このように、相互の役割が正しく認識される欧米では、理想的な形で「患者中心の統合医療システム」が構築されている。
カイロプラクティック創始者の2代目でもあるB.J.Palmerは、レントゲンが発明された年から、わずか13年で、いち早くX線実験室を作り、レントゲン診断を導入(1908年)。
さらに十分な医師と看護婦、当時としては完璧なまでの診断実験室、内科治療セクションの併設という設備のクリニックは、中東部でも屈指の病院になっていた。
そして、カイロプラクティックの治療前と治療後にはカイロプラクティック評価に加え、西洋医師による客観的な検査診断評価も行っていた。
当時から統合医療の実践がカイロプラクティック発祥の地で行われていたのである。
1999年の調査では、HMOs(健康維持組織)が提案している代替医療の中で、カイロプラクティックが最も高い割合(65%)を示している。(図2参照)
(Landmark Healthcare Inc. The Landmark Report 1999)
図2

また最近の老人看護雑誌(Journal of Gerontological)の統計によると、北米の高齢者(66~100才);(平均年齢77.9歳)が何らかの補完・代替医療機関{complementary and alternative medicine (CAM))}を利用しており、その中でもカイロプラクティックが最も多く使用されているとの報告がある(図3参照)
(Journal of Gerontological Nursing May 2003: Volume 29, Number5, PP.20-28.)。
図3

またさらに、カナダのケベック州における子供の11%が何らかの代替医療を利用しており、その中でもカイロプラクティックの利用率が高いとの報告もある。(図4参照)
(L,Laine-Ammare G, PlessIB, Guyver A. The use of alternative medicine by children. Pediatrics 1994;94:811-814)。
図4

日本ではカイロプラクティックに対する認識不足や偏見のために、カイロプラクティックの危険性が強調されがちになる。
もしも、カイロプラクティックの危険性が高いのであれば、特に高齢者や子供は避けるであろう。
しかし、このような統計からもわかるように、CAMの先進国ではカイロプラクティックは高く評価されているのである。

 

予測される患者中心の統合医療の定着
 

カイロプラクティックは性質において、ヘルスケアの主流(mainstream)形態を構成し、代替(alternative)ではない、(by Anthony Roger, PhD, FCER Director of Research)と述べている学者もいる。
西洋医学に代わるという意味において、カイロプラクティックは代替かもしれないが、病気の結果を治療目的とするのではなく、原因を治療目的とするという考え方からすれば、カイロプラクティックが本質的に主流であるという見方もできる。
解りやすく比較すると、カイロプラクティックは「健康のための医療」「機能的な病気のための医療」であるのに対し、西洋医学は「器質的な病気のための医療」ということになるであろう。
西洋医学から見れば、主流は「科学的」な西洋医学で、代替は「非科学的」と批判される。
しかし近年、カイロプラクティックの科学的調査が海外の政府機関によって行われ、そのほとんどがカイロプラクティックの有効性を証明している。
また、カイロプラクティックの研究論文も年々増加傾向にある。
米国の医科大学においても、代替医療が科目として取り入れられ、25%が必修、75%が選択科目になっている。40%の医科大学が、カイロプラクティックに関係していることを教えているとのことである。(Michael Carlston, MD, course director and faculty principal at the University of California San Francisco School of Medicine)
アクティベータ・メソッド・カイロプラクティックテクニックも St. George's University School of Medicine という医科大学にて実際に教えられている。
そこで指導しているアクティベータ・メソッドのインストラクターによると、そこの医学生と教授陣は、カイロプラクティックに対してはほとんど心を開いているが、一部ではまだ懐疑的な見方もあるとのこと。
米国では、今はむしろ反カイロプラクティックというよりは、反西洋医学という傾向があるのではないかとも述べていた。
また、医科大学での代替医療の講義においては、カイロプラクティックの全体を学んでいるわけではないので、そこの医学生にとってみれば、教授されているアクティベータ・メソッドがカイロプラクティックであるという認識になりがちになるとのことである。
その認識が正しいかどうかは別に、このように西洋医学が代替医療に介入し、カイロプラクティックに対する理解が深まれば深まるほど、カイロプラクティック、あるいは他の代替医療と連携して患者中心の統合医療が推し進められることが予測される。
日本の医学部においてカイロプラクティックが選択科目として取り入れられるのも、そんなに先のことではないかもしれない。

 

◆ 治療効果が評価されることに期待
 

カイロプラクティックの法規制の無い日本の現状と、カイロプラクティックの先進国である米国に比べるとかなりの格差があることは論を待たない。
週末のセミナーを何度か受講して、誰もが自由にカイロプラクターと名乗り、カイロプラクティックの看板を出して開業できるのが日本の現状である。
国際基準のレベルからすれば、信じがたい現実であるが、今のところ医師法に触れない限り日本では規制することはできないのである。
そのためカイロプラクティック教育ビジネスが拡大するにつれ、カイロプラクティックの質は末端部では低下し、カイロプラクティックの本質が歪曲され、正しく理解されずに、多方面から厳しい批判され、危険視されるという現状である。
「一年間であなたもカイロプラクティックドクターになれる」というカイロプラクティック学院の勧誘は後を絶たない。
しかし、その一方で国際基準への引き上げ活動も活力を増してきたようである。
日本のカイロプラクティック業界に必要なのは、いち早く単発のカイロプラクティック学院を廃止し、国際基準に沿ったカイロプラクティック教育の実践が必要である。
また、できる限り近代医学との統合をめざした科学的根拠(エビデンス)に基づくカイロプラクティックの客観的論文の発表に力を注がなくてはならないであろう。
近代医学の発展に伴い、レントゲンや、MRI、超音波撮影などの平面的な分析のみならず、動的な分析・評価が進化してきている。
自律神経系を客観的に評価する検査器具もグローバルに増えてきているようだ。
そのような神経エネルギーや生命エネルギーの客観的評価法が進化すればするほど、今まで患者の主観的評価に頼らざるを得なかった自律神経系に対する治療効果も明確になり、カイロプラクティックの治療効果がより一層高く評価されることに期待がもたれている。
「静」から「動」へ、「病理」から「神経生理学」へ、「遺伝子レベルの細分化」から「こころと身体の全体統合論」へと医療の価値がパラダイムシフトしてきた。
大自然の摂理、生態系に基づく自然観、全体と部分との統合・調和が保たれた宇宙観、そのような価値観が今地球規模で問われているのではなかろうか?
一部、西洋医学の批判ともとられる文面もあると思われるが、患者中心の統合医療を心から切望する一人のカイロプラクターとして、あえて批判的な文面になったことをご了承いただきたい。

 

*参考文献*
 

1. スコット・ハルドマン原編著「カイロプラクティック総覧」、エンタプライズ、1993
2. 渥美和彦、上野圭一「統合医療への道」、春秋社、2000
3. 渥美和彦、広瀬輝夫「代替医療のすすめ」、日本医療企画、2001
4. J・プリゴジン/I・スタンジェール「混沌からの秩序」みずほ書房、1987
5. 中川米造「哲学と医療」、弘文堂、1992
6. 佐藤純一、黒田浩一郎編「医療神話の社会学」、世界思想社1998
7. 藤田史郎、飛岡健、「生命体経営学」、河出書房新社、2001
8. 福田一典、「癌予防のパラダイムシフト」、1999
9. 吉村思風、「人間観の革正」、致知出版社、2001
10. 佐藤健二監修、「図解雑学 量子力学」、ナツメ社、1998
11. 佐藤勝彦監修、「図解雑学 量子学」、ナツメ社、1999
12. 米山公啓、「『健康』という病」、集英社新書、2000
13. 竹内日祥上人、「経営人間学講座」
14. 横山紘一、「唯識」という生き方、大法輪閣、2001
15. カイロプラクティックレポート集成版(日本語版No.1~No.20)、日本カイロプラクティック評議会(CCJ)、1997
16. 米国連邦政府厚生省ヘルスケア政策・研究局、「成人の急性腰痛治療ガイドライン」、CCJ、1994
17. ケベック州特別調査委員会、「むち打ち関連障害」、CCJ、1997
18. 国際日本人DC倶楽部ホームページ http://ijdc.at,infoseek.co.jp/
19. Craig Caplan and Kelly Griffin, “Complementary and Alternative Medicine: The Road Less Traveled?”, AARP PPI Issue Brief #46, November, 2000
20. David Spiegel,MD, Professor of psychiatry and behavioral sciences at Stanford University
21. Smith R, Where is the wisdom?. BMJ 1991; 303(6806):798-9 / Medline ID:92033401
22. American Medical News. Jan 15, 1996,P11
23. Classsen DC; Pesttnik SL: Evans RS: Loyd IE Bucke IP Adverse drug events inhospitalized patients Excess length of stay extra costs and attribute mortality JAMA 1997; 277(4);301-6 / Medline ID; 97155988
24. Philips DP; Christenfeld N; Glynn LM. Increase in US medication-error deaths between 1983 and 1993[letter].Lancent 1998;351(9103):643-4/Medline ID: 98159958
25. Leape LL. Error in Medicine. JAMA 1994; 272(23): 1851-7 / Medline ID : 95082 105
26. Journal of Gerontological Nursing May 2003: Volume 29, Number5, P.20-28.
27. L,Laine-Ammare G, PlessIB, Guyver A. The use of alternative medicine by children. Pediatrics 1994;94:811-814
28. Anthony Roger, PhD, FCER Director of Research
29. Michael Carlston, MD, course director and faculty principal at the University of California San Francisco School of Medicine
30. Landmark Healthcare Inc. The Landmark Report 1999

 

院長プロフィール

保井 志之
(やすい ゆきのぶ)D.C.
米国政府公認ドクターオブ
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